ダイエットを医療機関で行う際の施術4選!リスクやクリニック選びのポイントも

ダイエットを医療機関で行う際の施術4選!リスクやクリニック選びのポイントも

ダイエットを医療機関で受ける方法があるのをご存じですか。中には、医療ダイエットの口コミなどを見て、施術方法が気になっている方もおられるでしょう。今回は、医療ダイエットのメリットや種類について詳しく解説。「医療ダイエットは本当に痩せる?」「ダイエットの薬、痩せる薬の危険性は?」などの疑問を解決できる内容となっています。クリニック選びのポイントもまとめているので、参考にしてください。

1.医療(メディカル)ダイエットの特徴は?通常のダイエットとの違いもチェック

出典:photoAC

医療ダイエットは、医師の指導のもとに行われるダイエット法のことで、医療痩身、メディカルダイエットとも呼ばれます。医療ダイエットが広まった背景としては、科学的根拠に基づいた管理が求められるようになったことが挙げられます。食事制限・運動による体重コントロールがうまくいかない方などに対して、根拠のあるダイエット法が必要とされるようになったのです。また、医療の進歩により、より安全で効果的な治療法が生まれ注目されるようになったことも、背景の1つといえるでしょう。

■【ダイエットを医療に頼るメリット1】負担が少ない

医療ダイエットは、負担の少ない治療といえます。通常のダイエットのように、食事制限や激しい運動をする必要がないためです。普段どおりの生活をしながら痩せられるので、通常のダイエットより継続しやすいでしょう。

ダイエットの負担が軽くなれば、ストレスも軽減可能です。ストレスなく体重を落とせれば、挫折する可能性も低くなります。

■【ダイエットを医療に頼るメリット2】部分痩せが叶う

部分痩せが叶うことも、医療ダイエットの魅力です。通常のダイエットでは、二の腕や太ももなど、特定の部位だけ脂肪を落とすのは困難です。基本的には満遍なく脂肪が減るため、痩せたい部位が痩せられず、反対に痩せたくない部位が細くなってしまうこともしばしばあります。

しかし、医療ダイエットなら、気になる部位を狙った痩身が可能。自分が理想とする体型に近づきやすいでしょう。

■【ダイエットを医療に頼るメリット3】リバウンドしにくい

リバウンドのしにくさも、医療ダイエットの特徴です。通常のダイエットの場合、努力して痩せても同じ状態に戻ってしまうことがあります。食事制限により筋肉量が減ると、太りやすい体質になる可能性も否定できません。しかし、脂肪をため込む特徴のある脂肪細胞を除去する治療を選べば、リバウンドの可能性は低くなります。

ご説明してきたように、医療ダイエットには、負担が少ない、部分痩せが叶う、リバウンドしにくいといった特徴があります。そのため「ダイエットに失敗した」「リバウンドした」というタイミングで、医療ダイエットに踏み切ると良いでしょう。

2.ダイエットを医療機関で受ける場合の主な選択肢とリスク

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ここからは、ダイエットを医療機関で受けるときの主な選択肢についてご紹介します。医療ダイエットのデメリットともいえる副作用についても表にまとめたので、治療を検討する際の参考にしてください。

■脂肪吸引

脂肪吸引とは、皮膚を切開し、カニューレを使って皮下脂肪を取り除く外科手術を指します。技術革新により、脂肪細胞のみを遊離させて、周辺組織を傷つけずに除去する機器も出てきています。脂肪吸引のリスクをまとめました。

脂肪吸引のリスク 内出血、腫れ、痛み、感染、凹凸、拘縮、血腫、血栓・脂肪塞栓など

脂肪吸引による内出血は、個人差はありますが2週間前後で消退します。強い腫れがある場合は、治るのに1ヶ月ほどの期間を要することもあるでしょう。また、切開した傷口から細菌が入り感染が起こったり、治療により肌表面に凹凸が生じたりする可能性も。施術部位が硬くなることを指す拘縮(こうしゅく)は、基本的には自然と治っていくためそれほど心配はいりません。血栓・脂肪塞栓が起こるケースは稀ですが、リスクがあることは理解しておきましょう。

■脂肪溶解注射

脂肪を溶解させる成分が配合された注射のことを、脂肪溶解注射といいます。注射部位の脂肪細胞を破壊してくれるため、部分痩せ効果が狙えるでしょう。なお、破壊された脂肪は、静脈やリンパ管から体外へ排出されます。脂肪溶解注射のリスクは以下のとおりです。

脂肪溶解注射のリスク 浮腫、腫れ、赤み、かゆみ、内出血など

脂肪溶解注射は細い針を使うため、切開を伴う医療ダイエットよりも体への影響が少ないといわれています。腫れや痛みを抑える成分が配合された薬剤も出てきており、痛みや予後が不安な方にも向いています。しかし、人によっては、注射部位が一時的に赤くなったり、突っ張ったように感じたりすることも。浮腫・腫れ・赤み・かゆみが出た場合、落ち着くまでに2~3日程度かかるでしょう。他には、内出血のリスクも考えられます。内出血が起こった場合、治るまでの期間は1~2週間が目安です。

