THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコさんへインタビュー!コンプレックスを原点に磨き続ける技術で“唇”に命を吹き込む!

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコさんへインタビュー!コンプレックスを原点に磨き続ける技術で“唇”に命を吹き込む!

血色が良くない・シミがあるなど、唇の色に悩む人は少なくありません。櫻井グリコさんは、唇の色の悩み全般をリップアートメイクで解消する日本有数のアーティスト。今回は、看護師だった櫻井さんがアートメイクの世界に入るまでの道のり、試行錯誤によって得られた色選びについての知見や、今後のビジョンなどを伺いました。『朝起きた瞬間から“映えた顔”が叶う』というリップアートメイクに興味がある方、美容業界で活躍したいとお考えの医療職の方はぜひご覧ください。

プロフィール

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコ(さくらい ぐりこ)様

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト
櫻井グリコ(さくらい ぐりこ)

看護学校を卒業後、形成外科・皮膚科で経験を積み、大手美容クリニックの美容看護師に。アートメイクスクールと美容師専門学校で技術を習得後、医師の西川嘉一先生との出会いをきっかけに、「THE ARTMAKE TOKYO(ジ・アートメイク東京)銀座院」を開業。リップアートメイクアーティストとして国内症例数トップクラスを誇り、難症例や修正施術も手がけるかたわら、後進への技術指導にも邁進。特徴的な髪色は、「唇をきれいなピンク色にしたい」という信念を表している。

(経歴)
看護学校 卒業
日本赤十字社 形成外科・皮膚科混合病棟 入職
品川美容外科 大宮院 入職
アートメイクスクール・美容師専門学校 修了
2020年 THE ARTMAKE TOKYO銀座院 開業

▷THE ARTMAKE TOKYO公式HPはこちら
▷櫻井さん公式インスタグラム(@sakurai_artmake)はこちら

美容の世界に興味を抱いた原点 ~美人は怖いイメージだった~

―――美容に興味を持ったきっかけは?

子どもの頃から目の形がコンプレックスで、長年アイプチをしていました。高校卒業時に親に頼み込み、「品川美容外科 大宮院」で二重整形をさせてもらったんです。もともと容姿への自信のなさから、『美人は怖い』と思っていたのですが、美容外科の看護師さんたちが美しくありながらも対応がすごく温かくて。下を向いていた私の気持ちを和らげてくれたことで、美容業界に憧れるようになりました。

―――その後は、看護学校に入学されたんですね!

看護学校には親の強い希望で進むことになったのですが、美容看護師になるという目標ができたため楽しく通えました。そして「異常な状態が分からなければ、良い状態も分からないだろう」と考え、卒業後は形成外科・皮膚科の病棟で3年半経験を積みました。その後、私が二重整形を受けた「品川美容外科 大宮院」に入職したんです。

リップ専門のアートメイクアーティストに ~自身の技術で喜びを提供~

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコ(さくらい ぐりこ)様

―――大手美容外科からアートメイクの世界に転身したきっかけは?

美容外科の医師は、患者さんから直接「先生のおかげで人生が変わりました」といった感謝の言葉をかけられます。そのうち私も、『自分の技術で人を喜ばせたい』と考えるようになったんですね。働きながら美容師専門学校に通った後、看護師免許が生かせるということでアートメイクスクールに通いました。そのスクールで医師の西川嘉一先生と出会い、現在の「THE ARTMAKE TOKYO」を立ち上げたんです。西川先生は、『看護師が自分の技術で活躍できるクリニックを作りたい』という動機でアートメイクを学ばれており、私の思いと一致しました。

―――素晴らしいご縁ですね。アートメイクの中でも、なぜリップに特化したのですか?

眉よりも、唇の色のほうが悩みにつながりやすい部位だからです。もともと自分自身、唇の色にもコンプレックスがありました。そんな中、同じように唇の色で悩む人がたくさんいることを知り、悩みを解消する側になりたいと思いました。

―――アートメイクの技術習得は大変だったのでしょうか?

当時は、アートメイクの症例を積むことにとても苦労しました。スクールでモデル施術を何度も行うには、追加費用が必要だったんです。貯金を切り崩したり、知り合いからクリニックのスペースを借り、美容外科時代のスタッフさんにモデル協力してもらったりして。必死に50件の症例を積んでからデビューしました。勉強代は初年度だけで250万円ほどかかりましたが、その経験が今では財産になっています。

―――グリコさんは施術スピードがとても速いとお聞きしました!

