
美容医療の世界では、シミ治療に効果的な治療が次々と登場しています。代表的な治療にピコトーニングとルメッカが挙げられますが、その違いがよくわからず、どちらを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ピコトーニングとルメッカの違いを徹底的に比較し、それぞれの特徴や効果を詳しく解説します。この情報を参考にすることで、あなたの肌悩みに合った治療法を見つける手助けができると幸いです。
INDEX
1.ピコトーニングとルメッカの違いとは?特徴と仕組みを解説
ピコトーニングとルメッカは、どちらもシミ治療に効果的な美容医療技術といわれています。大きな違いは、ピコトーニングはピコ秒レーザーを使用し、ルメッカは特殊な波長の高エネルギーな光を用いた治療法であるということ。
それぞれの特徴や仕組みの違いを理解すれば、より自分に適した治療法を選択できるようになるでしょう。
■ピコトーニングとは?特徴と仕組み

出典:ぱくたそ
ピコトーニングは、ピコ秒レーザーを使用したシミ治療法です。従来のナノ秒レーザーよりも短いパルス幅を持つピコ秒レーザーを用いることで、肌への負担を少なくシミの原因となるメラニンに作用します。
ピコレーザーの中でもピコトーニングは低出力のレーザーを照射するため、濃いシミに効果を発揮するまで時間を要することもありますが、治療の難しい肝斑も薄くする効果があるといわれています。
施術は通常15~30分程度で完了し、ダウンタイムもほとんど無い場合が多いです。さらに、施術回数を重ねることで、肌の色ムラやくすみ、毛穴悩みにも効果が期待できるとされています。
■ルメッカとは?特徴と仕組み
ルメッカは、光エネルギーであるIPL(Intense Pulsed Light)を駆使したシミ治療機器です。
従来のIPL治療器とは異なり、特にシミや赤みに特化した波長の光で肌にアプローチすることができ、シミの原因となるメラニンを分解するだけでなく、肌のターンオーバーを活性化するのを助けるといわれています。
さらにルメッカの特徴として、薄いシミにも反応しやすく肌表面にまだ出現していないシミにもアプローチできるとされていることが挙げられます。
さらに、リジュビネーション効果により肌の弾力やハリを出すのをサポートしてくれる効果も期待できます。施術は1回あたり約30分程度で、施術後に日焼け対策が必要ですが比較的ダウンタイムが少なく、忙しくて時間を確保することが難しい方にも人気があります。
■ピコトーニングとルメッカの違いと共通点
ピコトーニングとルメッカは、どちらもシミ治療に使われる美容医療技術です。
ピコトーニングはピコ秒レーザーを使用し、色素を細かく粉砕して体外に排出させるのをサポートするのに対し、ルメッカは高エネルギーの光でメラニン色素の破壊と肌のターンオーバー促進をサポートすることでシミにアプローチするという違いがあります。
施術時の痛みも個人の感じ方により違いがあります。ピコトーニングでは照射時に輪ゴムではじいたような痛みや熱さを感じることがあります。
照射範囲の広さや部位によっては痛みを感じやすく、クリニックによっては麻酔クリームを使用することができる場合もあります。ルメッカも輪ゴムではじいたような痛みがあるといわれていますが、機器の冷却システムにより痛みが軽減されるよう配慮されています。
一方で、コラーゲン生成を促進し、肌のターンオーバーを活性化させるという共通点があり、シミ治療だけでなく肌質全体の向上も期待できる治療法です。
2.ピコトーニングとルメッカ~シミ治療 効果や適応 の違いを比較~

出典:photoAC
ピコトーニングとルメッカは、シミへのアプローチ方法は違うものの、どちらもシミ治療に効果的な方法として注目されています。
ピコトーニングは主に表皮性のシミや肝斑にアプローチできる一方、ルメッカは思うように変化が現れなかった薄いシミや、肌の奥に存在する可能性のあるシミへのアプローチが期待されています。
治療効果の高いシミの種類や持続性などの違いを理解することで、自分に適した方法を選択できるようになるはずです。
■ピコトーニングが効果的なシミの種類と治療 効果
ピコトーニングは、主に表皮性シミや肝斑などに対しては、3~5回程度の治療でシミへの効果を実感する方もいます。一方、真皮性シミに対してもアプローチできますが、表皮性シミ治療より時間がかかる傾向にあります。
いずれも即効性はあまり期待できず、1回で治療効果を感じることは難しいです。また照射後からメラニンの分解が始まるため、施術後2~3週間後から徐々に効果を発揮するといわれています。
■ルメッカが効果的なシミの種類と治療 効果
ルメッカは、薄いシミや肌の表面に出てくる前のシミに特に効果があるといわれており、新たなシミの形成を防ぐとともに、既存のシミも徐々に薄くなって行く効果が期待できます。効果の実感には個人差があるものの、4~6回程度で効果を実感する方もいます。
継続使用によりさらなるシミの予防も期待できますが、効果には個人差があるため、医師に相談しながら治療を進めることが重要です。
3.ピコトーニングとルメッカ~コストと治療期間 の違いを比較~

出典:photoAC
ピコトーニングとルメッカの費用を比較すると、両者には違いがあります。最終的な総費用は、個人の肌状態や目標によって異なり、別途で診察料や麻酔代等が必要となる場合もあるため、カウンセリングで詳細を確認することをおすすめします。
治療期間についても、個人の肌状態や肌目標によっても異なるため医師に相談し、個人に合った治療計画を立てることが大切です。
■ピコトーニングの費用と治療期間の目安
ピコトーニング施術における1回当たり の相場は11,000円~40,000円程度と、クリニックによって幅広く設定されています。 肌状態にもよりますが、施術間隔は通常2~4週間で 5~10回程度の施術が必要とされるケースが一般的です。
1回の施術時間は約15分~30分と比較的短く、忙しくて時間の確保が難しい方にも 選ばれていま す。 個人の肌質や症状によって異なりますが、効果を引き出すためには医師と相談しながら適切な治療計画を立てることが大切です。
■ルメッカの費用と治療期間の目安
ルメッカの 1回当たり の施術費用は 15,000円~35,000円程度であることが多いです。肌状態にもよりますが、施術間隔は4~6週間で 3~5回程度の施術 で効果が期待できる場合も多い です。1回の施術時間は30分程度。
クリニックによっては 、複数回コースの割引プラン等を設定していることもあるので比較・検討してみるとよいでしょう。
ピコトーニングとルメッカの違いを押さえて自分に適した治療法を見つけよう
ピコトーニングとルメッカ、それぞれの違い を理解することで、自分のシミ悩みに適した治療法を選択できるようになります。効果や費用、治療期間や施術回数なども考慮し、自身の肌質や生活スタイルに合わせて判断することが重要です。
自身の肌質やシミの状態によっても適応が異なるので 、まずは医師に相談してみるのが良いでしょう。
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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】ピコレーザー(ピコトーニング)
【治療期間および回数の目安】
・ピコトーニング:2~4週間に1回、5~10回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・ピコトーニング: 1回 約 ¥11,000~ ¥40,000
※部位・範囲によってクリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水泡形成など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】IPL(光治療)
【治療期間および回数の目安】約4~6週間に1回、3~5回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥15,000〜¥35,000
【リスク・副作用等】赤み、痛み、色素沈着、浮腫、皮膚の損傷、シミやほくろが一時的に濃くなるなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。