日焼け止めを美容皮膚科で買うなら?医療機関で取り扱いのあるおすすめ5選

日焼け止めを美容皮膚科で買うなら?医療機関で取り扱いのあるおすすめ5選

紫外線対策に欠かせない日焼け止めは、どこで購入していますか?ドラッグストアなどで購入する方も多いかもしれませんが、皮膚科や美容クリニックでも日焼け止めが購入できます。肌悩みの原因にもなる紫外線から肌を守るためには、毎日使いやすい日焼け止めを選ぶことが大切です。しかし、「皮膚科の日焼け止めは何が違うの?」という疑問もあるでしょう。そこで今回は、皮膚科で買える日焼け止めについて詳しく解説していきます。

1.理解しておこう!日焼け止めの基本知識

出典:photoAC

日焼け止めを選ぶ前に、基本知識を理解しておきましょう。

■SPFとPAっていったい何?

日焼け止めに記載されているSPFやPAは、効果の指標です。肌に影響を及ぼすのは、肌の奥の真皮まで届くUV-Aと表皮に届くUV-Bという2つの紫外線。
UV-AとUV-Bの違いは、波長の長さです。UV-Aは肌の奥の真皮まで届き、シワやたるみなどの原因になります。一方UV-Bは肌の表皮に届き、肌が黒くなったりシミができたりする原因に。
SPFが示しているのは、UV-Bを防ぐ効果で、1~50までの数値で表します。SPF1はおよそ20分のUV-Bを防ぐとされており、SPF50であればおよそ16時間効果が続くということです。
PAが示しているのは、UV-Aを防ぐ効果です。4段階の+マークで表され、+が多いほど効果が高くなります。

■紫外線を防ぐ成分は?

日焼け止めに入っている紫外線防止成分は、吸収剤と散乱剤の2つです。どちらか1つが使われているものもあれば、2つとも使われているものもあります。
吸収剤は紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えるという化学反応で肌への影響を防ぐ仕組みです。SPFやPAの数値が高い日焼け止めには、吸収剤が使われているケースが多いようです。白くなりにくく汗で崩れにくいなどの特徴がある反面、肌の上で化学反応が起こるため、肌への負担は大きい傾向にあります。吸収剤を使用していない日焼け止めは、ケミカルフリーと記載されていることも。
散乱剤は、紫外線を散乱させて跳ね返し、肌への影響を抑える仕組みです。散乱剤のみの日焼け止めはSPFやPAの数値が低い傾向にありましたが、最近では研究が進んでおり、散乱剤のみで効果の高い日焼け止めも登場しています。肌への負担が少ないですが、白残りしやすいのが特徴です。

2.美容皮膚科で買える日焼け止めの特徴は?

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美容皮膚科で買える日焼け止めとはどのようなものなのか、確認していきましょう。

■美容皮膚科で購入できる日焼け止めとはどんなもの?

美容皮膚科で取り扱われているのは、ドクターズコスメやメディカルコスメと呼ばれるもの。一般的には医師や医療機関が開発に携わっている、もしくは監修しているコスメを指します。
ドクターズコスメにはさまざまな種類のアイテムがあり、日焼け止めも多くラインナップされています。クリニックや皮膚科でしか買えない専売品もあれば、ネット通販で購入できる商品もあるなど、販売方法はメーカーにより異なることが特徴です。

■美容皮膚科で買える日焼け止めと市販の日焼け止めの違いは?

市販の日焼け止めもドクターズコスメの日焼け止めも、法律上の分類は医薬品や医薬部外品ではなく、化粧品です。日焼け止めとしての目的や効果は基本的には変わりませんが、美容皮膚科で買える日焼け止めの場合、肌の専門家の知識や経験をもとに作られており、安全性や信頼性が高く使用しやすいという側面があります。
また、美容皮膚科にはレーザー治療中、敏感肌、アトピー性皮膚炎といった患者さんも多く来院します。そのため美容皮膚科では、弱っている状態でも使える肌に優しい日焼け止めを取り扱っているケースが多いのが特徴です。

3.美容皮膚科で買える日焼け止め5選

美容皮膚科で買えるおすすめの日焼け止めをピックアップしてご紹介します。

■『plus RESTORE®(プラスリストア)』「UVローション」

『plus RESTORE®(プラスリストア)』は、レーザー・光治療に携わってきた『JMEC(ジェイメック)』が手がけたドクターズコスメで、治療前後の肌に適したスキンケアを提供するブランドです。
『プラスリストア』の「UVローション」は、紫外線はもちろんブルーライトや近赤外線をカットしてくれる日焼け止め。無香料、無着色料、無鉱物油、アルコールフリーと、肌への優しさを重視しています。ウォータープルーフタイプで、アウトドアや紫外線の強い季節にも使用できます。紫外線などのダメージから肌を守る整肌成分としてフラーレンが配合されているのも特徴です。

SPF50+・PA++++
公式サイト https://cosme.jmec.co.jp/lineup/uvlotion/

■『REVISION SKINCARE®(リビジョンスキンケア)』「Intellishade TruPhysical(インテリシェイド トゥルーフィジカル)」

『REVISION SKINCARE®(リビジョンスキンケア)』は、臨床し立証された高性能なアイテムを提供するアメリカのドクターズコスメブランドです。
「Intellishade TruPhysical(インテリシェイド トゥルーフィジカル)」は、日中用の美容クリーム。100%ミネラル由来の日焼け止め成分が配合されていることが特徴です。紫外線から肌を守りつつ、配合されたビタミンCやペプチドなどの成分で保湿し肌を整え、ハリのある状態に導きます。気になる箇所をカバーしながらトーンを均一にする効果もあり、化粧下地としても使うのもおすすめです。