私は、通常2~3時間かかる施術を40~50分ほどで仕上げています。アートメイクを定着させるには、いかに皮膚にダメージを与えずに色を入れるかがポイント。時間をかけて濃い色を入れると大きなダメージが加わり、かさぶたとして剥がれ色が抜けてしまいます。

少ないパス数であっさり仕上げることを意識するとダメージが減り、色がしっかり残ってくれるんです。こういったテクニックは、形成外科での経験が活かされています。

―――通常の看護師とアートメイク専門看護師の違いは感じますか?

通常の看護師は、オペ介助などすべて医師が決めた範囲内で動きます。一方、アートメイクも医師の指示のもとで行うものの、デザインはすべて看護師に委ねられるんです。責任は重大ですが、いただける対価もすごく大きい。だからこそ、金額以上の感動をお客様にお返ししたい、もっと勉強したいという良いサイクルができています。

看護師は献身的な方が多いと思いますが、自分自身を満たすことも大事です。アートメイク専門看護師になると、そこが実現しやすいのかなと思います。

リップアートメイクの指導にも邁進 ~タブーをなくしてもっとオープンに~

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコ(さくらい ぐりこ)様

―――グリコさんは国内外で講師としても活躍していらっしゃいますが、教える仕事をするようになったきっかけは?

アートメイクを始めた当初から、将来は教える仕事もしたいと思っていたんです。当時、アートメイクは技術や道具の公開をタブーとする、クローズな業界だと感じていました。このままでは業界が発展できないと思い、積極的に勉強会やインスタライブを行って横のつながりを作りました。

近年は大々的にアートメイクのイベントが開かれるなど、オープンな業界になってきたと感じます。技術や道具すべてを公開しても、アーティストごとに個性も仕上がりも違うので、お客様の取り合いにはならないんですよ。

―――色彩理論についても熱心に学び、指導されているそうですね 。

THE ARTMAKE TOKYO リップアートメイクアーティスト 櫻井グリコ(さくらい ぐりこ)様

アートメイクスクールに在学中、色彩理論の大切さに気づいた出来事がありました。当時スクールで習っていたのは、欧米の技術。なかなか唇のくすみをきれいにすることができず、修正しては「なんでうまくいかないんだろう?」と思っていたんです。

でも半年経った頃、モデル施術をしていたときに転機がありました。モデルさんが壁際に置かれていたインクを指差し、「この色を使ってほしい」と言ったんです。それは、スクールから「絶対に使ってはいけない」と教えられていたインクでした。でも要求に負けて使ったところ、くすみがすごくきれいになったんです。この出来事をきっかけに欧米人とアジア人では、くすみ解消に使うべき色が正反対であることに気がつきました。

その後は色彩理論を深く学び、唇の色素に対するインクの適切な色選びを研究しました。今は講習の一環で、自身の研究結果を皆さんにお伝えしています。

今後のビジョン ~自己投資が対価につながる美容業界に~

―――アートメイク業界が変化する中、美容業界はどう変化していくと思いますか?

個人の美容クリニックは、「うちにはハイフのエキスパートがいます」というように、特色を打ち出して集客につなげるところが多いですよね。同時に、美容看護師もたくさんの自己投資をして技術を習得し、市場価値を上げようと努力する方が増えてきているのを感じます。

看護師はお金を稼ぐことに罪悪感を持つ方も多いです。でも今後はアートメイクのように、身につけた技術をしっかり「対価」として評価してもらえるシステムが広がるのではないでしょうか。皆で切磋琢磨して学び合い、高い技術を求める患者様に喜んでもらうというサイクルが、美容業界を良くしていくと思います。

―――櫻井さんが思い描く今後のビジョンを教えてください。

短期の目標として考えているのは、「THE ARTMAKE TOKYO」の院内に、唇の色の悩み全般を相談できるリップ専門チームを作ること。アトピー性皮膚炎やくすみ、アートメイクの修正など、『ここに来れば悩みを解消できる』と思ってもらえる場所を作りたいです。

私個人のビジョンとしては、もっと海外で講習をやりたいなと思っています。海外はアートメイクアーティストの人口がすごく多いのですが、日本と違って医療の介入がありません。医療と連携する、安全性を重視したアートメイクに需要があるのではないかと感じます。

読者の方へメッセージ ~プロの技術でより豊かな人生に~

―――リップアートメイクに興味を持つ方に伝えたいことはありますか?

