末広二重と奥二重の違いや、どちらが自分にマッチしているかよく分からず、悩む方も少なくありません。
自然にぱっちりした目元を目指すには、まず自分の二重タイプを正しく理解し、適切な対策を講じる必要があります。
末広二重と奥二重、それぞれの特徴や見分け方、似合うメイクや美容医療の選択肢まで、美容医療の専門的視点から中立的に解説します。
末広二重と奥二重の違いとは
早速、奥二重と末広二重の違いについてチェックしていきましょう。
■末広二重と奥二重の特徴と見た目の違い
末広二重とは、目尻に向かって二重のラインが徐々に広がる形を指します。
目頭側は蒙古ひだ(もうこひだ)に覆われており、二重のラインが目頭までしっかり見えません。
そのため、目力がありながら自然で控えめな印象を与える二重の形状でしょう。
日本人に多く見られるタイプで、比較的ナチュラルな印象を与えます。
メイクによってぱっちり感を演出しやすい特徴があります。
一方で、奥二重は、二重のライン自体はあるものの、まぶたの皮膚や脂肪によってラインが覆い隠されている形状です。
そのため、一重に近い見た目の方もいます。
また、奥二重はまぶたの動きによって二重ラインが見え隠れするため「物足りない」と感じる方も少なくありません。
■東アジア人に多い二重タイプの特徴
東アジア人の顔立ちに特徴的なのが蒙古ひだと呼ばれる目頭にかかる皮膚の存在です。
これは、目の内側を覆うように張り出している皮膚で、目頭をやや丸く、やわらかい印象に見せます。
蒙古ひだの発達度によって、末広二重や奥二重が形成されやすくなると考えられています。
また、まぶたの脂肪層が厚めで皮膚が重なりやすいことも、二重ラインが見えにくくなる要因の1つ。
この構造的な違いにより、同じ「二重」であっても見た目の印象が大きく異なります。
それぞれの二重のメリットと悩みやすいポイント

出典:photoAC
続いては、奥二重と末広二重、それぞれのメリットデメリットをチェックしていきましょう。
■奥二重のメリットと悩みやすいポイント
奥二重は、控えめで落ち着いた印象を与える二重の種類です。
上品で知的な雰囲気を演出できるため、職業や年代を問わず好感を持たれやすいというメリットがあります。
また、アイラインが強調されにくいぶん、ナチュラルなメイクが似合うのも特徴です。
一方で、まぶたの皮膚が厚めで二重ラインが隠れてしまいやすいため、アイメイクが崩れやすい・アイシャドウの色が映えにくいといった悩みもよく聞かれます。
中には、目が小さく見えたり、眠たそうな印象を与えたりすることも。
こういった悩みを軽減するため、メイクでカバーしている方も多く、皮膚への負担が気になるという声もあります。
こうした背景から「よりはっきりした二重にしたい」と考え、美容医療を検討する方も少なくありません。
■末広二重のメリットと見た目の印象、デメリット
末広二重は、自然な二重ラインが目尻にかけて広がる形状のため、ナチュラルで優しい印象を与えるのが特徴です。
目頭側が蒙古ひだで隠れているため、控えめでありながらも目元に立体感があり、日本人の顔立ちによくなじみます。
この形はメイクの自由度も高く、目元を強調したいときにはしっかりとしたアイラインやシャドウでぱっちり感を出すことも可能です。
また、あまり濃いメイクをしなくても、目力が自然に演出できるメリットがあります。
一方で、末広二重は目頭部分の二重ラインが狭いことから、アイライナーが引きづらいという悩みを抱えるかもしれません。
また、まつげの生え際と二重のラインが近すぎると、目が小さく見えることがある点もデメリットの1つです。
そのため、メイクの高い技術が必要になる場合があります。
自然にぱっちり見せたいときのメイク&ケア

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「目元を大きく見せたいけれど、美容医療にはまだ踏み出せない……」そんな方にトライしてほしい、日々のメイクやケア方法をご紹介しましょう。
■二重のタイプ別・メイクのポイント
二重の種類によって、アイメイクの映え方には大きな違いがあります。
奥二重は、まぶたが重なって二重ラインが隠れやすいため、濃い色のアイシャドウや太めのアイラインがまぶたに埋もれることがあります。
そのため、透明感のある明るめブラウンやベージュといった締め色を目尻にのせるのが効果的です。
目頭には、ラメなどをのせて立体感を演出するのもおすすめ。
また、アイラインはまぶたが重なりあっていない、目尻だけの描くのがポイントです。
目尻を少し長めに描くと、目元が引き締まり、奥行きが強調されます。
まつげは、ビューラーやマスカラで根元からしっかり立ち上げ、よりぱっちりとした印象をアップさせましょう。
末広二重は目頭側が蒙古ひだに隠れているため、ナチュラルな仕上がりを生かしつつ、目尻側でバランスを取るメイクが効果的です。
目尻には濃いカラーを、目頭には明るいカラーをのせましょう。
ただし、せっかくの二重のラインが目立ちにくくならないよう、濃い色を塗りすぎないように注意してください。
アイシャドウはベージュやブラウン系を使い、目尻に深みを加えることで立体感をプラスできます。
アイラインは、目頭から目尻にかけて細めに引くのがコツです。
目頭のにじみなどが気になる場合は、目尻のみでも問題ありません。
ビューラーを使って緩めにカールをつけ、二重のラインとまつげが重ならないよう配慮して仕上げてみてください。
■日常ケアで意識したいまぶたのコンディション
奥二重や末広二重の方にとって、まぶたのむくみは二重ラインを隠してしまう原因の1つです。
塩分の多い食事や睡眠不足はむくみの原因になるため、バランスの取れた生活習慣を意識しましょう。
朝の洗顔後にホットタオルで軽く目元を温めると、血流が促進され、むくみの軽減につながります。
また、アイクリームや美容液を使った保湿ケアも大切です。
まぶたの皮膚は非常に薄くデリケートなため、摩擦を避け、優しくケアしましょう。
ぱっちり二重を目指す美容医療の選択肢

