エステと美容医療で同じような施術メニューを取り扱っていることに気づき、「一体何が違うの?」と思ったことはないでしょうか。そこで今回はララピールとハイドラフェイシャルを例に、エステと美容医療の類似した施術をさまざまな角度から比較し、施術により期待できる効果やコスパなどの違いを分かりやすく解説します。エステと美容医療のどちらを受ければ良いか迷っている方は、ぜひチェックしてください。
INDEX
1.【エステ毎月派 vs 美容医療3ヶ月に1回派、それぞれのメリットは?】
まずは、エステと美容医療について詳しく見て行きましょう。
そもそもエステと美容医療の違いとは?
エステと美容医療には以下のような違いがあります。
エステは、マッサージによるリラクゼーションやピーリング・パックなどによるセルフケアのサポートなどを目的としています。民間の認定資格も存在しますが、施術には資格が必須というわけではありません。エステで使用できるのは美容機器であり医薬品・医療機器を使えないため、効果は限られています。エステでトラブルが起きた場合、自分で医療機関を受診する必要があります。
一方、美容医療は、人体の構造に関する医学的な知識・技術を持つ医師による治療が目的です。すべての施術は医師の指示のもとに行われ、1回の施術でも改善や高い効果が期待できます。セルフケアでは改善が難しいたるみ・シミ・シワなどの治療にはレーザーや光治療器などの医療機器と医薬品などを使用し、部分やせのために外科手術を行うことも可能です。万が一トラブルが起きても、すぐに常駐する医師の診療が受けられます。
エステと美容医療それぞれのメリット・デメリット
エステと美容医療それぞれのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
エステのメリットは、1回あたりの施術費用が割安で手軽に通えることです。施術はリラクゼーション効果が高く、非日常的な感覚も味わえるため自分自身へのご褒美としてエステに通われている方もいるでしょう。
またエステのデメリットは、医療機器にくらべて出力や周波数が低い美容機器を使用し、施術で使用する溶剤の濃度も低いため、施術による実感を得るまでに回数を重ねる必要があることです。トラブル時に個人で対応せざるを得ないほか、経営破綻や金銭トラブルに巻き込まれるケースも増加しています。
一方、美容医療のメリットは医師や看護師が施術するため、安全性・満足度の高い治療を受けられることです。麻酔も使用でき施術中の痛みを軽減できます。万が一のトラブル時にも常駐する医師による応急処置や治療を受けられ、必要な場合は薬も処方してもらえます。
また美容医療のデメリットは、改善・効果が期待できる半面、医療機器や医薬品を使用するため1回あたりの施術費用はエステより高くなる傾向です。ただし、1回の施術でも効果が得られることが多く、トータルコストはエステより低くなる場合もあります。
毎月エステ派 vs 3ヶ月に1回美容医療派それぞれの特徴的な意見
エステ派と美容医療派の声に見えられる特徴もまとめました。
エステ毎月派の特徴的な意見
- 「リフレッシュできるケアが毎月のように可能だから、私はエステ推し」
- 「美肌パックやマッサージなど、リラックス効果&短期的な肌の調整ならエステ」
- 「ララピールやハイドラなど、肌の状態に合わせた柔軟な施術対応にはやっぱりエステ」
このように、エステに毎月通っている方々は、リラクゼーション効果を感じられることやこまめなケアが可能なことなどから、エステを選んでいることが分かります。
美容医療3ヶ月に1回派の特徴的な意見
- 「フォトフェイシャル・レーザー・ハイドラフェイシャルなど、1回で高い効果を実感できるから美容クリニックに通っている」
- 「美容医療は効果が長期間持続して、トータルの施術回数は少ないと感じる」
- 「シミ・シワ・毛穴の悩みなど、医療の力を借りた根本改善ができるから美容医療が〇」
一方、美容医療に3ヶ月に1回通っている方々は、治療による悩みの改善・効果が実感できることや効果が持続する期間の長さから総合的なコスパが高いことなどが、美容医療の魅力だと感じているようです。
2.例として、施術内容を徹底比較!エステのララピール vs 美容医療のララピール・他のピーリング
続いては、エステと美容医療の類似施術の中でララピール(LHALA PEEL)とハイドラフェイシャルを例に比較して行きましょう。
ララピールって何?そのメリットと施術の流れ
エステと美容医療の類似施術の違いを見る前に、ララピールの概要をチェックしておきましょう。
ララピールとは?
