ルメッカのデメリットとは?リスクと適切な利用シーンを解説

ルメッカのデメリットとは?リスクと適切な利用シーンを解説

「ルメッカのデメリットが知りたい!」そう考えている方はいませんか?初めての施術を受けるとき、効果だけでなく安全性も気になる方は多いでしょう。そこで今回は、「ルメッカ」のデメリットについて徹底解説!「ルメッカ」の適切な利用シーンもご紹介するので、「ルメッカ」を試してみようか迷っている方はぜひ最後までチェックしてみてください。

1.ルメッカとは?

出典:photoAC

まずは、「ルメッカ」の特徴と効果、同じくシミ治療に効果が期待できるとして知られるピコレーザーとの違いについて解説していきましょう。

■ルメッカの特徴

「ルメッカ」とは、シミやくすみ、そばかすなどの改善を図る光治療器のこと。IPL(インテンスパルスライト)という光を肌に照射することで肌トラブルを軽減し、健やかな肌へと導きます。
「ルメッカ」の光の波長は、主に500~600nm。紫外線を除いた幅広い光の波長を照射できるため、さまざまな肌悩みへの同時アプローチを可能にしています。

■ルメッカの効果

「ルメッカ」の主な効果を確認しておきましょう。

シミやそばかすの軽減

「ルメッカ」には、浅いところにできたシミやくすみ、そばかすなどの軽減が期待できます。中でも、肌全体に薄く広がっているシミへも効率良くアプローチできる点が大きな特徴です。フォトフェイシャルをはじめとしたほかの治療で消えなかったシミを改善したい方は、試してみると良いかもしれません。

肌のハリ感向上

「ルメッカ」は、肌のハリ感を向上させる効果も期待できる美容治療です。「ルメッカ」の光は、線維芽細胞を刺激し、エラスチンやコラーゲンの生成を促します。ハリ感が向上することで、毛穴の開きも目立ちにくくなるでしょう。

肌のトーンアップ

「ルメッカ」は、肌のトーンアップを目指している方にも向いている治療法です。肌表面に薄く広がるメラニン色素を減らすことで、肌の明るさが向上する可能性があります。ニキビ痕にある炎症後の赤みを軽減する効果も期待できるでしょう。

■ルメッカとピコレーザーの違いは?

「ルメッカ」とピコレーザーの違いは、照射範囲や目的です。「ルメッカ」は、広範囲のシミに対応し、肌全体の質感向上を図る治療法。一方、ピコレーザーはレーザーを気になる箇所にピンポイントで照射し、比較的濃いシミにも効果的に作用します。「ルメッカ」で顔全体のシミや赤みを軽減し、とりきれなかったシミにはピコレーザーでアプローチしてみても良いかもしれません。
なお、ピコトーニングも広範囲の薄いシミにアプローチする施術で、くすみや肌質の改善が期待できる点ではルメッカと同様です。「ルメッカ」との違いとしては、ピコトーニングは肝斑の治療に向いている点が挙げられます。シミの種類や深さ、範囲などでどの治療が良いかをクリニックで判断してもらうとよいでしょう。

2.ルメッカのデメリット

出典:photoAC

シミやくすみに悩む人にとって、多くのメリットが得られる「ルメッカ」。しかし、施術を受ける際には、デメリットも確認しておくことが大切です。
「ルメッカは効果なし?」そう感じる理由と「ルメッカ」のデメリットについて解説しておきましょう。

■施術時に痛みを感じる場合がある

「ルメッカ」における1つ目のデメリットは、施術中に痛みを感じる場合があること。「ルメッカ」は、強めの出力でシミやくすみへアプローチする治療法です。そのため、人によっては施術中に痛みを感じることがあります。
ただし、サファイアチップを活用したクーリング作用が備わっている「ルメッカ」は、施術中の痛みを最小限に抑えられるため、問題なく治療できている方も多いようです。
どうしても痛みが不安な方は、麻酔ができるクリニックを探してみても良いかもしれません。

