妊娠線を消すためのレーザー治療の値段は?よくある疑問も解決しよう

妊娠線を消すためのレーザー治療の値段は?よくある疑問も解決しよう

妊娠線を消すレーザーの値段をはじめ、肉割れの治療方法について解説しています。妊娠中から産後にかけて、日々変化する自分の体に悩みを持つ方も多いでしょう。そこで今回は、妊娠線を消す効果が高いとされているレーザー治療をはじめ、ダーマペン、医療アートメイクについてまとめています。妊娠線にお悩みの方は参考にしてください。

1.そもそも妊娠線や肉割れはなぜできる?基本をおさらい

出典:photoAC

妊娠線は、皮膚にひび割れたような線が平行に並んで入った状態で、「肉割れ」と呼ばれることもあります。肉割れとは、医学的に「皮膚伸展線条」や「線状皮膚萎縮」と言い、妊娠や成長期など急激に体型が変化することで起こりやすくなります。

妊娠でお腹が大きくなるなど皮膚が急激に引き延ばされると、表皮の下にある真皮層のコラーゲンやエラスチンといった線維が断裂。コラーゲン線維が裂けてしまうことで真皮がひび割れ、肌表面からも見えるような肉割れ線となって表れるのです。とくに、妊娠中は生命や種族を維持するために大切な働きをする「ステロイドホルモン」の分泌が増加。ステロイドホルモンが真皮のターンオーバーやコラーゲンの生成を抑制して肌の弾力を失わせるため、妊娠線ができやすくなると考えられています。

2.妊娠線を消すレーザーとは?治療内容や値段をチェック

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妊娠線や肉割れを消すためには、皮膚科や美容医療によるレーザー治療をはじめ、いくつかの治療方法が考えられます。ここからは、妊娠線や肉割れを治す方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

■【妊娠線を消す方法1】炭酸ガスフラクショナルレーザー

妊娠線など肉割れの治し方の1つとして、レーザー治療が挙げられます。レーザー治療とひと口に言っても、美容医療で用いられるレーザーには、波長や効果のある症状などによってさまざまな種類があります。その中でも、妊娠線を消すのに効果的と考えられているのが、毛穴や肌の凹凸改善効果が期待される炭酸ガスフラクショナルレーザーです。

炭酸ガスフラクショナルレーザーは、フラクショナルレーザーに炭酸ガス(CO2)を組み合わせたもの。肌細胞の水分に反応するレーザーで、肌の表面へ小さな点状に照射して小さな傷を付けることで、肌自身の傷を治す力を利用して気になる部分にアプローチするというしくみです。

メリット・デメリット

妊娠線を消すために炭酸ガスフラクショナルレーザーで治療するメリットは、治りにくい妊娠線でも高い効果が期待できる点にあるでしょう。また、炭酸ガスフラクショナルレーザーは、正常な皮膚にはダメージを与えません。そのため、比較的出血や痛みが少ないというメリットもあります。

一方で、副作用やリスクは想定されているので注意しましょう。ダウンタイムの経過や期間は個人差がありますが、治療直後は赤く腫れたりヒリヒリとした痛みを感じたりすることがあります。

値段

妊娠線を消すための炭酸ガスフラクショナルレーザーにかかる値段は、クリニックや施術する範囲によってさまざまです。1cm×1cm単位で費用を表示しているクリニックもあれば、下腹部全体としているクリニックもあります。そのため、一概に相場がいくらとは言い切れませんが、およそ8万円前後が目安となるでしょう。

■【妊娠線を消す方法2】ダーマペン

ダーマペンによる治療も妊娠線の改善に効果が期待できます。ダーマペンは微細な針で肌に無数の小さな穴を開け、傷を治そうとする力を利用して、肌のターンオーバーを促す治療方法です。さらに、針で開けた小さな穴に美容成分を注入することで、悩みに合わせたアプローチもできます。

メリット・デメリット

ダーマペンは皮膚の引き締め効果もあるため、妊娠線で伸びた皮膚にも効果的。また、真皮層のコラーゲン線維にまでアプローチできるので、深い部分から肌の再生が期待できます。

一方で、一度の施術では効果が見えにくいというデメリットも。繰り返し治療することで、より効果を感じられるでしょう。

値段

妊娠線治療のためのダーマペンの施術費用はクリニックによって異なりますが、およそ3~4万円前後が目安。妊娠線を消すためのレーザー治療よりも値段がやや安い傾向にあるでしょう。しかし、ダーマペンでより効果を得るためには、治療を繰り返す必要がある点も含めて、治療にかけられる予算を検討してください。