ララピールとは、従来のピーリングに多い剥離(Peeling)ではなく、肌を満たすこと(Filling)に着目した製品。化粧品メーカーのロレアル社が開発した新しいピーリング成分「LHA(リポヒドロキシ酸=カプリロイルサリチル酸)」にアルカリの「P-Sol™️」と脂質成分の「Lipids」を組み合わせていることが特徴です。
ララピールは弱酸性で刺激が少ないため痛み・腫れ・剥離などの心配がなく、敏感肌の方も施術が受けられます。また、線維芽細胞へアプローチしてコラーゲン・エラスチンの生成を促進することで、肌に栄養を満たします。
施術後の肌は艶やかで、内側から輝くような仕上がりに。韓国の女優がSNSで紹介して爆発的な人気になったことから、ララピールは「女優ピーリング」とも呼ばれています。
ララピールの施術の流れ
サロンやクリニックごとに多少の違いはありますが、ここでは一般的なララピールの施術の流れを解説します。
■ステップ1:マイクロバブルクレンジング
ピーリング成分LHA配合の専用フォームとクレンジング専用ブラシ2本を使用し、ふわふわの泡で隅々まで丁寧にクレンジングします。
■ステップ2:ララピールベーシックとララピールウルトラを塗布
塗布専用ブラシでベーシックを塗り広げて肌に浸透させ、少し時間を置いてやさしく拭き取ります。その後、ベーシックの2倍の濃度のウルトラを塗布し、同じように時間を置いてやさしく拭き取ります。
■ステップ3:お仕上げ
スキンケアで肌を保湿・鎮静して終了です。お仕上げ後にメイクして帰宅することもできます。
エステと美容医療のララピール、ほかの類似施術はどれくらい違う?
エステと美容医療において、ララピールや類似施術の一つであるハイドラフェイシャルはどのように違うかをまとめました。
▽ハイドラフェイシャルについて深堀りした記事はこちら
3.結局どっちがコスパ最強?エステvs美容医療のコストと効果をまとめてみた
ここまでのエステと美容医療のコストと期待できる効果についてまとめます。
エステ派の勝利ポイント
エステ派の勝利ポイントは、類似施術を比べるとリーズナブルな傾向にあるため、気軽に通えて継続的なケアをしやすいこと。年間の施術回数が同じであれば、美容医療の類似施術にくらべてエステはコスパが良いと言えるでしょう。また、エステはリラクゼーションが目的のため、定期的にリフレッシュ感を得やすいとも言えます。
エステで使える溶剤の濃度や機器の出力は医薬品や医療機器にくらべてマイルドなものが多い傾向ですが、その分肌への刺激が抑えられます。そのため、ほかの施術メニューと組み合わせることもでき、肌の状態に合わせて柔軟に施術を受けられる点も魅力です。
美容医療派の勝利ポイント
美容医療派の勝利ポイントは、施術による効果の持続期間が長く、少ない施術回数でも結果が得られやすいこと。忙しくてなかなか施術に通えない方にとっては、1回あたりの施術費用が高くても、総合的に判断すると美容医療はコスパもタイパも良いと感じるでしょう。
敏感肌の方や肌トラブルが心配な方にとっては、医師の診療が受けられるという安心材料はほかの何にも代えがたいかもしれません。また、肌悩みの根本的な問題を解決したいと願う方にとっては、医療技術による深いケアが受けられるため、類似施術であっても美容医療を選ぶことは大きなメリットにつながります。
まとめ|総合評価と結論:「コスパ最高」は自分に合った方法を選ぶこと!
ここまでの流れをまとめると、エステ毎月利用であれ美容医療3ヶ月に1回利用であれ、自分のライフスタイルや価値観に合ったほうを選ぶことこそ「コスパ最高」という実感を得られるのではないでしょうか。そのためには、施術の目的や求めるもの、なりたい自分像など今一度自分の美意識をしっかりと整理してみることがおすすめです。
美容医療は根本的な悩みを治療できる点が大きなメリットですが、ここまでご紹介してきたようにエステにもたくさんのメリットがあります。大切なのはそのときそのときで自分に適したほうはどちらか吟味すること。類似施術であっても、リラックスしながら美しさを磨きたい方はエステを、肌トラブルや体型のコンプレックスに悩んでいる方は根本的な治療と美しさを同時に叶えられる美容医療が合っているでしょう。
エステと美容医療どちらの類似施術にするかで迷ったときは、実際にカウンセリングを受けてみることも一つの手です。また、エステと美容医療どちらか一方だけでいつも施術を受けるのではなく、併用するという選択肢もあります。肌のコンディションや大切なイベントなどに合わせて、類似施術でもエステと美容医療を使い分ける方法です。併用することで効果の持続期間が長くなり、エステに毎月行くよりもトータルコストが下がってコスパが上がる場合もあります。ただし、併用する場合は過度なケアにならないように、エステとクリニックそれぞれで実際に受けている施術をしっかりと説明することも忘れずに。
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