「眉下切開はやめた方がいい」って本当?理由や向かない人の特徴も

「眉下切開はやめた方がいい」って本当?理由や向かない人の特徴も

「眉下切開はやめた方がいい」といわれる理由を解説します。

上まぶたのたるみにアプローチできる眉下切開。加齢によるたるみに悩む人に多く選ばれています。

しかし、中には治療をやめた方がいいケースがあるのをご存じですか。ここでは、眉下切開をやめた方がいい人の特徴や、他の選択肢などもご紹介します。

上まぶたのたるみをどうにかしたい人は参考にしてください。

1.なぜ眉下切開(眉下リフト)は「やめた方がいい」といわれる?後悔しやすいポイント4つ

出典:photoAC

眉下切開・眉下リフトとは、上まぶたの余分な皮膚や脂肪を切除して、たるみの悩みにアプローチする手術です。

上まぶたが下がることで二重幅が狭くなった、奥二重になったという人に適しています。

眉下切開・眉下リフトが「やめた方がいい」といわれる理由は、治療の特徴やデメリットと関係があります。眉下切開で後悔しやすい4つのケースを見ていきましょう。

■【眉下切開|やめた方がいいといわれる理由1】傷痕が目立つケースがある

眉下切開は眉毛の直下を切開するため、基本的には傷痕が目立つことは少ないでしょう。しかし、眉毛からはみ出た部分を切開した場合は、傷痕が目についてしまうこともあります。

また、眉下切開後の治癒過程で皮膚が盛り上がったり凹んだりして、傷痕がボコボコになるという失敗例も。凹凸が生じる主な原因は体質です。

しかし、中には縫合がうまくいかずにボコつくこともあるため、デザイン力・技術力のある医師に施術を依頼しましょう。

■【眉下切開|やめた方がいいといわれる理由2】変わらないと感じることがある

「眉下切開を受けたのに変わらない」と感じる人もいます。眉下切開は、二重整形などとは異なり、あくまでも自然な変化を目指す治療です。

目元の印象を大きく変える施術ではないため、変化がないように見えることもあります。劇的な変化を望む人は「物足りない」と感じやすいでしょう。

しかし、目元の印象が大きく変わらないのは、眉下切開のメリットでもあります。やった感のない仕上がりを目指せるため、治療したことを周りの人に気づかれる可能性は低いでしょう。

■【眉下切開|やめた方がいいといわれる理由3】理想の仕上がりにならない

まれに、理想とかけ離れた仕上がりになることもあります。例としては、パッと見て分かるほどの左右差ができてしまうケースが当てはまります。

顔のつくりは、もともと左右対称ではありません。そのため、左右対称になるようにデザインをしても、ズレが生じることがあり、差を完全になくすのは困難です。

しかし、経験・技術力のある医師なら、左右差をできるだけ小さく抑えることはできるでしょう。違和感のない仕上がりを目指すなら、医師選びが重要です。

■【眉下切開|やめた方がいいといわれる理由4】ダウンタイム・副作用がある

ダウンタイムがあることも「やめた方がいい」といわれる理由の1つです。眉下切開の施術後は、内出血、腫れ、痛みなどの症状が出る可能性があります。

症状が落ち着くまでの期間は、個人差がありますが、内出血なら10日程度、強い腫れなら1~2週間程度です。施術を受けてから後悔しないように、眉下切開のダウンタイムについてあらかじめ理解しておきましょう。

また、目の縦幅が大きくなったことで、ドライアイ(乾燥性角結膜炎)を発症することも。ドライアイを発症した場合は、目の表面に傷ができたり視機能に異常をきたしたりする可能性があります。施術を受ける際は、慎重にクリニック探しをしましょう。

2.眉下切開をやめた方がいい人の特徴

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上まぶたが加齢により垂れ下がっている、生まれつき腫れぼったいなどの特徴に当てはまる場合は、眉下切開に向いている人だといえます。

他にも、眼瞼下垂の人や「二重整形なしで目を大きくしたい」「すっきりとした目元に戻したい」という人も、向いているでしょう。

しかし、眉と目を近づけたくない、もともと二重幅が広い、たるみが少ないなどの特徴に当てはまる人は、眉下切開が向いていない可能性があります。眉下切開をやめた方がいい人の特徴とその理由を、以下にまとめました。

■眉と目を近づけたくない人

眉下リフトを受けると、眉と目が近くなります。厳密にいうと、距離自体が短くなるというよりは、目が大きくなったり二重幅が広がったりして、近くなったように見えるという方が正しいでしょう。

このため、眉と目を近づけたくない場合には、眉下リフトはおすすめできません。とくに、眉と目の距離がもともと近い人は、不自然な印象になって「眉下リフトで失敗した」と感じやすいでしょう。

■二重幅が広い人

二重幅が広い人も、やめた方がいいでしょう。眉下切開を受けると、二重幅が広くなりすぎてしまう可能性があるのです。

また、眉下切開が、主に眉側のたるみを取る手術である点にも注意が必要です。まつ毛側にあるたるみはそのまま残るため、二重ラインよりも下の部分が膨らんで、腫れぼったい印象の目になってしまう可能性があります。二重幅がもともと広い人は注意が必要です。