SPF45
公式サイト https://www.revisionskincare.co.jp/products/intellishade-truphysical/

■『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』「BSサンスクリーンSPF50」

『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』は、医療機関向けの専用スキンケアプログラムを提供するドクターズコスメブランドです。それぞれに合ったスキンケアにより、健康的な肌に導きます。
「BSサンスクリーンSPF50」は、ミネラル由来の日焼け止め成分により、紫外線はもちろんブルーライトや近赤外線から肌を保護。低刺激処方ですがSPF50で、アウトドアシーンにもおすすめです。軽いテクスチャーで、どんな肌タイプにもいいでしょう。

SPF50・PA++++
キュテラホームページ https://www.cutera.jp/zoskinhealth/products/protection.html#BS-SunscreenSPF50

■『NAVISION DR(ナビジョンディーアール)』「TAホワイトプロテクトUV」

『NAVISION DR(ナビジョンディーアール)』は、『資生堂』から生まれたドクターズコスメブランドです。医療機関でしか販売できない医薬部外品で、美白有効成分トラネキサム酸や4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)を採用。2つの有効成分がメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
「TAホワイトプロテクトUV」は、保湿成分と美白有効成分が配合された日焼け止め。みずみずしく軽い使い心地で、伸ばしやすくべたつきもありません。美白有効成分によりメラニン色素の生成を抑える効果も期待できるため、シミやそばかすが気になる方にもいいでしょう。洗顔料で落とせるのも高ポイントです。

SPF50・PA+++
公式サイト https://navision.iwakiseiyaku.co.jp/s311408.html

■『M DEAR(エムディア)』「UVシルキープロテクション」

『M DEAR(エムディア)』は、皮膚科学にもとづいて開発されているドクターズコスメブランドです。無理なく続けられるシンプルケアを重視しており、医療機関でしか購入できません。
「UVシルキープロテクション」は、紫外線吸収剤を使用していないにもかかわらず、SPF50+/PA++++と高数値の日焼け止めです。マイルドフォーカスパウダーなどによる光の乱反射効果で肌をきれいに見せたり、白浮きしにくいうえ毛穴や小ジワを目立ちにくくしたりする効果も期待できます。アウトドアでしっかり紫外線を防止したいけれど刺激はできるだけ抑えたい、そんなときにも安心して使用できるでしょう。

SPF50+・PA++++
公式サイト https://www.may-flower.co.jp/m-dear/item09.html

4.美容皮膚科で買える日焼け止めの選び方

出典:photoAC

美容皮膚科で日焼け止めを購入する際は、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

■テクスチャーは用途に応じて選択する

日焼け止めのテクスチャーは、ジェルやローション、ミルク、クリーム、スプレーなどさまざまです。基本的には自分の使いやすいものを選べば問題ありません。しかし、テクスチャーにより落ちやすいものや肌に負担がかかるものもあるので、普段使いやアウトドアなど、用途で使い分けるのがおすすめです。
普段使いは継続しやすいよう塗り心地を重視。伸ばしやすいジェルタイプやローションタイプがいいでしょう。アウトドアならSPFの高いものが安心です。比較的落ちにくいのは、クリームタイプ。落ちにくい分肌にも残りやすいため、クレンジングでしっかり落とすことも大切です。

■SPFとPAは外にいる時間によって選ぶ

SPFとPAは高いほど良いというものではありません。SPF1=効果が20分ほど続くということなので、外出時間の長さが選ぶ際の基準になります。生活スタイルによる差はありますが、普段使いであればSPF20、屋外スポーツならSPF30、長時間のレジャーならSPF50といったように、生活シーンに合わせて選ぶのがおすすめです。
PAの場合、普段使いであれば++~+++ほどでも問題ありません。SPFが強いとPAも強くなる傾向にあるため、SPFを基準に選ぶことをおすすめします。

■+αの要素もチェックして

美容皮膚科で日焼け止めを買うなら、+αの要素もチェックしましょう。例えば敏感肌の方なら、吸収剤が使われていない日焼け止めがおすすめです。子どもと一緒に使える日焼け止めを選ぶのもいいかもしれません。ローションタイプやミルクタイプなら、日焼け止めの成分を洗い流しやすいという特徴もあります。
カラーコントロール機能があるなど化粧下地として使える日焼け止めなら、朝のスキンケアの時短にもつながります。普段デスクワークが多いなら、ブルーライトカット効果のある日焼け止めもいいかもしれません。重視するポイントに合わせてぴったりの日焼け止めを選びましょう。

■まとめ

紫外線対策に力を入れるなら、日焼け止めの使用はマストです。日焼け止めにはさまざまな種類があり、どれを使用すればいいのか悩んでしまうでしょう。そんなときは、皮膚科に相談して自分の肌に合った日焼け止めを教えてもらうのも1つの方法。肌に優しい処方に加え、化粧下地として使えたりブルーライトカット効果があったりと、メーカーによる特色も踏まえて選ぶのがおすすめです。皮膚科の日焼け止めで、しっかりと紫外線対策してみてはいかがでしょうか。

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