熱い想いで骨切り治療の次世代を担う!CONTOUR CLINIC TOKYO院長山本 崇弘 先生へインタビュー

熱い想いで骨切り治療の次世代を担う!CONTOUR CLINIC TOKYO院長山本 崇弘 先生へインタビュー

骨切り治療の名医として知られる「CONTOUR CLINIC TOKYO(コントアクリニック東京)」の院長山本 崇弘先生にインタビュー。形成外科医と美容外科医の2つの顔を持つ山本先生。自身のインスタアカウントでは「骨切り山ちゃん」として骨切り治療について発信されています。そんな山本先生に、骨切り治療を専門に選ばれた背景や治療するうえで大切にしていること、骨切り治療の今後の展望などをお伺いしました。

ドクタープロフィール

CONTOUR CLINIC TOKYO(コントアクリニック東京) スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科 院長 山本 崇弘 (やまもと たかひろ)先生

CONTOUR CLINIC TOKYO(コントアクリニック東京)
スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科 院長
山本 崇弘 (やまもと たかひろ)先生

骨切り治療を専門とし、形成外科医と美容外科医の両サイドから医療に携わっています。父親から引き継いだ「スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科」と2023年11月に開院した「CONTOUR CLINIC TOKYO」の院長として、輪郭を整える両顎手術や審美歯科治療、肌悩みを改善する美容皮膚治療など、幅広い角度から患者様の美にアプローチ。インスタでは「骨切り山ちゃん」として約2.7万人のフォロワーを持ち、情報発信も行っています。

(経歴)
2010年 名古屋大学卒業、東京警察病院臨床研修医
2012年 東京大学医学部附属病院勤務、東京大学形成外科・美容外科
2014年 自治医科大学病院形成外科 勤務
2015年 東京警察病院形成外科、大手美容外科
2017年 帝京大学医学部附属病院形成外科
2020年 東京美容外科 銀座院 院長
2020年 東京美容外科 輪郭形成 診療部長
スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科院長
2023年  CONTOUR CLINIC TOKYO 開院
(資格)
日本形成外科学会認定専門医 日本美容外科学会正会員(JSAPS)専門医

医師としての背景 ~美容医療に出会ったきっかけ~

―――まずは、山本先生が医師を志した背景を教えてください。

父親が愛知でスキンクリニックの院長をしており、ドクターズコスメの開発にも携わっていたりしていたので、医師という仕事も美容医療もずっと身近にありました。私は顔の形とアートは近しいものがあるという考えなのですが、ここももともとアートに造詣が深かった父のマインドにも影響を受けていると思っています。

美容医療への情熱 ~より正確に、より安全に~

―――山本先生は骨切り治療を専門にされていますが、形成外科に進んだきっかけは?

医学部で学んでいるとき、口腔外科の学生実習で顎変形症の治療のビフォーアフターを見る機会があり、こんな風に変わるんだと衝撃を受けたんです。コンプレックスがある方にとって素晴らしい治療だと思い、形成外科に興味を持ちました。せっかくなら形成外科で一番の病院で技術を磨こうと「東京警察病院」に入り、そこで出会った恩師の影響もあってよりさらに深く骨切り治療に携わり、今に至ります。

―――骨切り治療で重視しているのはどんなことでしょうか?

私の骨切り治療は、「より正確に、より安全に」をキーワードに掲げています。骨切りは準備にも手術にも時間がかかる治療です。術後の管理も長期にわたるため、必然的に患者様と長い時間を共にすることになります。患者様のバックグラウンドに寄り添い、クオリティの高い治療を提供したい、そう思って日々取り組んでいます。

治療の必要性をきちんと見極めるためにも、重視しているのはカウンセリングです。クリニックがあるのは東京ですが、北は北海道、南は沖縄と、遠方から来られる方も珍しくありません。治療しないかもしれない患者様にご足労いただくのは申し訳ないので、LINEで事前カウンセリングを実施。患者様の悩みをお伺いしたうえで、適した治療方法をお送りし、診察に進みたいという方にのみご来院いただくようにしています。

CONTOUR CLINIC TOKYOの魅力 ~美容外科から審美歯科までワンストップで悩みに寄り添う~

―――山本先生が2023年11月に開業された「CONTOUR CLINIC TOKYO」について教えてください。

クリニックの名前にもなっている“コントア”とは、contourのフランス語読みで身体のカタチや輪郭の曲線を意味します。美しいカタチを創り出すことに重きを置き、輪郭や顔のパーツの治療、矯正歯科、インプラントと、患者様の悩みに幅広く寄り添えるクリニックを目指しています。

「CONTOUR CLINIC TOKYO」の特色は、美容外科に加えて歯科治療にも対応しているところです。ワンストップで歯科治療や審美歯科までできるクリニックは、世界的に見てもそうありません。「CONTOUR CLINIC TOKYO」=骨切りで有名なクリニックとして認知してもらい、業界を牽引できるようなクリニックにしたいと思っています。

―――「CONTOUR CLINIC TOKYO」が目指す医療の形はどんなものでしょうか。

医師が最初から最後まで全部ひとりで対応する形も良いと思いますが、それでは次世代の医師が育ちません。そのため、ベンチマークとしているのは、台湾の「チャンガン病院」や韓国の「id美容クリニック」。これらの病院は、メインの手術は若手の医師が行い、最後の重要なところのチェックはメインの医師が行う分業制を採用しています。