■GLP-1製剤(注射薬)

GLP-1製剤は、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑制することで、食欲を抑えます。食べすぎを防げるため、ダイエットにつながるでしょう。GLP-1製剤は基本的には自己注射となっています。また、有酸素運動と一緒に行うことで、脂肪を効率良く燃焼させられる点も特徴です。そのため、医療機器を用いた運動療法との併用を、推奨しているクリニックもあります。リスクを以下にまとめました。

GLP-1製剤のリスク 悪心、食欲不振、倦怠感、低血糖など

GLP-1製剤治療を開始すると、悪心・食欲不振・倦怠感といった症状が出現することがあります。さらに、もともとGLP-1製剤には血糖値を下げる作用があるため、低血糖には注意が必要です。薬剤使用中の過度な食事制限、激しい運動などはやめましょう。

■モフィウス8

モフィウス8は、皮下組織にマイクロニードル(細い針)を刺入し、RFの熱エネルギーを針先から照射することでたるみを強力に引き締める治療です。他に、ハリ・弾力アップの効果も期待できます。モフィウス8のリスクを見ていきましょう。

モフィウス8のリスク 赤み、痛み、浮腫、火傷、色素沈着、感染、痺れ、出血、肝斑の悪化など

モフィウス8には、1週間程度のダウンタイムがあります。施術後に現れる主な症状は、赤みや腫れなど。針痕を無理にこすると色素沈着を起こす恐れがあるため注意しましょう。

3.メディカルダイエットで医療機関を選ぶ際のポイント

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最後にメディカルダイエットを受けるときの、クリニックの選び方をご紹介します。

■【ダイエット治療|医療機関の選び方1】希望の施術を行っている

まずは、そのクリニックにどのようなダイエット治療があるのかをチェックしましょう。美容医療クリニックならすべての痩身治療に対応しているというわけではありません。例えば、脂肪吸引を受けたい場合は、外科手術を行っているクリニックを選ぶと良いでしょう。

■【ダイエット治療|医療機関の選び方2】先進の機器や技術を取り入れている

先進の機器や技術を積極的に取り入れているかということも、重要なポイント。美容医療では、日々の研究により新たな治療や薬剤が開発されています。新しい治療は有効性が高かったり、副作用リスクが軽減されていたりすることが多いでしょう。知識や技術のアップデートを積極的に行っているクリニックを選ぶことで、先進の治療を受けられる可能性も高くなります。

■【ダイエット治療|医療機関の選び方3】実績・経歴のある医師が在籍している

クリニック選びの際は、医師の実績・経験のチェックも欠かせません。公式ホームページで症例数などを確認しましょう。また、症例写真をチェックすると、施術後の仕上がりもイメージしやすくなります。

■【ダイエット治療|医療機関の選び方4】費用を明記している

メディカルダイエットは基本的に自費診療となります。高額になることが多いため、公式ページに詳細な費用を記載しているクリニックを選ぶのがおすすめです。例えば、部位・注射量ごとの金額が明記されていると、トータルでいくら必要になるのかをイメージしやすくなります。

■【ダイエット治療|医療機関の選び方5】カウンセリング・フォローが充実している

カウンセリングで、時間をかけて相談にのってくれるか、リスクなども説明してくれるかをチェックすることも大切です。アフターケアなどの保証も必ず確認しましょう。

まとめ

「ダイエットがうまくいかない」「リバウンドしてしまった」という方は、医療機関での施術を視野に入れるのも1つの手です。食事制限などの負担なく、理想の体型を目指せるでしょう。ただし、どの治療にもリスクはあります。それぞれのリスクやダウンタイムをしっかり考慮した上で、悩みにアプローチできる治療を選びましょう。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
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【治療の内容】脂肪吸引
【治療期間および回数の目安】部位・範囲・脂肪量によって、安全上2~3回に分けて施術を行う場合あり。詳細は各クリニックへご確認ください。
【費用相場】1回約¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、浮腫み、内出血、色素沈着など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】脂肪溶解製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約1~2週間間隔で計3~5回程度
【費用相場】1ccあたり約 ¥5,000~ ¥10,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、むくみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】GLP-1注射(GLP-1受容体作動薬の自己注射)
【治療期間および回数の目安】薬剤によって異なる。1日1回、1日2回、週1回など
【費用相場】月額15,000〜30,000円程度が目安 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】下痢、便秘、嘔気、急性膵炎など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】エンブレイスRF
【治療期間および回数の目安】1回毎
【費用相場】1回¥100,000~¥600,000程度 ※部位・使用するアタッチメントによって異なります。
【リスク・副作用等】疼痛、浮腫、内出血、色素沈着、熱傷、知覚障害、凸凹、たるみ、引きつれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。