小鼻のニキビが気になる!対処法とニキビ痕の改善が期待できる美容医療とは?

小鼻のニキビが気になる!対処法とニキビ痕の改善が期待できる美容医療とは?

小鼻の横にあると目立つ赤いニキビや白いニキビ。繰り返しできる小鼻のニキビに悩まされている方も少なくないのではないでしょうか。ニキビは放置すると痕になってしまうことがあるため、なるべく早期に適切なケアを心がけることが大切です。そこでこの記事では、鼻のニキビの原因やメカニズムを解説したうえで、悪化させないための対処法を紹介します。ニキビ痕を改善するための美容医療についても解説するため、小鼻のニキビ痕に悩む方もぜひ参考にしてください。

1.なぜニキビができてしまう?理由やメカニズムを解説

出典:photoAC

ニキビは初期段階や炎症を伴うものなどいくつかの種類に分けられますが、ニキビの種類によって対処法が変わるため、まずは鼻にニキビができる原因やメカニズムを知ることが大切です。

■ニキビができる原因は?

鼻のニキビの原因は、過剰な皮脂分泌やメイク残り、乾燥などによる毛穴の皮脂詰まりがほとんど。メイクや汚れが残存しているとアクネ菌が増殖する原因となるため、きちんとクレンジングすることが大切です。他にも、栄養の偏った食事や不規則な睡眠、ストレスなどの生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れも、皮脂が過剰に分泌される原因の1つ。また、紫外線やマスクといった外的刺激によりニキビができることもあります。

■ニキビができるメカニズム

ニキビには複数の種類があり、炎症のない初期段階である白ニキビや黒ニキビ、炎症を起こした赤ニキビ、さらに化膿し膿ができてしまった黄ニキビに分けられます。

まず、なんらかの原因により皮膚の新陳代謝のサイクルが乱れ、毛穴周辺の角質が厚くなることで毛穴の出口が狭くなります。すると、毛穴が古い皮脂や古い角質、汚れなどで詰まってしまい、皮膚表面に分泌されるはずだった皮脂が毛穴の中に蓄積。その結果、白ニキビや黒ニキビに発展することがあります。また、毛穴の中は酸素が少ないうえ、皮脂が豊富であるため、常在菌であるアクネ菌が繁殖しやすい状態です。アクネ菌の増殖により炎症が起こり、毛穴の腫れや痛みを引き起こす赤ニキビになるだけでなく、化膿すると黄ニキビになるでしょう。

2.ニキビを悪化させないための対処法

出典:photoAC

ニキビは重症化すると、痕になってしまう可能性が高くなります。痕を残さないためには、なるべく重症化させずに早く治すことが大切です。ここからは、ニキビを悪化させないための正しい対処法を解説します。

■皮膚科を受診する

軽く見られがちな小鼻のニキビですが、実はれっきとした皮膚の病気。ニキビの状態によって適切な治療法が異なります。自己判断で誤ったケアをすると症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。長期化・重症化させないためには、ニキビができたら無理に自分で治そうとせずに皮膚科を受診すると良いでしょう。症状により異なりますが、常在菌の増殖を抑え、毛穴の詰まりを改善する塗り薬や飲み薬、漢方薬、ビタミン剤が処方されることがあります。

■生活習慣を見直す

ニキビを悪化させないためには、規則正しい生活を心がけることが大切です。就寝・起床のリズムを整え、まとまった睡眠時間を確保するよう意識しましょう。質の高い睡眠をとるためには、入浴で体を温めることや適度な運動が有効。軽い運動はストレス解消にもなります。また、栄養が偏った食事もニキビの原因となるため、食事のバランスを見直すことも重要。肌のターンオーバーを促進するビタミンA、皮脂の分泌量をコントロールするビタミンB、ホルモンバランスを整えるミネラル、美しい肌を保つのに重要な食物繊維などの栄養素を積極的に取り入れるとニキビの改善や予防に役立つでしょう。食材として取り入れることが難しい場合は、サプリメントを活用するのもおすすめです。

■クレンジング・洗顔を見直す

ニキビの原因である毛穴の詰まりを防ぐためには、メイクや余分な皮脂・角質などの汚れを肌に残さないことが重要です。クレンジングや洗顔を怠っていなくても肌にニキビができる場合は、使っているスキンケアアイテムが肌に合っていない場合も。自分の肌タイプを考慮したアイテム選びが大切です。とくに、スクラブ入りの洗顔を1日に何度も使用すると肌の刺激となってしまうので注意しましょう。また、汚れを落としたいという気持ちからゴシゴシと強い力でクレンジングや洗顔を行うのはNG。なるべく皮膚に摩擦による刺激を与えないように、泡タイプのものはしっかりと泡立て優しく肌を包み込むことが大切です。小鼻周辺はメイクが残りやすいため、くるくると小さな円を描くようにクレンジング液をなじませましょう。

■刺激を避ける

気になるからといってニキビを触ったり、手でつぶしたりするのは絶対にやめましょう。ニキビをつぶすことで一時的に改善したように見えますが、毛穴内に雑菌が入り込み、肌の深層にまでダメージが及んでしまう可能性も。ニキビが重症化すると痕が残る恐れがあるため、なるべく刺激を与えないことが大切です。

3.もし痕になってしまったら……改善が期待できる美容医療を紹介

出典:photoAC

ニキビ痕を残さないためには適切な対処法が大切ですが、中には気をつけていても痕になってしまうケースもあるでしょう。痕になってしまったニキビ痕を改善するには、美容医療による治療が有効です。ここでは、小鼻のニキビ痕の改善が期待できる美容施術を解説します。

