BIANCA CLINIC 南 寿美先生へインタビュー。ナチュラルな仕上がりが評判の南先生は、美容外科も皮膚科も診療するオールラウンダーの医師です。美容医療業界へ進んだきっかけや美容医療医へ転身後の苦労、得意とする小顔治療へのこだわりについてお伺いしました。美容医療業界の課題とともに、若手医師への想いもお話いただいています。最後には患者さまへのメッセージもいただきましたので、ぜひご覧ください。
INDEX
ドクタープロフィール
BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)
南 寿美(みなみ すみ)先生
大学卒業後、皮膚科診療の経験を積まれたのち、2019年にBIANCA CLINICに入職。日本美容外科学会(JSPS) 専門医の資格を取得し、皮膚科医と美容外科医の双方の立場で治療に従事。ヒアルロン酸注入・糸リフト・小顔手術を得意とし、自然な美しさを叶える女医として診療している。
(経歴) 埼玉医科大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院にて初期研修終了後、東京慈恵会医科大学皮膚科入局を経て、2019年BIANCA CLINICに入職。2022年大垣美容クリニック指導医就任、2024年ARTEMISLIFT KOL就任 (資格) 日本美容外科学会(JSAS)認定 美容外科専門医 日本化粧品検定一級 日本医師会認定産業医 (所属学会) 日本皮膚科学会 日本美容皮膚科学会 日本美容外科学会(JSAS) 日本抗加齢医学会 |
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医師としての背景 ~見た目への情熱が導いた、皮膚科そして美容医療への道~
―――まずは、南 寿美先生が医師を志したきっかけと最初に皮膚科を選ばれた理由を教えてください。
昔から父に「手に職をつけなさい」と言われ、医師か弁護士を目指すよう勧められてきました。当時はその考えに反発していましたが、結果として医師の道を選び、今では父の助言に感謝しています。子どもの頃は漠然と海外で生活したいという将来像しか持っていなかったので、医師へと進むべき道を示してくれた父の影響は大きかったですね。
子どもの頃から『見た目をきれいにする』ことに興味があったのですが、研修医のローテンションで各科を回ってみて、形成外科と皮膚科に魅力を感じました。その理由は、見た目がきれいになることで患者さまが喜んでくださる姿にやりがいを感じたからです。最終的に皮膚科を選びましたが、形成外科は今でも心惹かれる分野です。
―――皮膚科から美容医療へ転身された背景には、どのような理由やきっかけがあったのでしょうか?
医学部生時代から美容医療に興味を持ち、いつか関わりたいと考えていました。実は皮膚科医として働いているときに、たくさんの美容クリニックへ見学に行かせていただいていたんです。ただ、美容医療一本に絞るべきかどうかは最後まで迷っていました。
そんな中、母が「ユニークで魅力的なクリニックがあるよ」と、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)を教えてくれたことが転機となりました。現在理事長を務めていらっしゃる堀田先生に直接連絡を取ったところ、快く見学の承諾をいただけました。実際に訪れてみて、堀田先生とともにこのクリニックで働きたいと思えたことが美容医療の道を本格的に歩み始めたきっかけです。
美容外科医としての情熱 ~成功への決意と患者さまの笑顔を原動力に~
―――皮膚科から美容医療に転身して、苦労されたことはありましたか?
転職当初は、患者さまに選ばれるために自分自身をPRする必要があり、インスタグラムを活用することに苦労しました。保険診療とは異なり、美容医療では治療経験を積むためには『選ばれる医師』になる必要があります。こうした点はこれまでの経験とは異なる大きな挑戦でしたし、苦労したところでした。
ただ、環境に恵まれた皮膚科医としてのキャリアに自ら終止符を打った分、 絶対に美容医療業界で成功して見せる、という強い想いを持って努力してきました。
―――南 寿美先生が美容外科医として働く中で感じるやりがいや魅力を教えてください。
施術を担当した患者さまがとても喜んでくださる姿を見ると、本当にやりがいを感じます。患者さまから笑顔と感謝の言葉をいただくときは、保険診療でも美容医療でも同じくうれしい瞬間です。
とくに私が得意とするヒアルロン酸注入や糸リフトでは、継続して治療に通われる患者さまが多く、長期的に寄り添えるところが魅力です。一度で完了する施術とは違い、私の治療では患者さまの人生がどんどん明るくなっていく過程を見られる楽しさがあります。
―――南先生の施術はナチュラルな仕上がりが人気ですが、自然な美しさを実現するために工夫されている点はありますか?
