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プロテーゼによる鼻整形のデメリット・メリットをまとめました。施術の基礎知識やメリットだけでなく、リスクを軽減する方法や将来年を取るとどうなるかなど、鼻プロテーゼで後悔しないために知っておきたい知識をご紹介します。
鼻プロテーゼに関心はあるものの失敗に対する不安がある方や、できるだけリスクを抑えたい方、自然な仕上がりをお求めの方はぜひ参考にしてください。
INDEX
1.プロテーゼの鼻治療を解説!メリットは?
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出典:photoAC
プロテーゼによる鼻治療とは、シリコンプロテーゼで鼻筋を整える美容外科手術です。理想の鼻を手に入れられるため、高く美しい鼻に憧れる方に選ばれています。ここでは、まずメリットについて言及していきます。
【プロテーゼを用いた鼻治療5つのメリット】
- 骨格や理想に合わせて形を選べる
- 体に吸収されないため、効果が永続的
- 耐久性が高く、長期間形が変わらない
- 鼻の穴の中を切開するため、傷が外から見えにくい
- トラブルがあった際などは、抜去も可能
理想の形を維持しやすく、顔全体の印象改善も叶えられる鼻プロテーゼ。鼻にコンプレックスを抱く方は、治療の選択肢に加えてみてもいいかもしれません。
2.プロテーゼの鼻治療を受けるデメリットは?
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プロテーゼの鼻治療は、半永久的に高く美しい鼻筋が手に入りますが、一方でデメリットもあります。しっかり理解したうえで、施術に臨みましょう。
■プロテーゼの鼻治療デメリット1|術後はギプスなどの固定が必要
プロテーゼを鼻に挿入した後は、最短で2~3日、クリニックによっては1週間程度ギプスなどを用いて固定しなければいけません。患部の動きを制限しておかないと、プロテーゼがずれてしまうためです。固定期間中は日常生活に支障が出るため、デメリットといえるでしょう。
■プロテーゼの鼻治療デメリット2|術後は痛みを感じやすい
手術中は麻酔をしているため痛みをほとんど感じませんが、術後に麻酔が切れると鼻周辺に疼痛を感じます。とくに初日は、痛みを強く感じやすいタイミングです。痛み止めも使えますが、プロテーゼの鼻治療は強い刺激を伴うことを理解しておきましょう。
■プロテーゼの鼻治療デメリット3|感染リスクがある
外科手術を受けた後は免疫力が低下するため、術後感染症が起きる可能性があります。
ただし、術後感染症は、プロテーゼを鼻に挿入したからといって必ずしも生じるわけではありません。ですが、万が一術後に感染を引き起こした場合、抗生剤の投与で改善が見られなければ、プロテーゼの除去が必要なケースもあります。
■プロテーゼの鼻治療デメリット4|移動・ズレのリスクがある
プロテーゼを鼻に挿入した後、位置が動いてしまうことがあります。
移動・ズレの原因としては、以下の4つが挙げられます。
- 鼻の形にプロテーゼが合っていない
- プロテーゼが鼻の正しい位置に入っていない
- 固定期間の注意事項をきちんと守らなかった
- 事故やスポーツで鼻を強くぶつけた
■プロテーゼの鼻治療デメリット5|不自然な仕上がりになる可能性がある
鼻に挿入するプロテーゼの形・サイズが合っていないと、仕上がりが不自然になることも。自然な仕上がりになるかどうかは、医師の技術に左右されます。また、カウンセリングで要望をきちんと担当医とすり合わせることも大切です。
■プロテーゼの鼻治療デメリット6|異物反応が起きることがある
鼻プロテーゼは、人体へ害を及ぼしにくいシリコンでできています。
しかし体質次第では、異物反応によって体外に鼻プロテーゼが出てきてしまうケースもあります。
3.鼻プロテーゼの整形手術後、年を取るとどうなる?
