「唇の血色が悪くてリップがきれいに発色しない」「すっぴんでも血色良く見せたい」そんなお悩みを持つ方から支持を集めるのがリップアートメイクです。高い評価を受ける施術ですが、色の選び方によっては仕上がりの印象が変わるのをご存じですか。しかし、豊富なカラーバリエーションの中から自分に合う色を探すのはなかなか難しいでしょう。そこで今回は“リップアートメイクの色選び”をメインテーマに、施術を受けるときのヒントを提案していきます。
INDEX
1.リップアートメイクとは?
特殊なマシンを使って皮膚に色素を注入する“アートメイク”。眉や目元、口元、髪の生え際などが対象部位で、唇に施すものを“リップアートメイク”と言います。アートメイクは医療機関のみで行える医療行為です。施術できるのは医師(または医師の指示を受けた看護師)だけなので、美容クリニックなどの認可を受けた施設を選ぶことが大切です。
■リップアートメイクは“すっぴんでもメイクしているように見せる”もの
リップアートメイクは、唇自体に色素を入れることで“すっぴんでもメイクをしているような顔立ちになる”“唇の血色が良くなって表情が明るく見える”などの効果が期待できる美容施術です。専用の針を使い、唇の皮膚の浅い部分に色素を注入します。
<リップアートメイクはこんなお悩みを抱える方におすすめ>
- 唇の血色の悪さ・くすみが気になる
- 顔の印象が暗い
- 唇の形を整えたい
- リップラインがぼやけている
- 口角の下がりが気になる
- すっぴんに自信を持ちたい
- メイクやお直しの手間を省きたい
リップアートメイクの施術では色の変化に目が行きがちですが、唇の形を整えたり口角を上げたりできることも魅力の1つです。
デザインも多種多様で、唇の輪郭のみに色を入れる“リップライン”、唇全体に同じ色を入れる“フルリップ”、唇の内側と外側で色を変える“グラデーションリップ”や“シャドウリップ”などがあります。リップアートメイクで「リップラインをはっきり見せたい」「口角が上がったように見せたい」という要望のある方は、色選びと合わせてデザインにも注目してみましょう。
■唇(リップ)タトゥーとの違い
唇タトゥーでは皮膚の真皮層に色素を入れます。そのため持続期間が長く、半永久的に効果が続くとされています。一方、リップアートメイクで色素を入れるのは唇の表皮層です。唇表面が色づくリップティントよりも色落ちしにくく、数年かけてゆっくりと退色していきます。また、仕上がりが自然で目立ちにくいという点も、リップアートメイクとタトゥーの違いです。
2.【リップアートメイクの色選び】肌トーンに合わせて選ぼう
リップアートメイクの代表的なカラーは、オレンジやベージュ、レッド、ピンク、コーラル系など。複数の色素を混ぜて要望に合うカラーを作ることもあります。リップアートメイクの色選びで注目したいのが“すっぴんでも浮かない”こと。メイクを落としたときに唇だけがはっきり目立つと違和感があるので、肌トーンに合わせた色味を選ぶと良いでしょう。オレンジ系はイエベ肌に、ピンクやレッド系はブルベ肌になじみやすいとされています。その他、髪色に合わせたりくすみにくい色味を選んだりすることも、ナチュラルに見せるためのポイントです。
リップアートメイクの色を選ぶ際に「顔を明るく見せたいから鮮やかな色味がいい」「濃くはっきりしたカラーが好み」などを基準にすると、自然になじむ色味とかけ離れてしまいます。要望になるべく合わせつつ、素肌の状態も考慮したカラーを選ぶなら、カウンセリングでじっくり相談するのも1つの方法です。
■リップアートメイクの色選びに成功したかどうかいつ判断できる?