私が目指すのは、シワやシミを少し取ることでマイナス5歳やマイナス10歳というように、大きく変えずに自然に若く見せることです。その上で、オーバー気味や必要以上の施術を求める方には、過度な施術を止めてあげることが自分の役割の1つかなと考えています。
―――ナチュラルな仕上がりへの感性は、ビアンカクリニックに入職されてから磨いていかれたのでしょうか?
ビアンカクリニックで経験を積む中で、「これ以上やると行き過ぎだな」という感覚が研ぎ澄まされてきたと感じます。もともと私はナチュラル志向で、やりすぎない美容が好きでしたが、そのさじ加減がさらに洗練されてきました。
小顔治療へのこだわり ~海外まで足を運び技術を習得!努力の上に成り立つ職人技~
―――小顔治療で糸リフト施術をされる際に重視しているポイントはありますか?
私が重視しているポイントは、自然なリフトアップを実現することです。その上で、しっかり目に引き上げたいのか、自然に予防だけを行いたいのか、どれくらいの金額をかけられるのかを総合的に考慮して、挿入する本数を決定しています。
ナチュラルな小顔効果を糸リフトで実現するためには、患者さまの美容知識と経験がどの程度あるかでも変わってきます。例えば、糸リフトが適応ではないケースで述べると、経験豊富な方なら予防的に入れた方がよい場合も多いですし、初心者の方の場合はより適した施術もあることをお伝えすることもありますね。
―――小顔治療のご経験が豊富ですが、小顔治療では顔全体のバランスをどのように見極めていますか?
まずは輪郭をしっかりと観察します。そして、輪郭の凹凸や皮膚の薄さなどを見分け、治療内容を決定していきます。各パーツだけを見て施術しても、全体のバランスが整わなければ、トータルで美しい見た目にはなりません。
輪郭を見て全体のバランスを考慮することで、手術で相談に来た方でもヒアルロン酸注入や糸リフトが適しているとの判断に至ることもあります。
―――自然な小顔を叶える南 寿美先生の糸リフト施術の実力の裏には、どのような努力があったのでしょうか?
美容医療に転身して最初の2~3年は、日本だけでなく韓国にも足を運び、いろいろな先生の手技を見学させていただき、技術と知識の習得に励みました。そのおかげで、患者さまの希望を叶えられる糸リフトを提供できるようになったのだと思います。
院内にも勉強の機会はもちろんありますが、1つの型にはまってしまう怖さがあったんです。さまざまな先生方の手技を見学し、良い部分を取り入れて自分なりの方法を確立しました。
美容医療業界の課題 ~クリニックの垣根を越えた情報共有が発展の鍵~
―――日本の美容医療は遅れていると耳にすることもありますが、南先生はどのように感じていますか?
