シミ取りは皮膚科と美容外科どっちで受けるべき?判断に迷ったときの基準とは

シミ取りは皮膚科と美容外科どっちで受けるべき?判断に迷ったときの基準とは

シミは加齢や紫外線の影響などで発生しやすく、多くの人が抱える肌悩みの1つです。中には「増えてきたシミをどうにかしたい……」「シミ取りをしたいけど、皮膚科と美容外科どっちを受診すればいいかわからない……」とお悩みの方もおられるのでは。そこで、この記事では、シミ取りは皮膚科と美容外科どっちで受けるべきか、保険適用外のシミの種類や皮膚科と美容外科の違い、治療法などについて解説します。

1.肌悩みのシミの多くは保険適用外!その種類とは?

出典:photoAC

シミの多くは美容目的での治療と見なされ、保険適用外となることがほとんどです。ここでは、保険適用外になるシミの種類を紹介します。

■老人性色素斑

「老人性色素斑」は、加齢や紫外線によるダメージが蓄積して発生するシミです。40代以降に現れることが多く、顔や手の甲、首など、日常的に露出している部分が好発部位です。早い人では20代後半くらいから気になり出すケースも。シミの色は茶色や黒色に近く、境界線がはっきりしていますが、大きさや形はまちまちです。

■そばかす

「そばかす」は、小さな茶色の斑点が顔や体に複数点在するのが特徴です。そばかすは、遺伝的な要因が大きく、紫外線を浴びると色が濃くなります。そのため、しっかり紫外線対策をすることが大切です。季節を問わずに、日焼け止めや帽子などのアイテムを活用しましょう。

■肝斑

「肝斑」は、頬骨の周辺に左右対称にできるぼんやりとしたシミです。女性ホルモンの影響が示唆されているため、妊娠中や更年期の方は発症しやすいでしょう。また、ストレスなどでホルモンのバランスが乱れると、悪化することもあります。

■炎症後色素沈着

「炎症後色素沈着」は、傷ややけど、虫刺されなどが炎症を起こして色素沈着したシミです。多くの場合、時間とともに薄くなりますが、完全に消えないこともあります。ターンオーバーが正常に行われないと肌内部に色素が残ってしまうので、規則正しい生活を送りましょう。さらに、紫外線の影響を受けると肌の生まれ変わりに支障をきたすので、自宅の内外問わず対策を徹底してください。

2.シミ取りは皮膚科と美容外科、どっちで受ける?それぞれの違い

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シミ取り治療を受ける際、皮膚科と美容外科どっちで治療を受けるべきか悩む人も多いでしょう。ここでは、それぞれの診療科の特徴や、保険の適用の有無について説明しますので、クリニック選びの際に参考にしてください。

■皮膚科

皮膚科では、一般的に皮膚疾患の治療を目的に診療を行います。シミについても、太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着など病気とみなされる一部のシミ取りは、保険適用となることがあります。保険適用の場合は、料金の自己負担が軽減されるでしょう。そのため、前述した種類のシミがある場合は、皮膚科が向いています。

■美容皮膚科

美容皮膚科では、さらなる美しさを得ることを目的に治療を実施しています。肌の構造やメカニズムを熟知した、皮膚の専門家が在籍しており、メスを使わずレーザーや光治療、ピーリングなどを用いてアプローチを行います。保険適用外のシミ取りが中心ですが、肌への負担を最小限に抑えながら効果的に施術を受けることができるでしょう。

■美容外科

美容外科は、形成外科に属し、容姿を整えるためにさまざまな治療を行う診療科です。主にメスを用いた手術で、コンプレックスを解消します。また、外科治療で外見を美しくするだけでなく、シミ取りといった非外科的な施術も提供しています。保険適用外が基本ですが、美容整形とシミ取りの両方を同時に行いたい場合には、美容外科が効率的です。