リップアートメイクは施術直後に色が強く現れます。イメージとは異なる濃い発色に「色選びに失敗したかも……」と不安になるかもしれませんが、時の流れとともに色味が安定するので心配ありません。余計な懸念を抱かないためにも、下記に記載する施術後の経過をひと通り把握しておきましょう。
- 施術当日~3日後:唇の皮がむけていき、少しずつ腫れや痛みが落ち着く。色が最も濃い時期
- 4~10日後:色味が落ち着いて、段々定着していく。
- 2週間後:色素がほとんど定着し、自然な発色になる
リップアートメイクの色選びに成功したかどうか、判断するには時間がかかります。一定期間は様子をみましょう。
■リップアートメイクは色が入らない場合もある
リップアートメイクは個人差が大きく、元の唇の状態も影響します。そのため、色選びにこだわっても「イメージ通りに色が入らない」「リップアートメイクが定着しない」といったこともあるでしょう。
対策法は、施術回数を重ねて少しずつイメージに近づけていくこと。リップアートメイクでは、唇に入れた色素が血液によって流されてしまったり、体内で異物と判断された色素が排除されてしまったりするため、1回目は色が抜けやすいと言われています。施術は2回以上受けるもの、と意識しておきましょう。
■リップアートメイクの色選びにこだわるなら!2段階に分けて唇のくすみを抑えて
リップアートメイクの色選びにこだわるなら、2段階で仕上げる方法も検討してみましょう。1回目の施術で唇のくすみを抑えるベースカラーを、2回目に希望のカラーを入れる方法なら、発色がより高まると言われています。口元のくすみが和らげば顔全体の印象も明るくなるので、華やかな仕上がりを好む方にもおすすめです。
3.リップアートメイクで後悔しないために│注目ポイント
リップアートメイクの施術を受けるにあたり、後悔しないために知っておきたい注目ポイントを見ていきましょう。
■経験豊富なクリニックで施術を受ける
リップアートメイクは施術者の技術によって仕上がりに差が出やすいとされています。そのため、施術件数や医師の実績、口コミなどをチェックしましょう。クリニックの公式ホームページやブログで症例を確認できる場合は、「自分の好みに近いものがあるか」という点も注目ポイントの1つです。
■仕上がりのイメージをはっきりさせておく
リップアートメイクは一度色を入れるとすぐには落とせないものです。施術を受けて「イメージと違った仕上がりになった」とならないために、理想とする唇をはっきりさせておきましょう。カウンセリングでは、自分の好みや要望を担当する医師と共有します。リップアートメイクのデザインや色選びに迷って施術完了後の姿がはっきりしないときは、医師のアドバイスもヒントにしながら十分に話し合うと良いでしょう。
■アフターケアを怠らない
リップアートメイク後は唇にダメージを与えるものを避け、アフターケアを入念に行うことが大切です。ダウンタイムは約1週間。リップメイクは行わず、洗顔や食べ物、紫外線による刺激にも注意が必要です。唇の皮がめくれてきたときは、無理にはがすとせっかく入れた色素が皮と一緒に離れてしまいます。ワセリンでしっかり保護して色素を定着させましょう。
4.リップアートメイクの施術を受ける前に│カウンセリングで確認したいこと
- デザイン
- 色味
- 施術の痛み
- 費用
- 施術回数
- リスク
- アフターケア方法
- メンテナンス など
リップアートメイクは2回以上施術を受けるのが基本なので、トータルでどれくらい費用がかかるか事前に把握しておくことが大切です。費用の目安は2回で13万円前後。施術により口唇ヘルペスを発症する可能性もあるので、リスク面も確認しておきましょう。
■まとめ
リップアートメイクは唇の印象を高めるための施術です。色選びでは肌トーンに合わせることを意識し、すっぴんでも違和感のない自然な仕上がりを目指しましょう。迷ったらアートメイクのプロである医師に相談してみるのも1つの方法です。カウンセリングでは色選びに関するアドバイスはもちろん、デザインの提案も受けられるので、しっかりと話し合ってイメージを固めていくようにしましょう。
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