冬の乾燥対策はしていますか?普段乾燥が気にならない方でも、「冬になると肌が乾燥してしまう」「冬はカサつきが気になる」という方は少なくありません。この記事では、冬に肌が乾燥する原因やすぐにできる対策、美容医療による乾燥肌の治療やドクターズコスメまで順番にご紹介します。ご自身の肌に合った冬の乾燥対策や治療、スキンケアを探している方はぜひ参考にしてください。
1.冬に肌が乾燥するのはなぜ?
まずは、なぜ冬は肌の乾燥が気になるのか、冬に乾燥肌になりやすい原因は何かを確認していきましょう。ここでは3つの原因をみていきます。
■冬は空気が乾燥する季節だから
冬は気温が低く、空気中に含まれる水分量が少なくなります。これは、もともと空気中に貯えられる水分量は決まっていて、気温によって上下することに起因します。気温が低下すると貯えられる量は減り、空気中に貯えきれない水分は水蒸気や水滴、氷に変化。そして空気が乾燥してしまうのです。
肌には水分を保ったり異物の侵入を防いだりするバリア機能を持つ角質層があります。しかし空気が乾燥するとこの機能が低下しやすくなってしまい、肌から水分が蒸発しやすい状態に。そして冬の乾燥肌を引き起こします。
■エアコンなどの使用によって湿度が下がるから
冬はエアコンなどで暖を取る方は多いでしょう。エアコンで部屋の温度を上げると、室内の水分量は変わらず室温だけが上がることになります。温度の上昇によって空気中に貯えられる水分量は増えているにもかかわらず実際の水分量は変化しないため、相対的に湿度が下がって乾燥を招くことに。また、エアコンからの風が直接肌に当たることでも肌は乾燥してしまいます。
■体が冷えて血行が悪くなるから
冬の寒さで体が冷えると血行が悪くなってしまい、肌のターンオーバーに必要とされている栄養分が十分に届かなくなってしまいます。ターンオーバーが滞ってしまうと肌のバリア機能が下がり、肌から水分が逃げやすい状態に。そして乾燥を招いてしまうのです。
2.まずはチェック!冬の肌乾燥対策
乾燥肌が冬に起こりやすい原因を押さえたところで、続いてはその対策をみていきましょう。冬の肌の乾燥対策はたくさんありますが、ここでは取り組みやすい3つをピックアップしてご紹介します。
■高保湿のスキンケアで水分を逃がさない
冬の乾燥肌は、スキンケアを見直すところからスタートするのがおすすめです。とくに洗顔後、すぐにスキンケアをしてしっかり保湿することが大切です。乾燥が気になる冬は、高保湿タイプのアイテムやオイルが含まれているクリームなどを選択するのも良いでしょう。
■洗顔に熱いお湯はNG!ぬるま湯で優しく洗う
洗顔の際は、熱いお湯を使わないように注意しましょう。湯温が高いと肌の水分や必要な皮脂まで流してしまう可能性があります。洗顔には38~40℃のぬるめのお湯が適温といわれています。また、洗い方にも気を付けると肌へのダメージが減らせます。洗顔料はしっかり泡立て、優しく滑らせるように洗いましょう。
■加湿器を上手に使って湿度をキープ
部屋の湿度が下がるのを防ぐことも大切です。加湿器などを使って、湿度を60~70%に保つと良いでしょう。エアコンに加湿機能が備わっている場合は、加湿器の代わりに活用しましょう。加湿器やエアコンなどは部屋の乾燥対策として寝るときにも使いやすいでしょう。加湿機器がない場合は、濡れタオルを吊るしたり洗濯物を部屋干ししたりしても構いません。
3.美容医療で乾燥肌を根本治療
部屋の乾燥対策やスキンケアの見直しなどに加えて、美容医療で乾燥肌を根本から治療する方法もあります。ここでは冬の乾燥肌におすすめの3つの施術をご紹介します。
■リジュラン注射(サーモン注射)
リジュラン注射はサーモンのDNAの一部を抽出した製剤を用いた施術で、別名サーモン注射とも呼ばれることも。肌に直接注入することでコラーゲンの生成を促進し、肌にハリやうるおいを与える効果が見込めます。また、皮膚の自然治癒力をUPさせるため乾燥や加齢によってダメージを受けた肌を整えてくれる働きもあります。
注射針を肌に刺すため、施術中にやや痛みを感じる方はいるようです。ダウンタイムとしては、施術部分が小さく盛り上がったり内出血が起こったりする可能性があります。いずれも数日中には落ち着くケースがほとんどです。