■レーザー治療

レーザー治療とは、レーザーを照射することで肌に細かな穴を開け、細胞が再生する過程でニキビ痕の改善を目指す治療です。ニキビ痕の状態によって向いているレーザーの種類が異なり、機器によっては色素に反応して症状を軽減する作用もあります。

  • 赤みがあるニキビ痕に対しては、ピコフラクショナルレーザーやVビーム
  • 色素沈着を伴うニキビ痕に対しては、ピコウェイレーザーやQスイッチYAGレーザー
  • クレーターのように凹凸のあるニキビ痕に対しては、ピコフラクショナルレーザーやフラクショナルCO2レーザー

適切なレーザー機器や波長を選択することでニキビ痕の改善が期待できるでしょう。誤った治療はかえって症状を悪化させる危険性もあるため、それぞれのレーザーの特徴をしっかりと把握したうえで医師の診察を受けることが大切です。

■TCAクロス

ニキビ痕は形状や深さによってアイスピック型、ローリング型、ボックスカー型の3種類に分類されます。幅2mm程度のアイスピック型といわれる深いニキビ痕や、幅5mm程度までの浅く凹んだボックスカー型のニキビ痕にはTCAクロスが有効です。TCAクロスとは、50~80%の高濃度のトリクロロ酢酸(TCA)を塗布することで皮膚にダメージを与え、ターンオーバーを活用して凹みを軽減する治療を指します。1回の施術で症状の改善を実感する方もいますが、一般的には約1ヶ月ごとに3~5回程度の施術が必要です。

■ダーマペン

茶色っぽく色素沈着してしまった小鼻のニキビ痕やクレーター状のニキビ痕、固く膨らんだニキビ痕にはダーマペンが有効です。ダーマペンは、極細の針で肌に小さな傷をつけ、肌細胞の再生能力を促進させることでなめらかな肌を目指す治療。肌が修復する過程でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといったハリのある肌に欠かせない成分が生成されるため、ニキビ痕の改善と同時に肌の弾力アップや毛穴開きの改善などの効果も期待できるでしょう。一方で、赤みや腫れなど炎症を起こしているニキビ痕や膿がたまったニキビ痕は、ダーマペンの施術によりかえって症状を悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。美容皮膚科などのクリニックを受診し、医師に相談のうえ治療方法を決めるようにしましょう。

■イオン導入

小鼻の赤いニキビ痕が気になる場合には、イオン導入によって改善が期待できます。イオン導入とは、微弱な電気を肌に流し、ビタミンCやビタミンE、トラネキサム酸など健やかな肌をサポートする薬剤を肌の奥まで浸透させる治療。通常のスキンケアで同様の成分を直接肌に塗布しても、角質層のさらに奥にある表皮や真皮層には浸透しにくいといわれています。しかし、イオン導入は電気の力を用いることで表皮や真皮層にまで成分を届けることが可能。そのため、ニキビ痕や色素沈着の改善が期待できるでしょう。施術による痛みを感じにくく、ダウンタイムがほぼない点も魅力です。

まとめ

小鼻にニキビができる原因や対処法、ニキビ痕の改善に有効な美容医療を解説しました。小鼻のニキビは放置したり誤ったセルフケアを行ったりすることで、悪化しニキビ痕になってしまう可能性があるため、なるべく早く適切なケアを心がけることが大切です。また、ニキビ痕の状態によって適応可能な美容医療も異なります。きちんとクリニックを受診し、医師の指示に従いましょう。

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【治療の内容】ピコレーザー
【治療期間および回数の目安】
・ピコスポット:1回
・ピコトーニング:2~4週間に1回、3~10回程度
・ピコフラクショナル:3~4週間に1回、3~10回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・ピコスポット: 1回 約¥5,000~¥40,000
・ピコトーニング: 1回 約 ¥10,000~ ¥50,000
・ピコフラクショナル:1回 約 ¥20,000~ ¥50,000
※部位・範囲によってクリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水泡形成など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります

【治療の内容】Vビーム
【治療期間および回数の目安】3~4週間に1回、計5回程度
【費用相場】1回¥10,000~¥30,000程度
【リスク・副作用等】赤み、腫れ、内出血、炎症後色素沈着など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】QスイッチNd:YAGレーザー
【治療期間および回数の目安】週に1回、5~6回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥10,000~¥20,000
【リスク・副作用等】赤み、色素沈着、瘢痕形成、色素脱失など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】炭酸ガス(CO2)レーザー
【治療期間および回数の目安】
・スポット照射:1~3回程度
・フラクショナル照射:1~3カ月に1回、3~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・スポット照射:1個約¥4,000~¥20,000
・フラクショナル照射:1回約¥30,000~¥100,000
【リスク・副作用等】水疱、びらん、赤み、炎症後色素沈着、ほくろの再発、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】TCAクロス(高濃度トリクロロ酢酸塗布によるニキビ跡・クレーター治療)
【治療期間および回数の目安】約1〜2か月ごとに計3~5回程度 ※治療期間や回数等は個人差があります
【費用相場】1回約 ¥20,000~ ¥50,000 ※施術部位・箇所によってクリニックごとに異なります
【リスク・副作用等】一時的な肌の白み、カサブタ、赤み、色素沈着、瘢痕、ヒリヒリ感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ダーマペン(マイクロニードル治療)
【治療期間および回数の目安】3~4週間に1回、計1~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥15,000~¥25,000
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】イオン導入(イオントフォレーシス)
【治療期間および回数の目安】約1~4週間程度
【費用相場】1回 ¥5,000~¥15,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】薬剤に対するアレルギー、発赤、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。