
「腸活」とは、心身の健康維持のために腸内環境のバランスを整える活動のこと。最近では、“美意識の高い人ほど腸活に投資する傾向にある”ともいわれています。
そこで今回は、腸活で美しい肌を育てるための情報を詳しくご紹介!
美しい肌のために腸活をまだ始めていない人もこれから始めようと思っていた人も、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
INDEX
肌トラブルの裏に、腸内環境の乱れがあるって本当?
肌トラブルと腸内環境の乱れがなぜ関係するのか、詳しく解説します。
■肌と腸の関係:腸は“第二の脳”と言われる理由
「腸は“第二の脳”」という言葉を聞いたことはないでしょうか。その理由は以下の3つです。
・腸と脳は互いに影響しあう関係のため(脳腸相関)
・腸は脳についで多くの神経細胞を持ち、独自に体への指令を出せるため
・腸内細菌が人の性格にも影響を及ぼすといわれるため
脳と腸は自律神経・ホルモンなどを介して情報を伝達し合います。
例えば、脳がストレスや不安を感じると腸の働きが悪くなり、逆に腸の不調は脳にも悪影響を与えるといった具合です。
また、腸には免疫細胞のおよそ6~7割が存在し、腸内環境の乱れがアレルギーや炎症反応へ密接に関与していることが分かっています。
腸が不調になると体中に影響が出て末端組織の肌にも不調があらわれ、「脳腸相関(のうちょうそうかん)」と同様で逆に皮膚が腸に影響を与えることも。
これを「腸皮膚相関」と呼び、腸と皮膚も互いに影響を及ぼし合うことが近年の研究で明らかになっています。
そのため、「肌荒れ・ニキビ・乾燥肌・くすみが気になる……」と感じたら、それらの原因は“腸の炎症”にあるのかもしれません。
■実際に起こる“腸内悪化→肌荒れ”のメカニズム
食べ物は口から食道・胃・十二指腸・小腸、そして大腸を経て消化吸収されながら、最終的には排泄されます。
栄養の吸収は主に小腸で行われますが、小腸よりも腸内細菌が多いことで知られるのが大腸。大腸にはおよそ1,000種類・100兆個もの細菌が生息するといわれ、大腸の腸内細菌が健康維持と密接に関わっていることが分かっています。
大腸を顕微鏡で観察すると腸内細菌の分布がまるで花畑(flora)のように見えるため、「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内細菌は大きく分けて以下の3種類。
善玉菌 | 悪玉菌 | 日和見菌 | |
主な菌 | ・ビフィズス菌 ・乳酸菌 |
・大腸菌(有毒株) ・ブドウ球菌 ・ウェルシュ菌 |
・大腸菌(無毒株) ・連鎖球菌 ・バクロイデス |
主な働き | ・消化吸収をサポート ・腸内の働きを整える ・病気への抵抗力をサポート |
・有害物質を生成 ・腸内の腐敗を促進 |
・腸内環境が健康なときは無害 ・優勢な菌に味方して働く |
個人差はありますが、理想的な腸内環境のバランスは
善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7
といわれています。
「善玉菌>悪玉菌」であれば腸内フローラは良好な状態が維持できますが、悪玉菌が増えると日和見菌が悪玉菌と同じ働きをするようになり腸内環境の悪化につながります。
とくに便秘は“肌荒れのサイレン”と呼ばれることも。
腸内フローラの乱れにより生成された毒素や滞留した老廃物が血流に乗って全身へ運ばれ、肌にも悪影響を及ぼします。
また、腸でつくられるビタミンB群の欠乏も肌トラブルに関与するとされています。
腸内環境が乱れる原因とは?肌荒れを招くNG習慣5選
ここで、腸内環境を乱し肌荒れにつながりかねないNG習慣を押さえておきましょう。
■原因①:食物繊維不足
添加物の多いコンビニ食や糖質などを食べ過ぎると、それらに腸の粘膜から水分が奪われて腸が乾き、腸の動きがにぶります。
また、善玉菌の餌となる食物繊維、とりわけ水溶性食物繊維の不足は腸内細菌のバランスが崩れる原因に。
■原因②:水分不足
水を飲まないと便が硬くなり、腸の動きが鈍ります。
また、腸から吸収される水分が減るため、肌も乾燥がちに。
■原因③:運動不足
運動不足になると、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し排泄時のいきみにも必要な腹筋や体幹の筋力が衰えてしまい、便秘につながります。
■原因④:過度なダイエットや断食
食事回数や食事量が極端に減ると腸への刺激も少なくなるため、腸が正常に働きにくくなります。
また、全体的に栄養や水分の吸収量が減り、肌にも悪影響が。
■原因⑤:乳酸菌“摂ってるのに効かない”問題
生きた乳酸菌は胃酸で死滅し、実際は腸に届かないケースも多数。
また、自分に合わない菌を飲んでも定着せず、せっかく摂取しても意味がない場合も。
じゃあ、なにを摂ればいい?“乳酸菌を育てる”という新発想
「乳酸菌を摂っても効かない場合があるってどういうこと?」「じゃあ、どうすれば良いの?」という方に朗報!
