口角挙上の施術を受けることで、芸能人のいつも微笑んでいるような口元に憧れたことはありませんか。
俳優やアイドルの写真を見て「こんな口元になりたい」と感じる一方で、施術だけで同じ印象が手に入るのか、不安を抱く方も少なくありません。
本記事では、芸能人のような口元が作られる背景と、口角挙上の現実的な効果・限界を整理し、自身にマッチした選択肢を考えるための視点をまとめます。
INDEX
口角挙上と芸能人の口元が結びつきやすい理由
口角挙上とは、加齢や筋肉の衰えによって下がった口角を、手術や注入治療、あるいは表情筋のトレーニングによって上向きに整えることを指します。
こうしたケアによって生まれる「上向きの口角」は、芸能人の印象を形作るうえで、極めて重要な役割を果たしています。
口元がわずかに上がっているだけで、見る人に「穏やかさ」や「若々しさ」といったポジティブな好印象を与えられるからです。
テレビやSNSを通してその表情を日常的に目にすることで、私たちは無意識のうちに「あの人はいつも微笑んでいる」というクリーンなイメージを抱きやすくなります。
このように、メディアを通じて定着した「幸せそうな表情」こそが、私たちが芸能人の口元を理想として追い求める大きな理由といえるでしょう。
芸能人の口元の印象を作る要素って?

出典:photoAC
芸能人の口元を参考にすると「口角挙上の手術をすれば同じ印象になれるのでは?」と考えがちです。
ただし、実際の口元は単一の施術で成り立っているわけではありません。
では、芸能人の口元の印象がどのような要素で成り立っているのか、チェックしていきましょう。
■歯列矯正・リップメイク・表情グセの影響
口元の印象を左右する要素の1つが歯並びです。
歯並びや噛み合わせが整うと、唇のラインや口角の位置が安定し、結果として口角が上がって見えることがあります。
芸能人の中には、長期間の歯列矯正を経て、口元の印象が変化した例も少なくありません。
唇の山を強調するライン取りや口角部分に明るい色を使ったメイクによって、実際以上に口角が引き上がって見えることもあります。
また、日常において笑顔を作る筋肉を使い慣れている方は、無表情の状態でも口角が下がりにくくなります。
■写真・動画における加工やレタッチの現実
芸能人の写真や動画は、必ずしも肉眼で見た印象をそのまま写しているとは限りません。
雑誌や広告では、光の当て方やレタッチによって口元の影などが調整され、口角のラインがなだらかに見えるよう加工されることがあります。
SNSでも、加工アプリやフィルターによって唇の形が微調整されるケースは一般的です。
そのため、写真上の「理想的な口元」を現実の基準として捉えると、施術後にギャップを感じやすくなる可能性があります。
口角挙上の効果を正しく理解するには、加工していない症例写真や医師の説明をもとに、現実的な変化幅を把握する視点が欠かせません。
口角挙上とはどのような施術?できること・できないこと
芸能人のような口元を目指したい場合によく選ばれるのが「口角挙上」という施術です。
どのような施術なのか、整理していきましょう。
■口角挙上の基本的な仕組み
口角挙上は、口角周辺の皮膚や筋肉を調整し、下がって見える口角のラインを持ち上げることが目的の施術です。
クリニックによって術式などに違いはありますが、口角の外側を数ミリ切開し、余剰な皮膚や組織を調整して縫合する方法がよく行われています。
これにより、無表情時でも口角が下がりにくい状態を目指します。
ただし、笑ったときの表情そのものを作り変える施術ではありません。
あくまで口角の位置を整える手術であることを理解しておきましょう。
口角挙上のダウンタイムとしては、腫れや内出血が数日から1~2週間程度続くのが目安。
傷痕については、時間をかけて徐々に目立ちにくくなるケースがほとんどです。
■仕上がりの傾向と個人差が出やすいポイント
口角挙上では、口角の位置を調整するため、明るい印象の口元へと仕上がります。
ただし、骨格や口元の形、皮膚の厚みなどによって差が出やすいため要注意です。
加えて、傷痕の位置や治癒過程にも個人差があることを覚えておきましょう。
口角挙上の施術では、医師のデザイン力や経験が結果に影響しやすいと考えられます。
そのため、評判が良く、実績が豊富な医師がいる美容外科を選ぶなど、慎重に施術を受ける場所を選ぶことが大切です。
また、症例写真を見る際には、極端なビフォーアフターではなく、自然な変化に注目しましょう。
芸能人のような「優しげな口元」に近づくための他の選択肢