■【妊娠線を消す方法3】アートメイク

妊娠線や肉割れなど、ストレッチマークを消すためには、傷痕修正のための医療アートメイクを施す方法もあります。気になる部位に肌と同じ色の色素を注入して、妊娠線の色味を目立ちにくくさせます。施術を施す範囲や部位によりますが、わずか10~30分程度で施術可能です。

メリット・デメリット

施術時間の短さもメリットの1つですが、近年では、AI技術で施術する部位の肌から適切な色味を調合するという方法もあるため、より自然にカバーできるというメリットも挙げられます。

ただし、肌に色を付けて目立ちにくくしているため、完全に妊娠線が治るわけではありません。また、日焼けによって、アートメイクを施した部位ともとの肌の色との差が目立つ可能性も考えられるでしょう。

値段

妊娠線解消のためのアートメイクは、回数でコースになっている場合や、おしりや腹部の片側・両側と施術する部位で設定されている場合など、さまざまです。クリニックによって設定されている金額が異なりますが、相場とすると左右別の1部位で、1回およそ6万円前後といえるでしょう。

3.【妊娠線を消すレーザー治療に関するよくある質問】値段以外もチェックしよう

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妊娠線を消すレーザー治療は値段も気になるところですが、安心して施術するためには不安や疑問を解消しておきましょう。ここからは、肉割れ治療に関する気になる疑問を解説していきます。

■レーザーによる妊娠線・肉割れ治療は保険適用?

妊娠線や肉割れの治療も傷痕修正の治療に挙げられることがあります。傷痕修正の治療は、その傷痕が「なぜ」「どこに」「どれほどの範囲で」できたのかによって、保険が適用されるかどうかが異なります。一般的に、やけどやけが、手術でできた傷痕や、それによってできたケロイド、けがをして皮膚に異物が入り込んでしまった外傷性刺青(がいしょうせいしせい)の治療は保険適用が可能です。

一方で、妊娠線や肉割れは外傷性の傷痕ではありません。妊娠や体型の変化に伴って皮膚が伸びたことでできる痕であるため、妊娠線や肉割れを消すためのレーザー治療の値段は保険適用外となります。

■妊娠線を自力で治す方法はある?

妊娠線や肉割れは一度できてしまうと、皮膚科や美容医療で治療しない限り、自力で完全に消すことは容易ではありません。ただし、丁寧なセルフケアによって、少しでも目立ちにくくすることは可能です。

例えば、セルフマッサージで皮膚の代謝を促し、妊娠線にアプローチする方法も1つ。たるみが少ないハリのある肌であれば、妊娠線が薄くなりやすい状態になります。お腹や胸、おしりなど、妊娠線が気になる部分を下から上へ、やさしくなでるようにマッサージしてみましょう。

また、妊娠線の原因となりうる乾燥対策も欠かせません。肌の乾燥は、肌の正常なターンオーバーを妨げる原因となります。そのため、丁寧な保湿ケアで肌のターンオーバーが正常に働くようにするのが大切です。秋冬など乾燥する季節だけではなく、日々の保湿ケアを心がけましょう。

■妊娠線のレーザー治療ができるクリニックはどう選ぶ?

妊娠線を消すためにレーザー治療を検討するなら、値段だけではなく、信頼できるクリニックか見極めることが重要です。例えば、同じレーザー治療でも、毛穴改善の治療と妊娠線改善の治療では、効果の表れ方が異なります。そのため、経験豊富で技術力が高いクリニックか、判断しなくてはなりません。皮膚病の診療に精通した皮膚科を専門とする医師が在籍しているか、レーザー治療の症例が数多く紹介されているか、などクリニックの公式サイトでチェックしてみましょう。

■まとめ

妊娠中から産後にかけて、日々変化する自分の体に悩みを持つ方も多いでしょう。妊娠線を消すためにはレーザー治療やダーマペンなどさまざまな方法がありますが、それぞれクリニックの実績や値段を踏まえて検討が必要です。無料でカウンセリングを行っているクリニックも多いため、一度カウンセリングを受けてみるのもおすすめ。今回の記事を参考に、気になる妊娠線の悩みが解消できる自分に合った治療方法を見つけてください。

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