
中顔面陥没を解消したいとお悩みの方へ。鏡で自分の顔を見て、のっぺりしているな……と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
それは、中顔面の凹みが原因かもしれません。そこでこの記事では、中顔面陥没の特徴や原因を詳しく解説します。あわせて、中顔面陥没に効果的な美容医療もご紹介。
顔に立体感をプラスしたい方や、若々しい印象になりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
中顔面陥没とは?顔の「凹み」の正体

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顔がのっぺりに見える原因として、中顔面の陥没が考えられます。
中顔面陥没とは、中顔面(目の下から口元付近まで)が凹んだように見える状態のことです。
まずは、中顔面陥没がもたらす見た目の特徴や中顔面陥没になる原因をご紹介します。
■【中顔面陥没】見た目の特徴
中顔面が陥没していると、見た目にどのような影響があるのか見ていきましょう。
- 平面的な顔に見える
- ほうれい線が悪目立ちする
- 口ゴボ(口元が出ているよう)に見える
中顔面陥没は、鼻の横(鼻翼基部)が凹んでいるのが特徴です。顔の中心部分にくぼみがあると、ほうれい線が目立ちやすく、口元が前に出ているように見えてしまいます。
また横顔のメリハリがなく、顔のバランスが悪く見えるのも特徴の1つです。
例えば、若いのに老けて見られたり、立体感がないせいで“サル顔”“ゴリラ顔”などといったのっぺりとした印象になりやすかったりといったことが考えられるでしょう。
■【中顔面陥没】主な原因
中顔面陥没の見分け方は、顔の中心部辺りにくぼみがあるかどうかです。
そもそも中顔面が陥没する背景には、骨格と加齢という2つの要因が考えられます。
若いときから小鼻の横が凹んで見えたり、ほうれい線が目立って見えたりする方は、遺伝的要素が強く骨格の問題で中顔面が陥没していると推察できるでしょう。
反対に、歳を重ねるとともにほうれい線が目立ってきた場合は加齢が原因と考えられます。歳を追うごとに皮膚はハリや弾力性を失いボリュームがなくなります。
その結果、鼻翼基部に溝ができやすく凹みが目立つようになるのです。
横顔美人を目指す!中顔面陥没のお悩みに向いている美容医療

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骨格や加齢が原因である中顔面陥没ですが、マッサージやセルフケアといった方法で改善するのは難しいとされています。
美しい顔の特徴であるEラインを作り、どこから見ても整った顔立ちを目指すなら、鼻翼基部の凹みにアプローチできる美容整形を検討しましょう。
中顔面陥没に関する美容整形はまとめて“貴族手術”と呼ばれることもあります。貴族手術には、どのような方法があるのか、ご紹介します。
■ヒアルロン酸注射
鼻翼基部にヒアルロン酸を注射して、小鼻の横の凹みを内側から押し上げることで立体的な顔へと導く施術です。
どこの美容クリニックでも行っているオーソドックスな施術で、貴族手術の中でも一番ポピュラーなのがヒアルロン酸注射。
施術時間は約10分と短く、メスを使用しないので患者の体への負担が少ないのがメリットです。
一般的に内出血や腫れなどのダウンタイムが考えられますが、比較的軽く1週間程度で落ち着くでしょう。
また、ヒアルロン酸は私たちの体内に存在する成分の1つであり、アレルギー反応なども起こしにくいのが魅力といえます。
しかしヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、半永久的な効果が見込めないのがデメリットです。
また、鼻翼基部の血管に誤って注入されると、血栓が生じるリスクもあるので医師選びは慎重に行いましょう。
■脂肪注入
自分から採取した脂肪細胞を、鼻翼基部に注入して凹みを改善するのが脂肪注入です。
施術時間は60分前後。自身の脂肪細胞を使用するため、他の施術と比べてもアレルギー反応などのリスクが少なく、傷痕も残りにくいのがメリットといえます。
ヒアルロン酸注入同様に、内出血や腫れなどのダウンタイムが挙げられますが、徐々に落ち着いてくるでしょう。
デメリットは、定着しにくいことです。定着すれば半永久的な効果が見込めますが、定着率には個人差があり、一般的には最大で約80%といわれています。
また、稀に凸凹したしこりが残ってしまうこともあります。
■プロテーゼ挿入
プロテーゼ挿入は、鼻翼基部に軟骨の代わりとなるような人工プロテーゼを挿入する方法です。顔の土台から持ち上げることで中顔面陥没を改善します。
施術時間は約60分。口の中を切開してプロテーゼを挿入するため、外見上傷痕は目立ちません。また体内に吸収されることがなく、半永久的な効果が期待できるのもメリットです。
しかし切開を伴う手術のため、切開しない手術よりも痛みや腫れなどが現れやすく、ダウンタイムは長くなります。
プロテーゼ挿入のデメリットには、異物感が挙げられます。自分に合ったサイズでないと、術後にズレたり飛び出したりするリスクが考えられるため、デザインやサイズ感が重要となるでしょう。
■ミッドフェイスリフト
ミッドフェイスリフトとは、たるんだ中顔面を軟部組織ごとリフトアップさせて、骨膜に固定する方法です。
肌がふっくらすることで、たるみやほうれい線が目立たなくなり若々しい印象になれるでしょう。
手術は主にまつ毛のキワを切開して行われます。切開を伴いますが、一般的に結膜へアプローチするため傷痕は目立ちにくいでしょう。また長期的な効果が期待できるのもメリットです。
ダウンタイム症状として腫れや内出血があり、1〜2週間程度続きます。ダウンタイムは時間の経過とともに落ち着いてきますが、切開するため感染への注意が必要です。
美容医療を受ける前に知っておきたいこと