小顔治療に関していうと、日本で人気のある糸リフトや高周波治療なども優れていますが、海外ではヘルメットをかぶるだけで高周波治療が受けられるような先進的な技術も出てきているのは事実。海外では10年程前から使われているエンブレイスRFも、日本では最近導入が始まりました。その意味では遅れている部分もありますが、私は美容技術自体が遅れているわけではないと思っています。
しかし、一般の方々の美容医療に関する感覚は、海外とは違いがあると感じています。日本では周りに隠さなければならないという文化が根付いていますが、中国や韓国では一般の方もオープンですし、美容医療に肯定的です。ここが海外との違いであり、日本が遅れを取っていると感じるところかもしれません。
―――南 寿美先生が考える、日本の美容医療業界の課題と今後の展望を教えてください。
今急増している美容ドクターを志す医師の中には、SNSの華やかな世界に憧れ、美容医療の道を選ぶ医師もいます。その結果、お金を稼ぐことに注力する医師も増えてきている現状があり、恐ろしいことだと思います。
また、クリニックごとに技術に違いがあり、大学や大病院のように症例検討会を開く機会が少ないため、情報共有や技術向上が難しい現状は美容医療業界の課題です。クリニック同士や医師同士でライバルとして競い合うのではなく、垣根を越えてお互いに情報を共有することが大切。そして技術を高め合っていくことが、今後の日本の美容医療を発展させるために重要だと考えています。そうした協力の輪に参加できない医師は、今後取り残されていくでしょう。
さらに国内だけでなく、国外にも足を運び、海外の医師が行っている治療法や技術を広い視野で学ぶことが大切です。得た知識や技術を日本で広めることが、業界全体を向上させる鍵となります。そのためにも、私自身国際的な学会への参加も積極的に行っていきたいと考えています。
読者へのメッセージ ~美に真剣に向き合い、常にセンスを磨き続ける~
―――美容医療を目指している若手医師へ向けてメッセージをお願いします。
自分の強みを1つ持たないと、この業界で戦っていくのは厳しくなっています。私自身は女性の医師像を思い描いたときに、日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医を取得してから結婚や出産を経て美容医療に進むのは、年齢的に難しいのではと焦りがありました。そのため、皮膚科で外来を回せるようになった後、思い切って美容医療の世界に飛び込みました。ただ経験した私から伝えたいことは、後悔しないためにも、しっかりと地固めをしてから美容の世界に進んだほうが良いということです。
また、美容医療は商売目的ではなく、美への探求心や興味がある方でないと生き残るのは難しい世界です。センスの良さや評判、口コミがSNSから伝わるため、軽い気持ちではなく美に真剣に向き合いセンスを磨く覚悟を持って美容医療の道を進んでください。
私は絵を描くことが好きで美術の成績も良く、周りから審美眼があると言われることも。そんな周囲の評価も自身の美への価値観の礎になっていますし、美容医療が天職だと感じています。自分に適性があるか熟考した上で、美容医療の道を選んでほしいと思います。
―――最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。
美容クリニックに対して敷居が高い印象を持たれている方が多いと思いますが、受診したからと言って、高額な施術を受ける必要はありません。美容医療について知りたいという軽い気持ちで相談に来ていただいて構わないんです。
例えば、ニキビ治療であればクレーターになってから治療するよりも、初期段階で治療するほうが時間も費用も抑えられます。早めに相談にきていただければ、より効果的な治療が可能です。もちろん、美容医療に高い関心を持たれている方の相談も大歓迎です。ナチュラルに美しくなれるお手伝いをさせていただきます。
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施術詳細:ヒアルロン酸製剤の注入
費用:1本84,700円、鼻先注入は薬剤に関わらず 118,580円
※使用本数によって費用は個人差があります。
※別途 施術料 24,200円+針代 2,420円
施術期間・回数の目安:約6ヵ⽉〜2年程度
※使用する製剤・部位によって個人差があります。
副作用・リスク:感染症、血管塞栓、凹凸など
使用製剤について:
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ジュビダームは厚生労働省により製造販売承認を受けた製品でアメリカFDAも認定しています。
-レスチレンは厚生労働省承認品で非動物由来の安定化ヒアルロン酸フィラーとしてアメリカFDAで初めて承認された製品です。
-ドイツ メルツ社製ベロテロシリーズは、アメリカFDA承認を得ています。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
施術詳細:糸リフト
費用:¥55,000~¥406,560
※使用する製品・本数によって料金は異なります。
施術期間・回数の目安:約1〜2年程度
※使用する製品によって個人差があります。
副作用・リスク:感染、左右差、凹凸、ひきつれなど
未承認医療機器・未承認医薬品等を用いた治療について
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大な副作用は報告されていません。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
施術詳細:エンブレイスRF(高周波RF治療)
費用:247,500円~594,000円
※施術箇所・部位数によって個人差があります
施術にかかる時間:30~60分程度
施術回数の目安:通常1回毎
※効果の持続期間には個人差があります。
副作用、リスク:腫れ、疼痛、浮腫、内出血、熱傷、色素沈着、知覚障害、ひきつれ、凹凸、毛嚢炎、赤み、神経麻痺、一時的な皮脂分泌増加など
使用機器について:
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-エンブレイスRFは、イスラエルのインモード社にて製造されている未承認医療機器を医師が個人輸入し使用しています。
-国内未承認のため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。