
「鼻高い」と感じる基準や、理想の鼻を叶えるための美容医療について解説します。
顔の中心に位置する鼻は、顔全体の印象やバランスを大きく左右するパーツ。「鼻が低いのが気になる」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、日本人の平均的な鼻の高さや美しい鼻の基準を解説したうえで、理想の鼻に近づくための美容医療を詳しくご紹介。
美容医療を初めて検討される方に向けて、それぞれの施術のメリットやデメリット、クリニック選びのポイントまで丁寧に解説します。
INDEX
鼻が高い基準とは?鼻の高さの測り方

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「鼻高い」とは、何cmからでしょうか。ここでは、一般的に「鼻が高い」とされる基準について解説。鼻の高さの測り方もご紹介します。
■日本人女性の鼻の高さの平均
大学生~20代前半の日本人女性の平均的な鼻の高さは、2.8cmだといわれています。
身体の部位の中でも、鼻の高さは加齢による影響がわかりやすいパーツです。表
情筋の衰えや皮膚のたるみにより、小鼻が横に広がると、鼻の高さが低くなることも。
そのため、年齢が上がるにつれて、鼻の高さの平均値も低くなる可能性があります。
■鼻の高さの測り方
鼻の高さは、定規と鏡を用いて以下の手順で測定できます。
- 小鼻のつけ根に定規を当てる。
- 定規を地面に対して平行に当て、鼻の頭までまっすぐに伸ばす。
- 鏡を見ながら、鼻の頂点までの長さを測定する。
鏡を見ながら定規を当てるのが難しい場合は、定規に印をつけたり、誰かに手伝ってもらったりすると正確に測りやすいでしょう。
必ずしも「鼻高い=美しい」ではない!美しい鼻の基準とは

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ここまで高い鼻の基準について解説しましたが、必ずしも「鼻高い=美しい」というわけではありません。
美しい鼻の基準は、高さだけでなく全体のバランスにあります。
国や文化によって美的感覚は異なるため、今回は日本人にとっての美しい鼻の条件について解説します。
■Eラインが整っている
Eラインとは、鼻先・唇・顎先を結んだ線のことです。この3点を一直線の線で結んだときに、唇が線に触れない状態が、立体的でバランスが取れた理想の横顔だとされています。
鼻が高くなくても、Eラインが整っていると、美しい横顔である印象を与えられるでしょう。
しかし、Eラインは横顔の美しさを示す指標であるため、Eラインが整っているからといって正面から見たときに鼻が美しく見えるとは限りません。
Eラインだけを基準に鼻の美しさを判断するのは難しいことを理解しておきましょう。
■鼻筋が通っている
顔を正面から見たときに、スッと一直線に通った鼻筋も美しい鼻の条件の1つです。
横から見たときに、まっすぐ、もしくはゆるやかな「ノ」の字を描いているのが理想的です。
鼻筋がまっすぐに通っていることで、正面から見ても鼻が立体的に見え、鼻が高い人に限らず美人に見えることも少なくありません。
■小鼻と目の幅が同じ
美しい鼻には、引き締まった小鼻も重要な条件の1つです。
正面から見たときに、左右の小鼻の横幅が目の横幅と同じかそれより小さいのがちょうど良い鼻の大きさとされています。
もしくは、小鼻が両目の目頭の距離と同じであることも、整った鼻だという印象を受けやすい要素となります。
鼻を高くする方法をご紹介!理想の鼻を実現するための美容医療4選