■たるみが少ない人

上まぶたのたるみが少ない場合は、眉下切開の手術が難しいでしょう。たるみが少ない人が眉下切開を受けると、二重が出なくなる、目が閉じなくなるなどのリスクがあります。目が閉じにくくなれば、ドライアイの発症につながる可能性もあるでしょう。

■傷痕を残したくない人

眉下リフトは切開を伴う治療のため、傷痕が残ります。ただし、基本的には時間の経過に伴って薄くなり、ほぼ目立たない状態になるでしょう。

しかし、体質や医師の縫合技術によっては、傷痕が目立ってしまうこともあります。「眉下切開が気になるけど傷痕が消えないと困る」という人は、やめた方がいいでしょう。

■大きな変化を求める人

眉下切開は、目の形を変える治療ではありません。治療を受けても、目が本来のサイズより大きくなることはないでしょう。

たるみ改善により目元をすっきりとさせることはできますが、印象が劇的に変化する治療でないことは理解しておきましょう。

3.眉下切開以外で上まぶたのたるみにアプローチする方法は?

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上まぶたのたるみを治療したい場合、眉下切開の他に眼瞼下垂(がんけんかすい)手術や上眼瞼(じょうがんけん)リフトという選択肢もあります。施術の特徴をご説明します。

■眼瞼下垂手術

眼瞼下垂とは、筋肉のゆるみにより上まぶたが下がる状態を指します。たるみの原因が筋肉の場合は、眼瞼下垂手術により改善が望めるでしょう。

一方で、眉下切開と同じく、左右非対称になったりドライアイになったりするケースも。なお、眼瞼下垂手術は、眉下切開と併用されることもあります。

■上眼瞼リフト

上眼瞼リフトは、二重ライン上を切開して、たるんだ皮膚を取り除く手術のこと。上眼瞼皮膚切除術や上眼瞼形成術などとも呼ばれます。

たるみの状態によっては、筋肉や脂肪を切除することもあります。上眼瞼リフトの魅力は、二重をつくったり、二重ラインくっきりさせたりできること。

また、傷痕が二重の線に紛れて目立ちにくいこともメリットです。ただし、切除幅が大きいケースでは、皮膚の厚みが強調されて、不自然な二重になる可能性も。

そのため、場合によっては、眉下切開との併用が検討されるケースもあります。

上まぶたのたるみ治療のうち、眉下切開・眼瞼下垂手術・上眼瞼リフトのどれが自分に適しているのか、分からない人もいるでしょう。

どの治療を受けるべきか迷ったら、信頼のおける医師に相談しましょう。

4.眉下切開に関するQ&A

最後に、眉下切開についての疑問にお答えします。眉下切開のクリニック選びのポイントや老後のこと、気になる噂について確認しておきましょう。

■眉下切開で後悔しないためのクリニックの選び方は?

眉下切開で失敗を避けたいのなら、信頼できるクリニック・医師を探すことが重要です。経験のある医師が在籍している、そして症例画像を公開しているクリニックを選びましょう。

また、カウンセリングやアフターフォローの充実度もポイントです。希望を細かく確認してくれるか、修正手術に対応しているか質問しましょう。

■眉下切開は老後どうなる?

加齢により上まぶたの皮膚がたるんでくると、施術前の状態に戻ったようになります。これは失敗ではなく、老化によるものです。

たるみが再び気になり始めたときは、状態にもよりますが、再調整や他の治療を行うという選択肢もあります。

■眉下切開で「つり目になった」というのは本当?

眉下切開の手術を受けたあとに「つり目になった」と感じる人もいます。この場合、術後の腫れ・むくみにより、つり目のように見えていることが多いでしょう。

しかし、目尻側の皮膚が過度に切除されたり引き上げられたりした場合なども、つり目になる可能性があります。失敗を防ぐためには、クリニック選びが重要です。

まとめ

眉下切開が「やめた方がいい」といわれるのは、傷痕が目立ったり変化がないように感じたりするケースがあるためです。

また、ダウンタイム・副作用があることも原因の1つでしょう。ただし、これらの後悔は、眉下切開の治療の特徴をよく理解していれば、ある程度防げる可能性があります。

治療に向かない人もいるので、まずはクリニックで相談してみましょう。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】眉毛下皮膚切除術
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※治療期間や回復期間には個人差があります。
【費用相場】約¥250,000~¥450,000
【リスク・副作用等】術後の腫れ、浮腫み、痛み、内出血、手術部位の左右差、傷痕、まぶたの違和感、眉毛の脱毛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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【治療の内容】眼瞼下垂術
【治療期間および回数の目安】1回※状態によって異なります。
【費用相場】¥300,000~¥600,000※クリニックや術式により異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、左右差、目が閉じづらくなる、感染など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。”