美容医療で注目されている「ルメッカ(LUMECCA)」は、IPL技術を使用した機器の1つです。肌の内側に潜むメラニン色素やヘモグロビンに効果を発揮し、シミや赤ら顔などの肌トラブルの解消に役立つ光治療機器として人気を博しています。また、シミだけでなく「ルメッカ」は実は毛穴ケアにも有効です。本記事では「ルメッカ」の毛穴への効果や機器のポテンシャルについて解説。気になる方はチェックしてみてください。
ルメッカとは?毛穴ケアやシミ対策など美容医療で注目の医療機器
「ルメッカ」は、IPL(Intense Pulsed Light)技術を利用した、IPL治療に用いられる美容医療機器です。IPL治療は光治療とも呼ばれ、Intense Pulsed Lightという特殊な光を肌に当てることでニキビ痕やシミ、毛穴の開きなど多様な肌悩みを解消する効果が期待できます。
また「ルメッカ」を開発、販売している『インモード(InMode)』社は整形外科や婦人科、皮膚科などさまざまな専門領域に医療機器を販売しています。『インモード』社の美容医療機器は世界各国の美容分野で注目されており、「ルメッカ」の効果も折り紙付きというわけです。
ルメッカ機器の仕組み
「ルメッカ」は、IPL技術を使用し、500~650nmの波長の光を肌に照射します。この光は、メラニンやヘモグロビンへと働きかけ、シミやくすみ、広範囲に広がるそばかす、赤ら顔などを目立ちにくくする効果が期待できます。
また、「ルメッカ」の光エネルギーが肌の内側を刺激することで、エラスチンやコラーゲンの生成が促進。肌の弾力がアップするので、ハリが出たり、シワやたるみが軽減できたりと肌に活力を与えることも可能です。
ハリや弾力が向上すると、たるんだ毛穴も引き締めることができるため、「ルメッカ」は毛穴ケアとしても効果が期待できるでしょう。
ルメッカと従来のレーザー治療との違い
従来のレーザー治療は単一波長を使用し、集中的な鋭い施術が可能なため、ターゲットが明確になっている濃いシミやタトゥー除去などに効果を発揮します。
一方で「ルメッカ」は広範囲の波長を活用するため、毛穴の引き締めやシミ・そばかすの軽減、肌のトーンアップといった幅広い肌悩みに対応。IPL技術を利用した機器の中でも「ルメッカ」はパワーが強いとされ、薄い色のシミにも対応が可能です。
肌トラブルの状態や種類によって、最適な治療方法は異なります。医師の診断のもと、しっかりと理解しながら検討しましょう。
ルメッカが持つ多彩な効果
前述した通り、「ルメッカ」はさまざまな肌トラブルに対するポテンシャルを持っています。ここからは「ルメッカ」に期待できる効果を紹介していきましょう。
ルメッカの効果|毛穴悩みの改善
毛穴の黒ずみは鼻や頬、Tゾーンに多く見られます。毛穴の黒ずみが目立つ原因として、毛穴づまりや色素沈着、毛穴の影などが考えられます。自分がどの毛穴悩みに当てはまるかチェックし、「ルメッカ」でどのような改善が見込めるか見ていきましょう。
【毛穴づまり】
鼻やTゾーンに多発する毛穴の黒ずみの多くは毛穴づまりが原因として考えられるでしょう。肌のターンオーバーが乱れることで角質や皮脂の排出が滞り、鼻やTゾーンがくすんで見えてしまうのです。
「ルメッカ」の光エネルギーは正常なターンオーバーを促すため、黒ずみの発生を防止する効果が期待できます。
【毛穴の影】
頬の毛穴の黒ずみは影の影響も考えられます。開いてしまった毛穴に影が当たることで黒く見えてしまい、実際には毛穴自体が黒いわけではないのに毛穴が悪目立ちしてしまうのです。
重症な開き毛穴は「ルメッカ」での改善が難しい場合もあります。医師の診察を受け、自分の目指すゴールに最適な機器を選択しましょう。
【色素沈着】
毛穴の入り口にメラニン色素が沈着してしまうことが原因です。毛穴自体に汚れがつまっているわけではないので、洗顔や角栓取りに時間を割いても毛穴の黒ずみが改善されることはありません。
「ルメッカ」はメラニン色素に働きかける波長を多く含んでいるため、毛穴の入り口に沈着した黒ずみの改善に効果が期待できます。
ルメッカの効果|シミ・そばかす・くすみへのアプローチ
シミの原因の1つにメラニンの蓄積が考えられます。紫外線の影響で肌の内側にメラニン色素を生成。作られたメラニン色素はターンオーバーによって排出されますが、メラニン色素が大量に作られて排出が間に合わなかったり、加齢によってターンオーバーが正常に行われなかったりすることでシミやそばかすとして肌の外側に現れます。
