
瞼の脂肪取りを受けるなら、メリット・デメリットをしっかり把握しましょう。今回は、瞼の脂肪取りの基礎知識や期待できる効果、デメリットをご紹介します。瞼の脂肪取りを受けた後の注意点、おすすめのダウンタイムの過ごし方もまとめました。瞼に厚みがある・目元が腫れぼったさを解消したい方、「以前受けた二重埋没法が取れてしまった……」と悩んでいる方は、必見です。
INDEX
1.デメリットを知る前に!瞼の脂肪取りとは?基本知識をおさらい

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瞼の脂肪取りのデメリットを知る前に、まずは瞼の脂肪取りの治療法など基本知識をおさらいしましょう。
■瞼の脂肪取りはどんな治療?
瞼の脂肪取りとは、上瞼の厚みによって「腫れぼったい」「重たい目元」に見えてしまう状態を改善する治療です。瞼の厚みが出てしまうのは、瞼の皮膚や眼窩脂肪(がんかしぼう)、ROOF(ルーフ)と呼ばれる隔膜前脂肪(かくまくぜんしぼう)などの量が多いことが原因といわれています。
瞼の脂肪取りでは、切開によって眼窩脂肪と隔膜前脂肪の余分な部分を取り除き、すっきりした目元を形成。瞼をわずかに切開し、そこからピンセットのような機器で脂肪を摘出します。
瞼の脂肪取りは、二重整形や瞼のたるみ取りなどと同時に受ける方が多いです。美容形成外科や美容皮膚科などのクリニックで受けられます。
■瞼の脂肪取りはどんな人に向いている?
瞼の脂肪取りは、下記のような悩みを持っている方に向いています。
- 上瞼が厚い、腫れぼったく見える人
- 瞼が重い印象で、眠そう・不機嫌そうに見える人
- 二重ラインがはっきりしない人
- 瞼のたるみが気になる人など
その他、二重整形(埋没法)をしても「瞼の厚みで上手く持ち上がらなかった」「以前受けた埋没法の糸が取れてしまった」という方は、瞼の脂肪取りを検討すると良いでしょう。
2.瞼の脂肪取りで期待できる効果は?

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ここからは、瞼の脂肪取りで期待できる効果をご紹介します。
■腫れぼったい瞼がすっきりする
瞼の脂肪取りは、瞼にのしかかる脂肪を取り除きます。眼窩脂肪を除去する場合、上の瞼を数mmほど切開して脂肪を除去します。腫れぼったさの原因となっていた脂肪を取り除くと目元がすっきりするため、ぱっちりとした印象にすることが可能です。
目元が重たく見える原因は個人によって異なるため、適切な部位から適量の脂肪を取り除くことが重要。眼窩脂肪のみの摘出であれば、傷痕が目立ちにくいのも大きな魅力です。
■埋没法との同時施術できれいな二重ラインをつくれる
瞼の脂肪取りを単体で受けても瞼をすっきりさせる効果が期待できますが、二重整形の埋没法と同時に行うことで、さらにぱっちりとした目元へと近づけられるでしょう。
脂肪取りで瞼の厚みをすっきりさせると同時に埋没法で外から二重ラインを作ることで、より美しい二重瞼に仕上げられます。瞼の脂肪取りと二重埋没法を同時に受ける方も多いです。
3.瞼の脂肪取りのデメリットは?

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続いて、瞼の脂肪取りのデメリットをみていきましょう。脂肪取りをした後に考えられるリスクなど、4つのデメリットをご紹介します。
■施術後に腫れ・内出血などのリスクがある
瞼の脂肪取りのデメリット1つ目は、施術後に腫れ・内出血などのリスクがあることです。施術中は局所麻酔をするため、痛みはほとんどありません。しかし、施術後は腫れ・痛み・傷痕の赤みなどがしばらく続く可能性があります。
■ダウンタイムが長い
瞼の脂肪取りは切開を伴うため、ダウンタイムが比較的長い点もデメリットです。一般的に瞼の脂肪取りでは、施術後から1~2週間程度腫れ・痛み・赤みが続くといわれています。赤みなどが引いて自然な状態に戻るまでには、1ヶ月程度はかかると見込んでおきましょう。
■元の状態に戻せない
瞼の脂肪取りは、いったん取り除いた脂肪を元に戻せない点もデメリットでしょう。手軽に受けられますが、「脂肪を取りすぎてしまった」「仕上がりがイメージと違う」という場合、除去した脂肪を戻すことはできないため注意が必要です。
仕上がりに満足できなかった場合の修正方法としては、充填剤を注入する方法があります。
■目の上がくぼみやすくなる
瞼の脂肪取りで過剰に眼窩脂肪を除去してしまうと、「目の上が不自然にくぼんで見える」といったデメリットがあります。
また、施術後すぐではなく、将来的に目の上(瞼)が落ちてくぼむ「くぼみ目」を発症する可能性も。年齢を重ねると、目の脂肪は徐々に減っていく傾向にあるためです。加齢による変化を見越した上で、適切な脂肪を取ることが大切です。
4.【瞼の脂肪取り後】おすすめのダウンタイムの過ごし方

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最後に、瞼の脂肪取りをした後のダウンタイムの過ごし方についてみてみましょう。デメリットでもご紹介したとおり、術後の症状が落ち着くまでに比較的長めの時間がかかります。この期間を乗り切るためのおすすめの過ごし方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
■術後は安静にする
施術を受けた当日から2、3日は、瞼の腫れのピークになります。1週間程度で症状は落ち着いてきますが、術後はできるだけ安静に過ごすように心がけましょう。瞼が心臓よりも高い位置にあるほうが目元は腫れにくいため、施術後はソファなどに座って休むのがおすすめです。
■保冷剤などで冷却する
瞼の脂肪取りをした後は、保冷剤などで冷却するのも効果的です。冷やすときには、保冷剤や濡らしたガーゼなどを活用しましょう。凍傷になってしまう恐れがあるため、施術した部位(瞼)に保冷剤を直接当てる行為は避けてください。清潔なタオルやガーゼなどで保冷剤を包み、瞼を冷やすのがおすすめです。
■血行が良くなることは控える
血行が良くなると、施術部位が腫れやすくなります。浴槽でお湯に浸かることは3日程度避け、シャワー浴のみで済ませましょう。施術後1週間程度は、激しい運動や飲酒などを控えることをおすすめします。
■長い時間下向きの姿勢は避ける
施術後1週間程度は、下を向いている姿勢を長時間続けることを避けるよう心がけてください。下を向く姿勢を続けると、腫れの悪化の原因になります。本を読んだり、スマホを操作したりするときには、十分気をつけましょう。うつぶせ寝なども避けるようにしてください。
■メガネやサングラスなどでカモフラージュする
ダウンタイム中に「見た目が気になる……」というときには、さまざまな方法でカモフラージュして過ごすのがおすすめです。メガネやサングラスなどをかけると、腫れた瞼を自然にカモフラージュできます。ちょっとした工夫で、見た目が気になるダウンタイムを乗り切りましょう。
まとめ
今回は、瞼の脂肪取りの基礎知識や期待できる効果、デメリットなどを紹介しました。上瞼の厚み・腫れぼったさを解消するには、瞼の脂肪取りが向いています。「眠そう」「不機嫌そう」など目元の印象にコンプレックスがある方、二重整形の埋没法が上手くいかずに悩んでいる方は、瞼の脂肪取りを試してみませんか?
この記事で紹介したデメリット、おすすめのダウンタイムの過ごし方などをチェックして、ぜひ検討してみてください。
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