■肌に赤みやかゆみが生じやすい

「ルメッカ」における2つ目のデメリットは、施術後のダウンタイム期間中に赤みやかゆみが生じる可能性があることです。施術後に起こるこのような症状は、光の作用によるもの。ほとんどの症状は一過性であるため、数日から数週間後には治まることが多くなっています。
施術後、赤みやかゆみに悩まされたときには、我慢しすぎず治療を受けたクリニックへ相談してみると良いでしょう。

■肝斑への照射リスクがある

「ルメッカ」における3つ目のデメリットは、肝斑への照射リスクがあること。「ルメッカ」でシミが濃くなるケースとしては、肝斑へ照射するケースが挙げられます。肝斑への照射は、色素沈着や症状の悪化を引き起こすリスクを伴います。「ルメッカ」は、肝斑悪化の要因にもなり得る治療法なのです。
肝斑でお悩みの方、または肝斑と薄いシミが同じ場所に広がっている方は、ほかの治療法を検討することが望ましいでしょう。

■ニキビ痕が一時的に悪化する場合がある

「ルメッカ」における4つ目のデメリットは、施術後にシミやニキビ痕が一時的に濃く見える場合がある点です。「ルメッカ」の光で破壊されたメラニン色素は、肌のターンオーバーによって徐々に肌表面に浮き上がってきます。場合によっては、浮き上がったメラニン色素がかさぶたとなることも。悪化したニキビ痕やかさぶたを見て、「シミが濃くなった!」と思う方もいるでしょう。
しかし、この症状は施術後に起こりやすい一時的なもの。ターンオーバーが進むと、シミは徐々に薄くなることが多くなっています。気になるかもしれませんが、患部をこする、かさぶたを剥がすといった行為はせず、自然に落ち着くのを待ちましょう。

3.ルメッカの適切な利用シーンとは?

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最後に、「ルメッカ」の適切な利用シーンをお伝えしておきましょう。

■顔全体にある薄いシミやくすみを軽減したいとき

「ルメッカ」は、顔全体にある薄いシミやくすみを軽減したいときに向いている治療法です。「ルメッカ」以外の光治療器でアプローチしにくい薄く広がっているシミを軽減したい方は、試してみると良いでしょう。
また、クーリング作用が備わっている「ルメッカ」は、シミ取りレーザーの痛みが苦手な方にも向いています。できるだけ痛みの少ないシミ取り治療を検討している方は、「ルメッカ」から挑戦してみると良いかもしれません。

■潜在的なシミへアプローチしたいとき

「ルメッカ」は、肌の奥深くにある潜在的なシミへアプローチしたいときにも活用できる治療法です。肌の奥には、表面に現れていないシミが隠れていることも。さまざまなお手入れで「シミが薄くなった!」と感じていたのに、またシミに悩まされてしまう原因は、この隠れたシミまでアプローチできていないからなのです。
肌の奥深くにまで光エネルギーを届けられる「ルメッカ」は、隠れたシミへもしっかりとアプローチできます。シミの根本的な改善を目指している方に、向いている治療法と言えるでしょう。

■少ない回数で効果を実感したいとき

「ルメッカ」は、できるだけ少ない施術回数でシミやくすみ、赤みの軽減効果を実感したいときにも向いている治療法です。その理由は、「ルメッカ」のエネルギー効率の高さにあります。一般的なIPL治療器(光の波長が500~600nm領域のもの)のエネルギー効率は15%程度。一方、「ルメッカ」は40%程度とかなり高いエネルギー効率となっています。効率良くメラニン色素やヘモグロビンにアプローチできるため、比較的少ない施術回数でシミやくすみ、赤みなどの軽減効果が実感できるのです。
施術間隔の目安は、3~4週間に1回程度。料金はクリニックによって大きく異なりますが、一般的な目安は1回1~8万円となっています。「仕事が忙しく、頻繁に治療を受けられない……」そんな方にも向いている治療法です。

まとめ

「ルメッカ」のデメリットと適切な利用シーンについて解説しました。幅広い波長の光を広範囲に照射できる「ルメッカ」には、濃いシミだけでなく薄く広がっているシミやくすみ、赤みの軽減効果が期待できます。ただし、肝斑が悪化するリスクや施術後に赤みやかゆみが生じる可能性もあるため、治療を受ける際には十分に注意しておきましょう。

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