「ルメッカ」はIPL技術を利用して肌の内側に潜むメラニンやヘモグロビンに働きかけ、シミやそばかすを薄くし、肌のトーンを均一にします。また、黒いくすみだけでなく、赤いくすみの原因となる血管拡張にも作用し、肌に透明感を与える効果が期待できるのが特長です。
施術を重ねることで、自然な美肌へと近づけます。
ルメッカの効果|赤いニキビ痕への効果
ニキビ痕の赤みを軽減可能な点も「ルメッカ」の特徴の1つです。
赤みのあるニキビ痕は、ニキビができたときのダメージで毛細血管が増加し、血管を通るヘモグロビンの赤みが透けて見えることが原因として考えられます。
「ルメッカ」の光はこの増加した毛細血管を収縮可能。ヘモグロビンに反応することで、熱エネルギーを発生させ、血管を構成する細胞にダメージを与えます。これにより、増えた毛細血管を収縮させられるため、ニキビ痕の赤みを減少させる効果が期待できるのです。
ほかにも、「ルメッカ」はコラーゲン、エラスチンの生成を促すことで、キメを整え、肌全体の質感アップにも貢献します。
ルメッカの毛穴への効果をアップさせるコツ
ルメッカの施術効果を高めるには、適切な治療法の選定と日常的なスキンケアが重要です。ここでは「ルメッカ」施術前後に気をつけたいケアについて解説します。
ルメッカ前に気をつけたいスキンケア
「ルメッカ」施術前には、肌を鎮静化させるスキンケアを心がけると、より効果を実感しやすくなります。炎症が強いと高出力の「ルメッカ」により、症状悪化の懸念もあります。日焼けによる炎症を起こさないようにしっかりと日焼け対策をし、使用するスキンケアも刺激に配慮された製品を使いましょう。ピーリング効果のある化粧品を使用している際には、事前カウンセリングの際に伝えておくと安心です。
ルメッカ後の日常のスキンケア
「ルメッカ」の施術後は、肌のバリア機能が一時的に下がり、乾燥や紫外線の影響を受けやすくなります。そのため保湿や紫外線対策をしっかりと行ってください。保湿や紫外線対策を徹底することで、施術後の肌トラブルや副作用を最小限に抑えることが可能です。
赤みやかさぶたができることがありますが、アフターフォローをきちんと行ってくれるクリニックを選ぶことでより快適に「ルメッカ」の施術を受けられるでしょう。
ルメッカとピコレーザーの毛穴治療比較
ルメッカとピコレーザーは、異なる技術を用いており、期待される効果にも違いが生じます。ここからは、それぞれの特徴や効果の違いについて解説。特徴を理解した上で自分自身に必要な治療法を選びましょう。
ルメッカとピコレーザーの違い
「ルメッカ」はIPL(光治療)を基盤とした機器で、500~650nmといった幅広い波長帯を同時に照射することで、刺激に配慮しながら肌悩みを改善させます。
一方、ピコレーザーは755nmのように単一の波長を照射できる点が「ルメッカ」と異なります。より鋭さをもつパワフルな施術が可能なため、高出力になればなるほどダウンタイムが長引く可能性があるのです。
肌の状態によって適切な施術を選ぶ必要があるので、気になる方は医師に相談のもと治療方法を選択していきましょう。
ルメッカとピコレーザーの毛穴治療
「ルメッカ」は毛穴周辺の皮脂分泌や黒ずみをターゲットとし、ターンオーバーによる穏やかな毛穴改善を図ります。
一方、ピコレーザーは真皮層に作用することにより、コラーゲン生成を促進。毛穴の引き締めとともに、ニキビ痕による凹凸改善にも効果が期待できます。
治療法の選び方として、毛穴の黒ずみや軽度の開き、全体的な肌質改善が欲しい場合にはルメッカが向いています。逆に、毛穴の凹凸や濃い色素沈着改善を狙いたいときにはピコレーザーが適しているといえるでしょう。
治療回数やダウンタイムも考慮しながら、専門医と相談して選択することが重要です。
まとめ
「ルメッカ」は毛穴の黒ずみ改善をはじめ、シミやそばかすの治療、肌質改善など幅広い効果を持つ光治療機器です。適切な治療計画とスキンケアを組み合わせることで、透明感のある美肌を実現できます。毛穴の状態によって「ルメッカ」が適しているかどうか変わってくるため、専門医に相談しながら、理想の肌を目指していきましょう。
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