
面長な顔は、クールや大人っぽい印象を与える一方で、「顔が長い、大きく見える」「間延びして見える」といった悩みにつながることもあります。
この記事では、面長をカバーするためのセルフケアから、根本的な面長改善を目指す方への選択肢として美容医療まで幅広くご紹介します。
ご自身の悩みに合った最適な方法を見つけて理想の顔を目指しましょう。
面長の特徴と人に与える印象や原因

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顔の悩みの1つとしてよく挙がる「面長」。「顔が長いのを治す方法が知りたい」と考える方は少なくありません。
そこで、まずは面長の特徴や周囲にどのような印象を与えるのか、さらに面長になる原因について解説します。
■面長の特徴
面長とは顔のタイプの一つで、一般的に顔の縦幅が横幅に比べて長く見えることが特徴です。
顔の長さの比率が「眉から口までの長さ:顔の横幅=3:2」と、これよりも縦が長い場合「面長」と判断されるケースが多いでしょう。
また、顔の長さの印象を大きく左右する要素の一つに「中顔面の長さ」も挙げられます。
中顔面は眉の下から鼻下までの部分を指し、この部分が長いと顔全体のバランスが崩れて間延びし、長い顔に見られることもあります。
■面長が人に与える印象
面長は、人に対してクールや知的、大人っぽい、落ち着いているといった印象を与えます。一方で、実際の年齢よりも上に見られるケースもあるでしょう。
■面長になる原因
面長になる原因として、主に「先天的」「後天的」の2つに分けられます。
まず、先天的な原因には「骨格」が挙げられます。生まれつき顔の骨格が縦長である場合や顎の骨が発達しているケースでは、面長にみえやすくなるでしょう。
後天的な原因としては、加齢による肌のたるみが挙げられます。年齢を重ねるごとに肌は弾力やハリを失い、たるむことで皮膚が下へと引っ張られてしまい顔全体が長く見える原因となるのです。
すぐ始められる!セルフケアでの面長対策方法

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面長は日々のセルフケアによって、人に与える印象を和らげることができます。ここでは、「面長改善したい」と考える方のために、すぐに実践できるセルフケアでの面長対策を紹介します。
■面長対策方法その1:メイク
メイクでは、眉毛やアイメイクなど4つのポイントを押さえることで、面長な印象をカバーする効果が期待できます。
面長な方の場合、眉毛と目の距離を短く見せるため、眉山が目立たないよう平行眉を意識しましょう。
アイメイクは上まぶたに加え、下まぶたもしっかりとメイクすることがポイント。目の下にポイントができることで、中顔面の縦長感が抑えられます。
また、チークは顔の余白を埋めて横幅を広げる効果が期待できるため、横長に広くなじませることがポイントです。
さらに、間延びした印象を回避するには、シェーディングやハイライトも重要。
例えば、シェーディングを髪の生え際や顎先に入れることで顔の長さを短く見せ、Tゾーンや顎の下にハイライトを入れることで、顔に立体感を演出できます。
■面長対策方法その2:髪型
面長改善には髪型も重要なポイントです。ショートヘアの場合、面長には丸みのある女性らしい髪型がおすすめ。
ひし形ショートなど横にボリュームを持たせる髪型にすると縦長な印象が和らぎます。ボブの場合は、ひし形シルエットのほか、動きのある外ハネもメリハリがついて面長に似合う髪型といえます。
ロングヘアの場合は、レイヤーを入れて動きを出すことがポイントです。
面長の場合、どの長さであっても頭頂部に高さが出るヘアスタイルは、面長をより強調してしまうため避けることが無難でしょう。
■面長対策方法その3:マッサージ・小顔矯正
面長の印象を和らげる方法として、マッサージや専門家による小顔矯正も効果が期待できます。マッサージで顔のむくみを解消し、フェイスラインが引き締まるとスッキリと見せられるでしょう。
根本的な面長改善を望む方は「美容医療」に頼る選択肢も!