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中顔面陥没にはさまざまな美容医療が効果的ですが、よく検討しないまま手術を受けてしまうと後悔することになりかねません。
最後に、美容医療を受ける前にどのような点に気を付けたらいいのか、ポイントや心構えについて確認しましょう。
■クリニック選びのポイント
美容医療を受ける上で、クリニック選びは重要なポイント。中顔面陥没の手術に興味がある方は、以下の点を重視してクリニックを選ぶのがおすすめです。
- 医師の経験と実績
- カウンセリングの丁寧さ
- アフターケアの充実度
美容医療の成功の可否は、医師の知識や技術力にかかっているといっても過言ではありません。専門性が高く実績が豊富な医師を選ぶことが大切です。
またカウンセリングやアフターケアも、美容医療では重要な項目の1つです。
手術についてのメリットはもちろん、デメリットやリスクを丁寧に説明してくれるのか、施術を受ける側の要望や不安を受け止めてくれるのかといったことを確認できれば安心感が高まります。
美容整形は少なからずダウンタイムが生じるため、手術後のアフターケアやサポートについても確認しましょう。
■満足度を高めるための心構え
美容整形は医師やクリニック選びが重要ですが、施術を受ける側の心構えによっても満足度は左右されます。手術を受ける前は、以下の点に注意しましょう。
- 理想の自分像を明確にする
- 現実的な期待値を持つ
- 焦らずじっくり検討する
美容整形は受けたら必ず成功するものではありません。どのようになりたいのか、具体的な姿をイメージし、明確にするのが重要です。
クリニックの症例や実例などで医師とイメージの擦り合わせを行うのはもちろん、理想ばかりではなく現実的な期待値を持って比較検討しましょう。
まとめ
ほうれい線が目立ったり、のっぺりした印象に見られたりするのは中顔面陥没の特徴です。中顔面陥没は骨格や加齢が原因であることがほとんど。
しかし、ヒアルロン酸注入やプロテーゼ挿入などのさまざまな美容医療で中顔面の凹みは軽減できるでしょう。
中顔面陥没の手術を受ける際は、クリニック選びが重要となります。
費用や人気だけでクリニックを簡単に決めるのではなく、しっかり比較検討して信頼できる医師のもとで手術を受けるのがおすすめです。
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【施術の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 約¥55,000~¥150,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【治療の内容】脂肪注入
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】約¥60,000~¥2,000,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】術後の内出血、浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】プロテーゼ挿入
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回¥100,000~¥300,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、感染、むくみ、違和感、異物感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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