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メイクやケアだけでは理想の目元に近づけないと感じたとき、美容医療を選択肢に入れる方もいます。
ここでは、美容医療での施術で自然な二重を目指すために押さえておきたい基本知識と、カウンセリング時に意識したいポイントを解説します。
■整形を考える前に知っておきたい基礎知識
美容クリニックで行われる二重整形は、埋没法と切開法の2種類が代表的です。
埋没法は、糸でまぶたの内側を留めて二重ラインを形成する治療法で、ダウンタイムが比較的短く、まぶたの状態によっては自然な仕上がりが期待できます。
とくにまぶたの皮膚が薄く、脂肪が少ない方に向いているとされる方法です。
切開法はまぶたを切開してラインを形成する手術で、まぶたが厚い方や、しっかりとした二重を長期的に維持したい方に選ばれる傾向があります。
ただし、埋没法に比べてダウンタイムや術後の腫れが長引くことを理解しておきましょう。
どちらの方法を選ぶにしても、まぶたの厚み・蒙古ひだの有無・皮膚のたるみなど、個々の目元の特徴をふまえた術式選定が重要です。
しっかり医師と相談してください。
■自然に見える仕上がりを目指すための考え方
「ぱっちりした目元」を求める際、重要なのは自分にとって自然に見えるかどうかです。
単に二重幅を広げるのではなく、顔全体のバランスや目元の骨格との調和が取れているかが、美しい仕上がりを左右します。
例えば、もともと蒙古ひだがある方が平行型の二重を希望した場合、無理にラインを引いても不自然な印象になることがあります。
ナチュラルに見せたいのであれば、末広型や奥二重風のラインを生かしたデザインを考えましょう。
カウンセリングでは「なりたい目元」のイメージだけでなく、現在のまぶたの状態や自分のライフスタイル、メイクの習慣なども医師に共有しておくとよいでしょう。
施術前はシミュレーション画像を参考にして、仕上がりを客観的に確認することも大切です。
希望に近づけるだけでなく、安全性と納得感のある選択をするための第一歩になります。
芸能人に見る目元のタイプと印象の違い
芸能人の中にも、奥二重や末広二重の目元を持つ方は多く、彼女たちの印象や雰囲気から、自分の目元との共通点を探すヒントが得られます。
例えば、奥二重の代表例として挙げられるのは俳優の蒼井優さん。
控えめでナチュラルな目元が、落ち着いた大人の雰囲気を演出しています。
派手すぎない印象ながらも、繊細なまなざしが魅力的です。
一方、末広二重の例には、新垣結衣さんがよく挙げられます。
蒙古ひだがありながらも、目尻にかけてふんわりと広がる二重ラインが、やわらかく親しみやすい印象です。
このように、同じ「ぱっちりした目元」に見える芸能人でも、実際には異なる二重の種類であるケースが多くあります。
自分の目元と似たタイプを知ることで、メイクや美容医療の参考にしやすくなるでしょう。
まとめ
末広二重は優しげでやわらかい雰囲気、奥二重はナチュラルで落ち着いた印象、といったようにそれぞれ違いのある魅力があります。
どちらのタイプも、自分に合ったメイクやケアを工夫することで、目力を引き出すことが可能です。
より理想的な目元を目指す場合には、美容医療という選択肢もあります。
ただし、まずは自分の目元の特徴をしっかりと理解し、無理のない範囲でバランスを整えるという視点を大切に、自然で自分らしい目元を手に入れましょう。
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【治療の内容】埋没二重法
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※持続期間には個人差があり一般的には3~5年程度です。
【費用相場】
・2点留め:1回 約 ¥30,000~¥130,000
・3点留め:1回 約 ¥50,000~¥150,000
・4点留め:1回 約 ¥70,000~¥200,000
・6点留め:1回 約 ¥130,000~¥250,000
【リスク・副作用等】熱感、痒み、むくみ、違和感、左右差、希望と異なる二重幅、眉が下がることによる二重幅の変化など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】二重切開法
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※治療期間や回復期間は個人差があります。
【費用相場】
・全切開法:1回 約 ¥200,000~ ¥350,000
・部分切開法:1回 約 ¥200,000~ ¥280,000
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、むくみ、痛み、瞼のツッパリ感、違和感、左右差、希望と異なる二重幅など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