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メイクや髪型、マッサージなどのセルフケアだけでは、「物足りない」「根本的な面長改善を目指したい」と考えている方は、美容医療や整形術という選択肢も検討してみましょう。
美容医療には、大きく分けると「切らない施術」と「切開する施術」があり、以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
■ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、手軽に面長改善を試したい方にピッタリな切らない施術です。
唇や涙袋に注入してボリュームを出すことで中顔面を短く見せ、面長な印象を抑える効果が期待できます。
注入した量や場所によって多少異なりますが、基本的には数日、長くても1・2週間ほどでしょう。
ダウンタイム中は内出血や赤みなどが現れることがありますが、面長改善が期待できる美容医療の中ではダウンタイムが比較的短く、負担を軽減できる施術といえます。
■脂肪注入
頬のコケやボリューム不足で顔が長く見える場合、脂肪注入によってボリュームを足すことが、面長改善に有効といえます。
脂肪注入は、太ももやお腹から取り出した脂肪を利用し注入することで、ふっくらと立体的な印象へと導く施術です。
注入した脂肪が定着すると、長い期間効果を維持しやすくなるとされています。
脂肪注入の一般的な持続期間は数年ほどで、動きの少ない場所の場合、効果の持続が比較的長い傾向にあります。
ダウンタイムは、顔の場合で自然に見えるまでの期間が1~2週間ほどであり、腫れや痛みは2~3日ほどで落ち着くでしょう。
■脂肪吸引
脂肪がフェイスラインにつくことで面長に見えている場合には、脂肪吸引がピッタリの施術といえます。
脂肪吸引は、耳の下や顎の下を数ミリ切開し、管を皮下組織に通して脂肪を吸引します。たるんでいた余分な脂肪を除去でき、フェイスラインがスッキリすることで小顔になり、面長改善が見込めるでしょう。
除去した脂肪が再生することはないため、リバウンドのリスクも少なく効果の持続は半永久的ともいえるでしょう。
ダウンタイムは2~4週間程度とされており、腫れやむくみ、施術箇所が硬くなるといった違和感が現れることがあります。
■糸リフト
フェイスラインのもたつきやたるみにより、下顔面が長く見えて面長となっている場合には、糸リフトで面長改善の期待ができます。
糸リフトは、体内に吸収される糸を使用し、気になる部分のリフトアップを図る施術です。
糸リフトのダウンタイムは1ヶ月ほど。腫れや内出血は1~2週間程度でおさまり、1ヶ月程度で自然な印象に落ち着いてくるでしょう。
なお、糸リフトの持続期間は使用する糸の種類によって異なります。
■ボトックス注射
面長改善には、縦長の印象を和らげることがベスト。そのため、鼻と唇の間の人中を短くするボトックス注射も向いている施術といえます。
上唇にボトックスを注入して唇が上向きになることで、人中の距離を縮められます。
ボトックス注射のダウンタイムは比較的短めで、注射針による傷痕や赤みが現れるものの施術当日からメイクが可能なのも特徴の一つです。
ボトックス注射の効果持続は約3~6ヶ月であり、半永久的な施術ではないため、効果持続のためには定期的にボトックス注射を受ける必要があります。
■ハイフ
顔のたるみが原因で面長に見えている場合には、ハイフも適した施術です。
ハイフは特殊な超音波を利用して、ゆるんだ筋膜にアプローチすることで引き締めを可能にします。個人差があるものの、ハイフの持続効果は3~6ヶ月ほどとされています。
ダウンタイムは、数日~1週間ほどであり、症状として挙げられるのは赤みやほてり、腫れなどです。
■ルフォー(中顔面の短縮)
ルフォー(中顔面の短縮)は、中顔面が長いことで面長に見える場合に、根本的な改善が目指せる切開を伴う施術です。
上顎の骨を水平に切り、上顎ごと上方に引き上げることで中顔面の長さを短縮します。
切開が伴う施術のため、基本的に持続効果は半永久的です。しかしダウンタイムは1~3ヶ月ほどと長く、施術後には腫れや内出血なども現れます。
ごくまれに感染・組織壊死といった合併症のリスクがあることも覚えておきましょう。
■オトガイ形成(顎骨切り・削り)
オトガイ(顎先)を整えるオトガイ形成(顎骨切り・削り)も、面長改善に向いている美容整形手術です。
オトガイ部分の骨を切る・削ることで顔のバランスを整えます。施術後には、内出血や血腫、発熱などの症状が現れますが、2~4週間ほどで目立たない程度まで回復。
また、合併症として術後感染や神経麻痺などが起こるリスクも考えられます。
まとめ
面長改善のためのセルフケアには、メイクや髪型で見た目の印象を変える方法やマッサージなどが挙げられますが、セルフケアだけでは物足りないと感じる方の場合、美容医療を検討することも一つの方法です。
面長改善が期待できる美容医療には、比較的挑戦しやすい注入治療のほか、切開を伴うルフォーなどもあります。
それぞれ効果持続やダウンタイム期間などが異なるため、この記事を参考に特徴を理解し、ご自身に合った方法を選択してみてください。
※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称としても使用しております。
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【施術の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 約¥55,000~¥150,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
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・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【治療の内容】脂肪注入
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】約¥60,000~¥2,000,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】術後の内出血、浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】脂肪吸引
【治療期間および回数の目安】部位・範囲・脂肪量によって、安全上2~3回に分けて施術を行う場合あり。詳細は各クリニックへご確認ください。
【費用相場】1回約¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、浮腫み、内出血、色素沈着など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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【治療期間および回数の目安】1~2回程度、治療後6ヶ月~1年程度で再治療可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1本 約 ¥50,000~¥100,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。