メイクの順番で、口紅を最後に塗るという方はとても多いです。そのため、口紅を塗った瞬間に顔に命が吹き込まれるような感覚は、多くの方が持っていらっしゃると思うんですね。リップアートメイクの施術を受けると、口紅を塗る前からきれいな血色感を保てるので、朝起きたときから顔色の良さを感じられます。ナチュラルメイクでも顔がパッと映えるようになって、若々しく見えるんです。リップアートメイクによってきっと毎日のメイクが変わり、顔も人生も変わると思います。ぜひ体感していただきたいです。

―――アートメイクアーティストを目指す方にアドバイスをお願いします。

アートメイクは、一度行うと修正がとても難しい施術です。お客様のコンプレックスを解消できるのか、それとも余計に強めてしまうかは、アーティストの腕にかかっているので失敗できません。そのため、私は今でも練習を怠らず、常に新しい情報をキャッチできるように勉強しています。大変ではありますが、自分が積み上げてきた技術と知識によって、お客様の人生をより豊かにできることは大きな生きがいです。プロフェッショナルな仕事を通して、たくさんの人に喜びや感動を還元していきましょう。

 

【治療の内容】
・アートメイク
【治療期間および回数の目安】
・2~3回程度
※治療回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・1回 約¥32,000~ ¥75,000
【リスク・副作用等】
・痛み、腫れ、赤み、内出血、炎症、色素沈着、色素不定着、色素の変性、麻酔によるトラブルなど
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-ケロイド体質の場合
-施術部位に感染や皮膚炎症が起きている場合
-妊娠中・妊娠の可能性がある場合
-施術部位に高濃度ビタミンA(レチノールなど)配合の基礎化粧品の使用している場合
-体調がすぐれない場合や服用中の薬がある場合
-施術を希望する箇所に金属糸やプロテーゼが入っている場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・国内で薬事承認されている治療以外は、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

RECOMMEND おすすめの記事

自慢したくなる技術を提供し美容医療をより良いイメージに!LOCHIC CLINIC GINZA 院長 小野 准平先生へインタビュー

インタビュー
2024.08.16

次世代の外部合同勉強会Creation Lab(クリエイションラボ)発起人の3名へインタビュー!クリニックの垣根を超えて医師同士が自由に発言・質問できる

インタビュー
2024.09.11

女性医療クリニックLUNA 理事長 関口 由紀先生にインタビュー|フェムゾーンの健康をサポートし元気な中高年女子を増やしたい!

インタビュー
2024.09.05

表参道レジュバメディカルクリニック 院長 平田玲奈先生へインタビュー|ホリスティックなアプローチで真の健康と美をサポート!

インタビュー
2024.08.28

渋谷あおぞらクリニック美容外科・美容皮膚科 院長 鶴田 優希先生へインタビュー!女性特有の悩みに寄り添い患者様ファーストの医療を提供

インタビュー
2024.10.23

美容外科後遺症診療医 朝日林太郎先生へインタビュー!美容医療トラブルの防止とアフターフォロー体制強化に注力

インタビュー
2024.09.13

麹町皮ふ科・形成外科クリニック・BIOTOPE CLINIC 院長 苅部 淳先生へインタビュー!美容外科医が提唱する真の美容に迫る

インタビュー
2024.11.06

BIANCA CLINIC理事長 堀田和亮先生へインタビュー!時代の先駆者として日本の美容医療を切り開く

インタビュー
2024.08.30

CATEGORY カテゴリーから探す

美容皮膚科 美容婦人科 美容内科 美容外科 再生医療 男性美容 アートメイク インタビュー クリニック ドクターズコスメ

KEYWORD キーワード

# PR # 鼻 # 形成外科 # 審美歯科 # 再生医療 # 美容外科 # 美容内科 # 美容婦人科 # 美容皮膚科 # 学会関連 # 美肌・美白 # フェムケア

VIEW ALL