【眼瞼下垂のダウンタイム】手術後の不安を解消!症状・期間・過ごし方完全ガイド

【眼瞼下垂のダウンタイム】手術後の不安を解消!症状・期間・過ごし方完全ガイド

眼瞼下垂のダウンタイムが気になって手術をためらっている方へ。

まぶたが下がり視界が悪くなる眼瞼下垂は、健康にも影響を及ぼすことがあるため、早めに気づいて治療することが大切です。

この記事では、眼瞼下垂の基礎知識から手術方法、ダウンタイム中の症状や過ごし方、よくある不安までを分かりやすく解説します。

眼瞼下垂手術で後悔しないためのヒントを、ぜひ見つけてください。

1.そもそも眼瞼下垂とは?ダウンタイムを知る前に基本をおさらい

【眼瞼下垂のダウンタイム】手術後の不安を解消!症状・期間・過ごし方完全ガイド

出典:photoAC

まずは、眼瞼下垂の症状や原因、保険適用の条件、放置によるリスクについて簡潔におさらいしておきましょう。

■眼瞼下垂の症状

眼瞼下垂は、まぶたがうまく上がらない状態で、以下のような症状が見られます。

  • まぶたが下がって黒目にかかる
  • 目が開きづらい
  • 常に眠そうな印象になる
  • 視野が狭く感じる
  • 肩こりや頭痛が起こりやすい

この他にも、額や眉でまぶたを引き上げる習慣がつくと、シワや表情のクセにもつながります。

■眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の原因は「先天性」と「後天性」の主に2種類です。先天性の眼瞼下垂は、生まれつき筋肉の発達が弱く、片目または両目に症状が出ます。

後天性の場合は加齢やコンタクトの使用、目元をこするクセなどで筋力が低下したり、まぶたに過度な負担がかかったりして発症。年齢による変化と見過ごされがちですが、治療が必要な場合もあります。

■手術が保険適用となる条件

眼瞼下垂の手術は、以下のように日常生活に支障をきたしている場合に保険の適用が可能です。

  • まぶたが黒目にかかって視野が狭くなっている
  • 頭痛や肩こりなどの身体的不調が見られる
  • 検査で視野障害や筋力低下が確認された場合

一方で、見た目・左右差の調整など美容目的の手術は自由診療です。手術方法によっても保険の可否が異なるため、まずは医師の診断を受けましょう。

■眼瞼下垂を放置するリスク

眼瞼下垂を放置すると、次のようなリスクが高まるおそれがあります。

  • 慢性的に視野が狭まることで生じる事故やケガ
  • 頭痛・肩こり・眼精疲労などの身体的不調
  • おでこのシワが定着して戻りにくくなる
  • 表情が暗いと思われる

また、放置しているうちに症状が悪化すると、治療の選択肢が限られる可能性もあるため、早めに受診するといいでしょう。

2.眼瞼下垂の手術方法は?ダウンタイムを知るために押さえておこう

眼瞼下垂は、注射や内服薬では根本的な改善が見込めないため、手術による治療が一般的です。

手術方法は、原因や挙筋機能の状態、クリニックの方針、保険の適用可否などによって異なります。

ここからは、主に行われている3つの代表的な手術方法についてご紹介します。それぞれの特徴やダウンタイムの傾向を押さえておきましょう。

■挙筋前転法

挙筋前転法は、まぶたを引き上げる筋肉の膜(挙筋腱膜)を瞼板に再度固定し、まぶたの開きを改善する方法です。まぶたの裏側や二重ラインに沿って切開し、緩んだ腱膜を縫合します。

術後の再発が少なく、改善効果が高いというメリットがありますが、挙筋機能が弱い重度の症状には適さない可能性もあります。

■前頭筋吊り上げ術

前頭筋吊り上げ術は、挙筋機能がほとんど働かない重度の眼瞼下垂の治療に選ばれる手術方法です。上まぶたから眉の上に糸や筋膜などを通し、額の筋肉(前頭筋)の動きでまぶたを引き上げます。

後天性・先天性どちらの症状の治療にも用いられますが、効果に個人差が出やすく、まぶたが上がりすぎることも。コントロールが難しい手術方法といえるでしょう。

■余剰皮膚切除術

挙筋機能に問題がないにもかかわらず、まぶたが下がってくる眼瞼下垂には、余分な皮膚を取り除く「余剰皮膚切除術」が選ばれます。まぶたの二重ラインや眉下から皮膚を切除し、目元をすっきり見せる施術です。

美容目的で行われることが多く、中等度以上の症状がなければ自由診療となるケースがほとんどであるため、費用面は事前に確認しておくと安心です。

3.眼瞼下垂手術のダウンタイムは?術後経過ごとの症状と過ごし方

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眼瞼下垂手術を検討する際、「術後はどのくらい腫れる?」「日常生活に戻るまでどれくらい?」といった不安を持つ方も多いでしょう。ダウンタイムの程度は手術方法や体質により異なりますが、経過を知っておくことで心構えができます。