3.美容外科と美容皮膚科のどっちでもシミ取りはできる

美容外科でも美容皮膚科でもシミ取りは可能ですが、それぞれのメリットと注意点を押さえておくことが大切です。

■美容皮膚科でシミ取りをするメリット

美容皮膚科では、肌に対する知識が豊富な医師が対応します。見識が深いためシミ取りでは、シミの状態や肌の質に合わせた最適な治療法を提案してくれるでしょう。そのため、肌への負担を最小限に抑えた、効果的な治療が受けられます。さらに、シミ取りだけでなく、肌全体の美しさを考慮したケアができるため、肌質改善の効果も期待できます。

■美容外科でシミ取りをするメリット

美容外科では、シミ取りに加えて美容整形などの外科手術も行えるため、複数の美容施術を同時に受けたい場合には時間も短縮でき効率的です。しかし、シミ取りのような肌治療を受けるなら、専門医のいる美容皮膚科のほうが心理的負担が少ないケースもあります。不安な方は、美容皮膚科医が在籍しているクリニックを選ぶようにしましょう。

■両方の診療科目がある美容クリニックもある

一部の美容クリニックでは、美容皮膚科と美容外科の両方の診療科目があるところも。このような美容クリニックでは、シミ取りと外科治療の両方を組み合わせた施術を受けることが可能です。美容皮膚科と美容外科のどちらのメリットも享受することができ、専門医によるトータルケアが叶うでしょう。

4.美容皮膚科・美容外科でのシミ取り治療法

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最後に、シミ取りの治療法をそれぞれ説明します。施術の特徴を踏まえたうえで、シミの種類や肌質に合ったアプローチを選びましょう。

■ピーリング

「ピーリング」は、肌の表面に薬剤を塗布し、古い角質を取り除くことで、ターンオーバーを促進する治療法です。これにより、シミや色むらを改善し、肌全体の透明感を引き出すことができます。ピーリングは、比較的軽度のシミに効果的で、とくに浅いシミやくすみが気になる方に向いています。また、肌のターンオーバーが遅くなりがちな年齢肌にも効果が期待できるため、シミ予防にもいいでしょう。施術後に赤みやピリピリ感が出現することもありますが、比較的短いダウンタイムで治療が受けられるのもメリット。個体差もありますが、効果を実感するためには、症状に合わせて複数回の施術不可欠です。クリニックによっては多種多様な薬剤を用意しているため、肌質や肌悩みに適応するピーリング剤を選ぶことも重要です。

■光治療

「光治療」では、特殊な波長の光線がメラニン色素にダメージを与え、シミ・そばかすを改善します。IPL(Intense Pulsed Light:インテンス・パルス・ライト)という光を用いるため、「IPL治療(フォトフェイシャル)」とも呼ばれ、赤みや毛穴の開きなどさまざまな肌トラブルの解消に効果的です。顔全体に光を均一に当てるため、部分的なシミだけでなく、全体的な肌のトーンアップが図れます。効果を実感するためには複数回の治療が必要ですが、ダウンタイムや肌への負担が少ないため、初めて美容治療を受ける方にも適した施術です。ただし、副作用が全くないというわけではないので注意しましょう。

■レーザー治療

「レーザー治療」は、レーザー光をシミに直接照射することで、メラニン色素を破壊しシミを軽減します。とくに、老人性色素斑や肝斑、そばかすに効果的です。治療後は、シミがかさぶたのようになり、数日から1週間程度で自然に剥がれ落ちます。また、ダウンタイム中に、赤みや腫れが生じることがありますが、これらも時間とともに改善されます。レーザー治療では、比較的短期間でシミを薄くすることができますが、シミの種類や状態によっては長引く場合も。治療後は紫外線に敏感になるため、紫外線対策が必要です。

■まとめ

シミ取りは皮膚科と美容外科どっちで受けるべきか、シミ取りの治療法などについて解説しました。シミ取りは、シミの種類や自身の状況、希望に合わせて診療科を選ぶ必要があります。また、シミ取り治療にはピーリングや光治療、レーザー治療などが挙げられますが、なにが適応となるかはそれぞれ異なります。自分にぴったりの美容クリニックを見つけて、専門の医師と相談し、最適な治療法を見つけましょう。

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