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鼻を高くする方法として、美容外科などのクリニックでの美容整形を検討される方も多いでしょう。理想の鼻に近づくための美容医療を4つご紹介します。
■ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射とは、鼻筋や鼻根にヒアルロン酸を注入することで、鼻の高さを出す施術です。
施術時間は10分程度と短く、ほかの方法と比較して施術時の痛みやダウンタイムの症状が軽い点がメリットです。
一方で、ヒアルロン酸は時間が経つとともに徐々に体になじむため、長期間の効果の持続は期待できません。
持続期間はヒアルロン酸の種類や注入量などにより異なり、半年~2年程度が一般的です。
また、注入量や注入箇所のわずかな違いによって、仕上がりが理想と大きく相違する可能性があるため、鼻へのヒアルロン酸注射の経験が豊富な医師に施術を依頼することが重要です。
ヒアルロン酸製剤の種類が仕上がりを左右する可能性もあるため、どの製剤を使用するかについては医師とよく相談して決めるようにしましょう。
■シリコンプロテーゼ
シリコンプロテーゼ(隆鼻術)とは、鼻筋にシリコン製のプロテーゼ(人工軟骨)を入れて鼻の形を整える施術です。
正面から見て鼻筋が通っていないと感じる方や、横から見たときに鼻が低く見えるとお悩みの方は検討の価値があるでしょう。
シリコンプロテーゼの最大のメリットは、半永久的に効果の持続が期待できることです。
鼻の穴の中を数mmほどカットしてプロテーゼを挿入するため、顔の表面に傷が残らない点も特徴の1つ。
一方で、施術直後はギプスによる固定が必須となり、1週間~10日ほどは腫れや内出血などの症状を伴う可能性があります。
■鼻中隔延長
団子鼻やぶた鼻が気になる方には、鼻中隔延長という選択肢もあります。
鼻中隔とは、鼻の左右の空間を隔てている仕切りのことです。
鼻中隔延長では、自身から採取した軟骨を移植することで鼻中隔を延長し、鼻先を理想の形に整えられます。
自身の軟骨を移植するため、半永久的な効果の持続が期待できます。
また、高さや長さ、角度などのデザインの幅が広く、理想のデザインを実現しやすい点も鼻中隔延長ならではの利点です。
ただし、採取した軟骨の部位によって厚さや強度が異なり、それぞれメリット・デメリットがある点に注意が必要です。
耳から採取した場合は、採取部分の傷が目立ちにくい一方で、軟骨がやわらかく強度が劣る可能性も。
一方で、肋軟骨から採取した軟骨は強度に優れ、十分な大きさを採取できますが、胸部を切開する必要があるため、胸に傷痕が残る可能性も考えられるでしょう。
過度な鼻中隔の延長は、鼻先が不自然に曲がったり、鼻先が硬くなったりするリスクもあるため、鼻中隔延長の施術例が豊富で信頼できるクリニックや医師を選ぶことが重要です。
■鼻尖形成
鼻尖形成は、鼻先を高くしたい方や細くしたい方、団子鼻を改善したい方におすすめの美容整形です。
鼻先の軟骨である鼻翼軟骨を糸で寄せることで、鼻先をシャープに見せられます。
手術にはオープン法とクローズ法の2通りがありますが、オープン法では鼻の穴の間に傷ができる可能性があることを理解しておきましょう。
鼻整形を周囲に知られたくない場合、症状が落ち着くまで数日間はマスクの着用が必須です。
一般的に術後1週間~10日ほどは腫れや内出血などのダウンタイムが続きます。
効果持続期間は使用する糸の種類によって前後し、多くの場合、2~3年ほどだといわれています。
切開はしたくないけど、ヒアルロン酸注射よりも効果を長く持たせたいという方に向いている施術だといえるでしょう。
失敗しないクリニック選びのポイント

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美容医療は、施術を担当する医師やクリニックによって仕上がりが大きく左右するといっても過言ではありません。失敗しないために、以下のポイントを意識しておきましょう。
■実績のある医師による施術かどうか
美容医療の施術は、施術を担当する医師の知識量や技術力に大きく依存します。
クリニックの公式サイトや医師の公式SNSなどには、実際の症例が掲載されていることがあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
■カウンセリングを大切にしているか
カウンセリングの質も、クリニック選びの重要な要素です。
クリニックによっては、医師ではなくカウンセラーなどのスタッフがカウンセリングを担当しているケースもあります。
しかし、鼻の形や骨格は一人ひとり異なるため、理想のイメージを実現するためには、医師によるカウンセリングを受けることが大切です。
カウンセリングでは、施術のメリットだけでなく、きちんとデメリットやリスクについての説明があるかどうかも意識しましょう。
当日の契約を無理に進めてくるクリニックは避けるべきです。患者の悩みに寄り添い、適切なアドバイスや提案をしてくれるクリニックを探しましょう。
■アフターケアが充実しているか
術後の痛みや腫れなどの症状が強くあらわれたときに、すぐに医師による診察を受けられると安心です。
中には、受付時間外にも連絡がつく緊急連絡先を渡しているクリニックもあります。
また、万一納得のいく仕上がりにならなかった場合に、無料で修正ができる期間が設けられているかもチェックしておきましょう。
■施術料金に透明性があるか
施術料金の安さだけで選ぶのは危険です。「安い=怪しい」とは言い切れませんが、安い理由を知ることが大切です。
安さの裏には、麻酔費用や薬代などのオプションを加算されて結局高くなってしまう、経験が浅い医師の練習台になるなどの理由があるかもしれません。
事前に料金を明確に提示し、その内訳を説明してくれるクリニックは信頼性が高いといえるでしょう。
まとめ
「鼻高い」と感じる美しい鼻の基準や、理想の鼻に近づくための美容医療を解説しました。
理想の鼻を手に入れる美容医療にはいくつかの方法があるため、それぞれのメリットやデメリットを把握したうえで、自身に適した方法を選ぶことが重要です。
クリニック選びに悩んだ際は、医師の経歴や症例などについて事前にリサーチしたうえで、カウンセリングに臨みましょう。
この記事を参考に、信頼できるクリニックや医師を見つけ、ご自身の悩みについて相談してみてください。
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【施術の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
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・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【治療の内容】隆鼻術(鼻の造形・高さを整える手術)
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回 約¥300,000~ ¥900,000 ※術式によって各クリニックで異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、感染症など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】鼻中隔延長
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】1回¥550,000~¥1,000,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、鼻中隔が曲がる、左右非対称、鼻先が硬くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】鼻尖形成術
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】¥300,000~¥600,000程度
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、発熱など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
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