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「鼻プロテーゼ整形は、老後どうなるのだろう?」と将来への不安を抱く方もいるでしょう。鼻プロテーゼの効果持続期間や、経年劣化の可能性について解説します。
■鼻プロテーゼの効果持続期間は20~30年程度
鼻用のプロテーゼの原材料は、人体に悪影響を及ぼすリスクが少ない医療用のシリコンです。ひと世代前のプロテーゼ手術に使われていたゴムや象牙にくらべ、経年劣化の可能性が低いとされています。
とはいえ、プロテーゼも人工物です。経年劣化がまったく起きないわけではありません。個人差はありますが、術後20~30年は形状維持が可能とされています。
■老後の凸凹やズレ、透け感は適切な手術で防げる
術後20~30年経った鼻プロテーゼは、石灰化する可能性があります。石灰化が生じると、鼻プロテーゼそのものが凸凹になりますが、適切に手術を行えば、老化で皮膚が薄くなっても外観の凸凹や透け感が目立つ可能性は低いでしょう。また、鼻プロテーゼが石灰化しても人体への影響はありません。
プロテーゼを用いて鼻治療を行った際に多く見られる老後のトラブルは、位置のズレです。プロテーゼが傾き、位置が動いてしまう原因の1つが「もともとの鼻のゆがみ」。鼻のゆがみを矯正せずに、そのまま入れると老後プロテーゼが傾きやすくなってしまうのです。
■プロテーゼに問題が起きなくてもお直しが必要になる場合がある
ズレ・石灰化などのトラブルが起きなかった場合でも、人体は老化とともに変化するため、いずれプロテーゼがしっくりこなくなる時期は訪れます。
不自然になった場合は「プロテーゼを抜く」「別のプロテーゼと入れ替える」といったお直しの手術が必要になることを念頭に置きましょう。
4.プロテーゼの鼻治療でデメリットを回避するには?
鼻プロテーゼで後悔しないためには、以下のポイントが大切です。
■プロテーゼの鼻治療についてデメリット含め正しく知識を深める
事前に知識を得ておけば、カウンセリングでの医師の説明を理解しやすくなり、的確に質問できます。メリットだけでなく、デメリットやリスクも知っておきましょう。
■信頼のおける医師を選ぶ
鼻プロテーゼ整形の経験が豊富な、高い技術力を兼ね備えた医師を選びましょう。執刀医本人からカウンセリングを受けると、医師が信頼に足るか、見極めやすくなります。
■カウンセリングでは悩みや要望を明確に伝える
カウンセリング前に、現在の悩み、要望を書き出し、理想とするモデル・芸能人がいれば、画像を用意しておきます。悩みや要望を具体的に分かりやすく伝えておけば「仕上がりがイメージと違った!」といった後悔・失敗を防げるでしょう。
■固定期間やダウンタイムについて理解し、医師の指示を守る
鼻にプロテーゼが定着する前にトラブルが起きないよう、術後は安静・清潔を心がけ、主治医の指示に従って日常生活を送りましょう。
「どのような症状が何日程度続くのか」「ダウンタイム中は何に注意すればよいか」を事前に理解しておけば、痛みや日常生活の制限に対する後悔・不安を軽減できます。また、副作用が現れた際にも、冷静に対応ができるはずです。
■緊急時の対応を確認しておく
万が一、感染症や患部の強打などのトラブルが起きた際の対応や緊急連絡先を確認しておきましょう。事前に共有したイメージと明らかに仕上がりが異なる場合、どのような対応が受けられるかも重要です。
保証や緊急連絡先についての説明があいまいなクリニックは、避けたほうが良いでしょう。
■術後の診察は必ず受ける
プロテーゼの鼻整形は、人によって異なりますが、半年から1年かけて完成します。クリニックにもよりますが、経過観察のため複数回の通院が必要です。トラブルを防ぐため、術後の診察は必ず受けましょう。
まとめ
プロテーゼの鼻治療は、永続的に鼻を高く美しくできる一方、デメリットもあります。
「鼻プロテーゼについて知見を深める」「信頼できる主治医を選ぶ」「ダウンタイム中は医師の指示を守る」などの方法で、リスクを軽減できるでしょう。老後のトラブルは、適切な施術によりある程度リスクを下げられますが、体の老化に伴いプロテーゼが不自然に見えてくる可能性は低くないようです。
プロテーゼの鼻治療は、デメリットも理解したうえで慎重に検討しましょう。
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・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。 ・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。 ・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。 |
【治療の内容】プロテーゼ挿入
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回¥100,000~¥300,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、感染、むくみ、違和感、異物感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。