最後に、“乳酸菌を育てる”という発想の転換について詳しく解説します。
■合わない乳酸菌をとっても意味がない?
善玉菌の代表格でもある乳酸菌ですが、一人ひとりに合う乳酸菌は菌株レベルで違いがあります。
私たちは無菌状態で生まれた後、生後3ヶ月~1年ほどで腸内細菌が成長し、3歳ごろに腸内環境が決まるといわれています。
しかし、食品から乳製品を摂取しても体内を通過するだけで排泄されてしまうことも。
つまり、自分の体内に定着している乳酸菌と摂取した乳酸菌の相性が良いとは限らないのです。
そのため、「生きた菌を摂取すればOK」という時代は終わりを迎えているといえます。今こそ発想の転換が必要です。
■注目される“育菌”という考え方
腸内環境のバランスを整える「腸活」や善玉菌を積極的に摂取する「菌活」に加えて、最近注目されているのは「育菌」。
育菌とは、“自分の腸内にすでにある善玉菌を育てて定着させるほうが合理的”という考え方です。という考え方です。
そのため、「菌活+育菌」というダブルケアが、腸活のゴールデンスタンダードになりつつあります。
さらに、肌・デリケートゾーン・口腔内などの常在菌も育菌することで、心身を健やかに保つというケア方法も広まりつつあるようです。
■アルベックスとは?
B&S corporation(ビーアンドエス・コーポレーション)の「アルベックス」は、100年にわたる乳酸菌研究により生まれた乳酸菌サプリメント。厳選された16種類もの乳酸菌を発酵・熟成し、乳酸菌の分泌物と菌体成分を抽出したエキスです。
生きた乳酸菌ではなく有用成分を摂取することが「アルベックス」の特徴です。
有用成分を摂取することにより、体内に存在する特定の善玉菌を育み、その種類やバランスを整えるサポートが叶います。さわやかなレモン風味で、そのままでも水に溶かしても飲めます。
香料・着色料・保存料不使用で、乳幼児~高齢の方まで摂取可能ですが、心配な場合は医師にご相談ください。
なお、「アルベックス」は医療機関専用サプリメントです。
「アルベックス」製品情報
原材料名:乳酸菌生成エキス(大豆を含む、国内製造)/クエン酸・乳酸
内容量:300ml(10ml×30包)
保存方法:高温・直射日光を避けて保存
肌に投資する人は“腸”から変えている
腸活で美しい肌をつくるための方法について詳しく解説してきました。
腸活は美容医療との相乗効果も期待でき、美肌点滴・内服治療・サプリなどとの相性も◎。
「肌に投資する人は“腸”から変えている」と語る美容医療ドクターもいるほどです。
美容医療の多くは自由診療のため、施術料は決して安価とはいえません。
美しい肌づくりを目的に受ける美容医療の価値を高めるためにも、セルフケアの一環としてぜひ今日から【腸活】を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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