全く同じように行うのは難しいかもしれませんが、骨切りはチームで行うものだと思っているので、分業できるところは分業にして手術全体のクオリティが担保できるようチーム性を高めていきたいと思っています。大手術だからこそ安全かつ正確な治療を提供できるよう、効率とクオリティをバランス良く保てるようなオペレーションが組めれば良いですね。

美容医療業界の今後の動向と期待 ~質の高い治療を日本の武器に~

CONTOUR CLINIC TOKYO(コントアクリニック東京) スキンクリニック山本皮フ科形成外科・美容外科 院長 山本 崇弘 (やまもと たかひろ)先生

―――骨切り治療は今後どうなっていってほしいとお考えですか?

現在、長年の経験で培った匠の技がメインになっているところがありますが、その部分を言語化していき、今後はAIなどのテクノロジーを用いて技術を継承していけたら良いですね。専門医になったばかりでも、数回教えたらある程度のクオリティができるようになるのが我々の目指す世界です。一方で、最後の仕上げの部分は画家が最後に描く竜の目のような経験値を踏まえた匠の技になってくる。言語化できない経験や感覚でしか磨けないところは、難しさでもあり醍醐味でもあると思っています。

―――ちなみに、韓国などの美容先進国と比べ、日本の骨切りの技術は今どんなレベルなのでしょうか?

正直、今は日本の方が高いレベルにあると思っています。韓国は症例数も多い分、切る技術は高いのですが、日本の方がより細やかな調整ができていると思います。骨切りの手術をしに韓国のクリニックを頼る方も少なくないのですが、受け口気味の女の子が韓国で手術した結果、逆にあごが下がりすぎてしまったなんてこともありました。こういう微妙なニュアンスは言語の壁もあるのでどうしても伝わりにくいんです。

骨切りの手術は、患者様のバックグラウンドに寄り添わないと成功につながりません。そのため、骨切りを専門とする医師は繊細さや機微を読む力がすごく大事です。質に注力した手術の提供は、日本がやっていくべきところだと思っています。

―――骨切り治療の質を高めていくための課題はどこにあると思いますか?

理想の美と患者が思う美のギャップをどう埋めていくかは大きな課題です。言葉だけでは表現しきれない微妙なニュアンスをくみ取れなければ、目指すべき仕上がりに差が生まれてしまいます。医師の言語能力に加えて、テクノロジーの進化によっても補完していけたら良いですね。

現在、AIの進化により患者様の希望をシミュレーションできるようにもなってきています。今後もどんどん改善され、より正確なシミュレーションを提供できると思う。「怖くてお金もかかる手術だけど、こんな仕上がりになるなら頑張ってみようかな」と背中を押すポイントになれば良いなと思います。

―――山本先生は今後どう美容医療業界を盛り上げていきたいと考えていますか?

そうですね、盛り上げていくというか、変に盛り上がってほしくないというのが正直なところです。私が望んでいるのは、質の良い医師が入って、ちゃんとした治療を提供していけるようになること。骨切りは一回やってしまうと修正がすごく大変ですし、合併症の可能性もあり患者様が一生苦しんでしまうこともある大がかりな手術です。そういった面で、医療に最も近い美容医療だと思っています。向上心のある医師にこそ挑戦してほしい分野ですし、現在骨切りに携わっている私たちがクオリティコントロールをしっかりやっていかなければと思っています。

―――山本先生は形成外科医でもあり美容外科医でもありますが、それぞれの業界からのプレッシャーなどはありましたか。

美容医療の偉い先生方は逆風の中で生きてきた経験があるので、受け入れは寛容です。反対に、保険診療メインでやっている形成外科の医師などの中には、美容外科を心から受け入れられない方もいる。私は保険診療での形成外科と自由診療の美容外科の両サイドにいるからこそ、美容外科と形成外科の架け橋として、両者をしっかり融合させていくことが大事だと思っています。それぞれのポジションをきちんと確立したうえで、クオリティコントロールしていけると、日本の医学の質を上げることにつながるのではないでしょうか。

患者様にお伝えしているのは「かわいくなれるパーセンテージが高い治療でなければやらない方が良い」ということ。私たち医師はその確率をどんどん高めていく必要があるし、患者様は情報を取捨選択して正しい情報を得られるようにしていかなければならない。日本以外の環境にも目を向けながら、日本ならではの価値を磨きながら届けていきたいと思っています。

読者や患者様へ向けて伝えたいメッセージ ~医療や患者様と真面目に向き合い質の高い技術を提供~

形成外科としても美容外科医としても生きてきましたが、正直なところ形成外科医よりも美容外科医のほうが真面目に医療に向き合って仕事をしている医師が多いように思います。みんなすごく勉強しているし、患者様と真摯に向き合っている医師が多い印象です。美容外科医はいろいろな見方をされることも多いのですが、世間からの印象がもう少し良くなればうれしいですね。世間の目を変えていけるきっかけになるよう、患者様の利益になることだけを提案し、質の高い技術を提供していけるよう努力していきたいと思っています。

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