毛穴を引き締める方法は?スキンケアと美容皮膚科でどんな違いがある?

毛穴を引き締める方法は?スキンケアと美容皮膚科でどんな違いがある?

「最近毛穴が気になる……」「毛穴を引き締める方法が知りたい」とお悩みの方はいませんか。毛穴開きの原因はさまざまです。この記事では、毛穴開きの種類や原因、自宅でできる毛穴を引き締める方法と、美容医療で毛穴にアプローチする方法をご紹介します。なぜ毛穴が開いてしまっているのか・適切な毛穴引き締め方法などを知って、きれいな肌を目指しましょう。

1.毛穴開きの種類と原因を知ろう

出典:photoAC

まずは、毛穴の開きの種類と原因について解説します。

■黒ずみ毛穴

毛穴が黒っぽく見えてしまう黒ずみ毛穴の原因は、角栓の酸化です。角栓は、毛穴に皮脂や古い角質が詰まって発生します。角栓ができると皮脂が排出されにくくなり、毛穴の内部に溜まります。角栓は毛穴を塞ぎ、時間が経って酸化したり汚れが溜まったりして黒くなるのです。
産毛などの短い毛も、毛穴が黒く見えてしまう原因の一つです。産毛は一定期間で抜け落ちますが、毛穴の中に角栓があると抜け落ちず残ってしまいます。残った産毛が角栓と混ざり、さらに毛穴が黒っぽく見えてしまうのです。

■開き毛穴

開き毛穴は、皮脂が過剰に分泌され皮脂腺が発達し毛穴が押し広げることで生じます。皮脂により毛穴が押し広げられると、目立ちやすい状態に。皮脂分泌が多いとされるTゾーン周辺にできやすい毛穴のタイプです。
また、ニキビ痕が原因の開き毛穴もあります。ニキビの炎症が長く続き、毛穴周辺がクレーター状の凸凹とした状態に変化することで発生します。

■たるみ毛穴

肌のハリが不足すると発生しやすいのが、たるみ毛穴です。毛穴はもともと丸い形をしていますが、年齢を重ねて肌がたるむと、毛穴も縦に流れて開いた状態となります。加齢や紫外線によるコラーゲンの減少が原因です。
コラーゲンが減ると真皮の弾力が失われます。真皮の弾力が失われると周囲の皮膚がゆるくなり、肌がたるむことで、毛穴の凹みが目立ちやすくなります。たるみ毛穴は、とくに小鼻の横の頬にできやすいのが特徴です。

2.自宅でできる毛穴を引き締める方法

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毛穴を引き締めるためには、日々のケアも大切です。ここでは、自宅でできる毛穴引き締め方法をご紹介します。

■毛穴を引き締めるセルフケア

まずは、毛穴を引き締めるためのセルフケアを実践してみましょう。
洗顔を行う前にホットタオルなどで毛穴を温めて皮脂汚れを浮かしましょう。次に、しっかりと泡立てた洗顔料で毛穴の汚れをやさしく落とします。皮脂の多いTゾーン、頬、目、口の順で洗うのがポイントです。
泡を十分に流したら、顔全体を水で冷やしましょう。顔を冷やすことで毛穴が引き締まります。洗顔後はタオルで擦らないようにして水気を取り、すぐに化粧水で保湿します。化粧水のあとは乳液やクリームでうるおいを閉じ込めると効果的です。

■食生活を整える

開き毛穴を引き締めるためには、食生活を整えることも大切です。皮膚の材料となるコラーゲンのもとになるたんぱく質やビタミン類などは、ターンオーバーを整えてくれる栄養素です。肌はもちろん毛穴にも効果的なので、積極的に摂るようにしましょう。また、緑黄色野菜にはビタミン類が豊富です。反対に脂肪分の多いものは皮脂分泌を増やしてしまうため、毛穴の開きが気になる方は控えるようにしましょう。

■紫外線対策を徹底する

紫外線は夏だけでなく、実は1年中降り注いでいます。紫外線を浴びると肌のコラーゲンが破壊されてターンオーバーの乱れにつながり、肌のハリが失われるため、たるみ毛穴の原因になります。
また、紫外線により肌のバリア機能が破壊されると肌が乾燥し、乾燥した肌を補おうと皮脂が過剰に出るため、開き毛穴の原因にも。紫外線はニキビができる原因でもあるため、対策をしっかり行うようにしましょう。
日焼け止めを毎日塗ること、ベースメイクはUV機能つきのものを使うこと、帽子やサングラスなどを正しく着用することが大切です。