切開を伴う口角挙上は口元の印象を変える方法の1つですが、唯一の選択肢ではありません。
芸能人のようなやわらかい印象に、手術以外の方法で近づける場合もあります。
ここでは、段階的に検討できる選択肢をご紹介しましょう。
■口角ボトックスやヒアルロン酸注入で調整できるケース
口角周辺の印象は、ボトックス(ボツリヌストキシン)注射やヒアルロン酸といった注入治療でも変化をつけられることがあります。
例えば、口角を下に引く筋肉(口角下制筋)部分にボトックスを用いることで、下方向への力を弱め、相対的に口角が下がりにくく見える方法などです。
また、ヒアルロン酸注入によって唇のボリュームや輪郭を整えることで、口角のラインをなだらかに見せることもできます。
これらは、切開を伴わないため、ダウンタイムが比較的短い点が特徴です。
ただし、ボトックスやヒアルロン酸による治療は一時的な効果であり、永続的な変化をもたらすものではありません。
過剰な注入は表情の不自然さにつながる可能性もあるため、施術適応や量の見極めが重要です。
■リップメイク・表情トレーニングで変えられる印象
医療行為に限らず、日常的な工夫でも口元の印象を変えることが可能です。
リップメイクでは、口角部分に明るさや立体感を持たせることで、自然に引き上がったような印象を演出できます。
これは芸能人の現場でもよく取り入れられている方法です。
表情筋を意識したトレーニングも、口角の印象に影響します。
笑顔を作る筋肉を使う習慣がつくと、無表情時でも口角が下がりにくくなることも。
これらの方法では即効性は限定的ですが、リスクが低く、手術前の検討段階として取り入れやすい選択肢です。
口角挙上は誰に向いている?年齢・悩み別の考え方
口角挙上はどのような方に向いているのかをチェックしておきましょう。
■加齢による口角下がりと施術適応の関係
口角挙上は、加齢とともに、口角周辺の筋力低下や脂肪の変化により、口角が下がって見えている方に選ばれやすい施術です。
ただし、軽度の場合はボトックスやヒアルロン酸など、切らない施術で印象が改善するケースもあります。
一方、若年層で口角が下がって見える場合は、骨格や唇の形、表情グセが影響していることも多く、解決方法として必ずしも手術が適切とは限りません。
年齢だけで判断せず、悩みの原因がどこにあるのかを医師と共有することが重要です。
■「バレにくさ」「ナチュラルさ」を重視する場合の注意点
口角挙上を検討する際、多くの方が気にするのが「周囲に気づかれないか」という点です。
切開を伴う手術である以上、腫れや内出血、傷痕が一時的に生じる可能性は否定できません。
とくに、過度な引き上げは不自然な印象につながりやすく、ビフォーとのギャップが強く周囲にバレやすいといったデメリットが考えられるため、注意が必要です。
ナチュラルさを重視する場合は、変化量を控えめに設定する、他の施術と組み合わせて段階的に調整するなどの選択肢もあります。
芸能人を目標にしすぎると失敗する?自分に合った方法を見つけるポイント

芸能人の口元は理想像として魅力的ですが、そのままを目標にすると判断を誤りやすくなります。
そこで、芸能人を目標にしすぎないための視点を把握しておきましょう。
■骨格や口元の形によって目指すゴールは異なる
口元の印象は、骨格や歯並びに加え、唇の厚みや脂肪量など複数の要素で決まります。
そのため、同じ口角挙上の施術を受けても、仕上がりが同一になることはありません。
芸能人の写真を基準にすると「思っていた効果と違う」と感じる原因になりやすく、口角挙上によって「後悔している」「失敗した」といった声につながることもあります。
美容外科の診察では、理想像を共有すること自体は有用ですが、それをそのまま再現する前提ではなく、「自分の口元で可能な変化」をすり合わせることが重要です。
■「写真の再現」より「自分に合う口元」を考える
写真やSNSの印象は、角度や表情、加工によって大きく左右されます。
そのため「写真の口元=理想の完成形」と捉えると、施術後に違和感を覚えやすくなるため要注意です。
一方で、自分の骨格や年齢、ライフスタイルに合った口元を目指すことで、変化を自然に受け入れやすくなります。
口角挙上はあくまで選択肢の1つであり、ボトックスやメイクと組み合わせることで、無理のない印象調整が可能な場合があることも覚えておきましょう。
冷静な視点で情報を整理することが、後悔を避ける近道です。
まとめ
口角挙上を受けて芸能人のような口元に憧れる気持ちは自然ですが、実際の印象は施術だけで作られているわけではありません。
歯並びやメイク、表情、写真加工など複数の要素が重なっています。
口角挙上は、理想的な口元を目指す際に有効な選択肢の1つである一方、リスクや個人差も伴います。
芸能人の再現を目指すのではなく、自分の骨格や悩みに合った方法を、信頼できるクリニックや医師に相談して選ぶことが大切です。
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