■水光注射(スキンブースター)
水光注射は、ヒアルロン酸をメインとした成分を真皮層に細かく注入していく施術です。肌の水分バランスを調整し、うるおいを与えてくれる効果が期待できます。ヒアルロン酸単体の注射は肌のボリュームUPやシワへのアプローチを目的として受けるケースが多いですが、水光注射の場合は肌全体の若見えや肌質改善につながるという点が異なります。
施術中の痛みは少ないですが、チクッと感じる方も。麻酔を用意してくれるクリニックもあるため、痛みに弱い方は事前に相談してみましょう。注射のため小さな傷や赤み、内出血の可能性がありますが、数日で消える程度のものがほとんどです。
■ジェネシス
ジェネシスは、リジュラン注射や水光注射とは異なりレーザーによる施術となります。レーザーによって真皮層にアプローチすることでコラーゲンの産生を促進。肌を引き締め、キメを整えたりターンオーバーを促して肌質改善したりといった効果が期待できます。
施術はじんわりとした温かさを感じる方が多く、痛みはほとんどありません。ダウンタイムも少なく、施術直後にメイクOKとしているクリニックもあります。
4.ドクターズコスメでワンランク上のスキンケアを
乾燥肌対策としてスキンケアのご紹介をしましたが、ドクターズコスメを取り入れるのもおすすめです。ドクターズコスメは市販品よりも成分濃度が高かったり、医師が開発や監修に関わっているため効果が高かったりという特徴があります。医師たちがつくっていることや、カウンセリングや診察を受けて使用する点から安全性に期待できるというメリットも。美容医療を受けたあとに使うことで、その効果をキープしやすいという面も持ち合わせています。
■保湿成分配合のドクターズコスメがおすすめ
冬の乾燥対策や乾燥肌へのアプローチを考えるのであれば、保湿成分を配合しているドクターズコスメを選びましょう。ここでは、3つの保湿成分をご紹介します。アイテム選びの参考にしてください。
ヒアルロン酸
もともと体内にある成分で、肌のハリやうるおいをキープする働きを持っています。1gで6Lもの保水力があるといわれており冬の乾燥対策に心強い成分ですが、年齢とともに減少するため補う必要があります。30代辺りから減少し始め、40代後半にはグッと減少幅が大きくなっていく傾向に。冬の乾燥対策ではもちろん、意識的に補給すると良い成分です。
セラミド
肌の角質層にある保湿成分で、外的刺激から肌を守るバリア機能や保水の働きを持っています。しかし加齢や紫外線のダメージによって徐々に減少してしまうため、補う必要のある成分です。セラミドが不足すると乾燥肌はもちろん、バリア機能の低下によって軽い刺激でもかゆみや赤みなどの肌トラブルが起きやすくなってしまします。
ペプチド
ペプチドにはさまざまな種類がありますが、肌への効果が期待されるのはコラーゲンペプチドです。コラーゲン由来で、コラーゲンを吸収しやすいよう開発された成分です。肌のターンオーバーを促してハリを与えたりキメを整えたりするといわれています。また、肌のバリア機能を高めて肌の保水力UPも見込めます。
■夜のスキンケアが肌を左右する!
夜、就寝中は成長ホルモンが最も分泌されるため、寝る前にドクターズコスメでナイトケアするのもおすすめです。ナイトクリームや美容液、パックなどのアイテムを活用してみましょう。
就寝中もエアコンなどをつけている場合は、室内の乾燥で翌朝に肌がカサついたり目元などの小ジワが気になったりすることもあるでしょう。寝る前にナイトケアをすると就寝中の乾燥を防げるメリットもあります。
■まとめ
冬の乾燥対策は、肌のホームケアや室内環境を整えることが第一。乾燥してしまった肌を根本から治療したい、うるおいを与えたいという場合は美容医療も検討してみましょう。ホームケアにドクターズコスメを取り入れたり、美容医療とドクターズコスメを併用したりするのも高い効果が期待できます。自分の肌やライフスタイルにあった冬の乾燥対策を見つけて、冬もカサつきや肌トラブルが少ない肌を目指しましょう。
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