■毛穴の引き締めに有効なスキンケアを使う

たるみ毛穴を引き締めるためには、コラーゲンやセラミドなど保湿成分配合のスキンケアアイテムを使用しましょう。成分表示を見て保湿成分が配合されていれば、ドラッグストアなどで市販されているプチプラの化粧水でも良いでしょう。
また、黒ずみ毛穴には、肌のターンオーバーを整えるビタミンC誘導体配合のものや、余計な角質を除去するグリコール酸配合のものがおすすめです。ハリが不足したたるみ毛穴には、コラーゲンの生成を促すレチノール配合のものが良いでしょう。

3.美容医療で毛穴を引き締める方法

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ここまでセルフケアでの毛穴を引き締める方法をご紹介しましたが、毛穴を目立たなくするのは、簡単ではないことが多いかもしれません。セルフケアで効果が得られない場合は、美容皮膚科に相談してみると良いでしょう。ここでは、美容医療にて毛穴を引き締める方法をご紹介します。

■レーザーフェイシャル

黒ずみ毛穴には、レーザーフェイシャルでの治療が向いています。レーザーフェイシャルは、レーザーによる熱で真皮内にアプローチし、皮膚内にあるメラニン色素に反応させて毛穴の黒ずみ・ハリを改善する治療法です。細胞の活性を促すため、毛穴の収縮作用も期待できます。
また、レーザーの光により産毛の脱毛もできるため、産毛による毛穴の開きにも効果的です。そのほか、シミやそばかす、ニキビやニキビ痕の治療にも使われます。

■ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗布し、角質層にある古い角質や汚れなどを除去する治療法です。ピーリング剤に含まれる成分が毛穴の角栓に働きかけ、肌のざらつきや毛穴詰まりを改善します。また、皮脂の過剰分泌を抑制するため、皮脂による毛穴開き対策としても良いでしょう。
ケミカルピーリングの薬剤が角質層から表皮に浸透し、肌のターンオーバーを整える働きをします。毛穴の開き以外にも、くすみやニキビ、ニキビ痕の悩みにもアプローチできます。

■マッサージピール

マッサージピールは、加齢によってできた、たるみ毛穴に効果的です。真皮内のコラーゲンが減少すると肌のハリ・弾力も低下し、皮膚が引っ張られることで毛穴も一緒に縦向きに広がることになります。
マッサージピールの薬剤が肌の真皮深層に浸透することで肌へ刺激を与え、コラーゲンの生成を促進。肌のハリ・弾力アップにつながります。たるみが軽減することで、毛穴の開きによる黒ずみや角栓などができにくくなり、毛穴を目立たなくさせます。

■ダーマペン

髪の毛より細い針を使用し肌に微細な穴を空けることで肌の回復力を活用し、肌質の改善を目指す治療法がダーマペンです。
ダーマペンを当てた肌は、針によって傷を負った箇所を再生しようとして、繊維芽細胞(コラーゲン)の生成を促進します。皮脂の分泌が正常化し肌の生まれ変わりにつながることで、毛穴の中に詰まっていた角栓などが出てきやすくなる仕組みです。鼻や頬の毛穴を引き締めたいときに効果的です。
肌の再生を促すため、ニキビ予防やニキビ痕の改善、シワや色素沈着、ハリ不足の改善にも適しています。

■イオン導入

過剰な皮脂分泌による毛穴には、イオン導入を検討してもいいかもしれません。
微弱な電流を用いて、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる方法がイオン導入です。スキンケアよりも美容成分の浸透力に優れているとされています。
イオン導入はケミカルピーリングとの相性が良いとされる治療法です。ピーリングにより古い角質を落とした状態にしておくことで、イオン導入で肌に美容成分を吸収させやすくします。

■まとめ

毛穴開きの種類や原因、自宅でできる毛穴を引き締める方法、美容医療で毛穴を効果的に引き締める方法をご紹介しました。毛穴の開きの原因はさまざまで、原因により毛穴開きの種類も異なります。ホームケアで対策することは大切です。しかし、間違ったケアにより状態が悪化してしまうこともあるでしょう。そのようなときに頼りたいのが、美容皮膚科です。美容皮膚科では、毛穴の状態によって適した治療を提案してもらえます。毛穴を引き締めてきれいな肌を目指しましょう。

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