ここからは、眼瞼下垂の代表的な手術法ごとに術後の経過と過ごし方のポイントを紹介します。

■【挙筋前転法】眼瞼下垂手術のダウンタイム

まずは、挙筋前転法の術後に想定されるダウンタイムの経過や注意点について詳しく見ていきましょう。

手術当日〜3日目

術後の腫れは当日から始まり、翌日〜翌々日にピークを迎える傾向があります。見た目の変化が大きいため、休暇を取っておくと安心です。

傷口を濡らさなければ当日からのシャワーも可能。コンタクトの使用は問題ありませんが、ソフトタイプが推奨されます。

術後1週間~3週間頃

眼瞼下垂手術後、抜糸するのは1~2週間後が目安です。抜糸後はダウンタイムの症状が軽減され、洗顔や入浴、メイクが可能になります。

日常生活を送りやすくなりますが、経過観察が必要な時期なので、激しい運動は避けて無理のない生活を心がけましょう。

術後3ヶ月〜半年頃

3ヶ月ほどでまぶたの腫れや赤みが落ち着き、見た目が自然になります。体質により赤みが残ることもありますが、処方される内服薬などで軽減できる場合もあります。

半年を目安に仕上がりが安定してくるので、様子を見ながら過ごしましょう。

■【前頭筋吊り上げ術】眼瞼下垂手術のダウンタイム

次に、前頭筋吊り上げ術のダウンタイム中に起こりやすい症状や注意点を確認していきましょう。

手術当日〜3日目

前頭筋吊り上げ術のダウンタイムは、挙筋前転法と比べて腫れが目立ちやすく、症状が長引きやすい傾向にあります。そのため、静かに過ごすことが早く回復するためのポイント。

目元はよく冷やして、無理に動かさず体を休めてください。

術後1週間~1ヶ月頃

腫れや内出血が続くため、外出時は帽子やメガネでカバーするのがおすすめです。抜糸は術後10日前後に行われることが多く、終われば入浴やメイクも可能に。

様子を見ながら普段の生活に戻していきましょう。

術後3ヶ月〜半年頃

3ヶ月ほどで目元の動きや見た目が自然になり、半年程度で仕上がりが落ち着いていきます。無理のない生活を心がけながら、経過を見守ることが大切です。

■【余剰皮膚切除術】眼瞼下垂手術のダウンタイム

次は、余剰皮膚切除術のダウンタイムの経過について見ていきましょう。

手術当日〜術後1週間

3日目頃まで腫れや左右差が出やすく、痛みを感じる方もいます。洗顔や軽いメイクはまぶたを避ければ当日から可能です。

抜糸は術後7日前後に行われ、徐々に腫れや内出血も落ち着いていきます。

術後2週間~1ヶ月頃

この時期になると、術後の内出血による青あざが次第に黄色味を帯びてきて、自然に吸収されていきます。腫れも落ち着き始め、外出や軽い運動もしやすくなる時期です。

術後2ヶ月〜半年頃

数ヶ月ほど経つと、傷痕も目立ちにくくなり、3〜6ヶ月を目安にむくみも解消されていきます。上まぶたの余剰皮膚切除をした場合であれば、二重の線となじんで傷痕が目立ちにくくなるでしょう。

4.眼瞼下垂のダウンタイムでよくある不安や疑問を解消しよう

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出典:photoAC

眼瞼下垂の手術前やダウンタイム中は、「腫れが引かないかも」「仕事はいつ復帰できる?」といった不安を感じる方も多いものです。

眼瞼下垂の手術やダウンタイムで後悔しないためにも、よくある疑問や不安を解消しておきましょう。

■術後に気をつけたい生活習慣やリスクは?

眼瞼下垂手術後の腫れや内出血といったダウンタイムの症状をなるべく早く治すためには、生活習慣への配慮が欠かせません。

とくに術後1週間は、入浴・運動・飲酒など血行を促す行為は避けるのが基本です。これらはダウンタイムが長引く原因になるため注意しましょう。

また、うつむき姿勢や長時間のスマホ使用も控えるのが無難です。目元に血液が集まりやすくなり、腫れが引きにくくなることがあります。

頭を高く保ち、目元を冷やしながら無理のない生活を心がけましょう。

■どんなクリニックを選べばいい?

手術で後悔しないためには、術後のフォローが手厚いクリニックを選ぶことが大切です。カウンセリングで、手術のリスクや回復までの流れをきちんと説明してくれるかどうかをチェックしましょう。

また、術後に不安が生じたとき、すぐ相談できる体制があるかもポイントです。費用だけでなく、医師の実績や対応の丁寧さも確認しておくと安心です。

まとめ

眼瞼下垂手術後は、腫れや内出血といったダウンタイムを経て、徐々に自然な状態へと回復していきます。

大切なのは、医師と相談しながら自身の症状に合った適切な手術法を選び、術後は無理をせず、安静を保ちながら経過を丁寧に見守ることです。

また、眼瞼下垂やダウンタイムについての正しい情報を知っておくことで、不安を軽減し、前向きな気持ちで手術に臨むことができるでしょう。

この記事を参考に、自分にとって納得のいく選択ができるよう、一歩ずつ準備を進めていきましょう。

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