
デリケートゾーンの悩みは人に相談しにくいもの。婦人科形成の手術を検討しているけれど、美容外科と産婦人科のどちらで受けるべきか、迷っている人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、婦人科形成の選び方について詳しくご紹介します。「自分の女性器に自信がなくて性交渉に積極的になれない」「デリケートゾーンの色や形が気になる……」とお悩みの方は必見!人には聞きにくい婦人科形成のアレコレを紐解いていきます。
1.婦人科形成とは
婦人科形成とは、女性器の形や色を整えたり機能を改善したりする手術のこと。「女性器整形」や「陰部形成」と呼ばれることもあります。
顔や体格が一人ひとり異なるように女性器にも個人差があるため、当然正解は存在しません。しかし、小陰唇や大陰唇、副皮が下着からはみ出るほど大きいケースでは、擦れて痛みを感じたり汚れが溜まってニオイの原因になったりといったトラブルを起こすこともあります。婦人科形成はこのような女性器特有の悩みに有用な手術。コンプレックスを克服し、充実した日常生活を送るための手助けとなります。
婦人科形成は保険が適用される?
結論からいうと、婦人科形成は保険適用にはなりません。ガンや良性腫瘍などの病気が原因で手術を受ける場合を除き、通常婦人科形成は形や色を整えるためのもの。美容を目的とした手術として判断されるため、公的保険は適用されず自由診療として扱われます。
婦人科形成を受けるならどの診療科がおすすめ?
デリケートゾーンの悩み=産婦人科というイメージを持たれている方も多くいますが、実は産婦人科で婦人科形成の手術を行っているケースはまれ。産婦人科は膣や子宮などの疾患、不調を専門に扱う診療科であり、美観よりも機能面での回復を重視した手術が中心となります。また、皮膚科や形成外科でも女性器にできたできものを手術することはありますが、基本的には保険診療での治療がメイン。医師が婦人科形成を学ぶ機会はあまり多くありません。
一方で美容外科は自由診療を主に取り扱う診療科。そのため治療法に制限がなく、デリケートゾーンの形状や状態に合わせてより良い治療を提供できるのが特徴です。また、美容外科は婦人科形成の症例も豊富に集まるため、医師が技術を習得しやすい環境が整っています。
どの診療科で手術を受けても自由診療で同程度の費用がかかるのであれば、より多くの経験を積み、美観を踏まえた治療ができる美容外科での手術が適しているといえるでしょう。
【PICK UPコラム】保険診療となる婦人科治療の一例
・低用量ピル ・ミレーナ ・ホルモン補充療法(HRT) |
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2.婦人科形成術のクリニック選びが難しいといわれる理由

出典:PhotoAC
大手美容外科を中心に、ホームページで婦人科形成の症例写真を掲載しているケースもありますが、デリケートゾーンは体の中で最もプライベートな部分に当たります。患者さんから掲載の許可を取りにくく、仮に許可が取れた場合でも期間限定など、長きにわたり症例写真を提供してくれるケースはまれです。
そのため、婦人科形成の症例写真をホームページ、SNSで一切掲載しないと公言するクリニックも少なくありません。あるいは、症例写真を掲載していてもプライバシーに配慮して加工していたり重要な部分にモザイクをかけたりしているパターンも多く見られます。
また、インターネット上では「わいせつな写真だ」と思われた場合にアカウントロックをされてしまう、といった通称「BAN」と呼ばれるペナルティがかかるケースもありますし、公序良俗に違反すると判断されない線引きの難しさがあるというのも大きなポイントになるかと思います。
たくさんの情報を検索できるのがインターネットのメリットですが、婦人科形成においては参考程度の情報しかなく、患者さんが本当に知りたい情報にたどり着けないのが現状です。
しかし、美容目的で治療を受ける方にとって、症例写真は貴重な情報源。同じような悩みを抱えている方が手術でどのように変化したのか、どこでどのような手術を受けたのかを知ることは、自分に合った治療を選ぶ際の判断材料となります。デリケートな部位を扱うだけに症例写真が少ないのは仕方のないことではありますが、患者さんが欲しい情報を得られないのは婦人科形成のクリニック選びを難しくしている要因の1つです。
また、デリケートゾーンに関する悩みは、同性やパートナーにも打ち明けにくいセンシティブな話題。形や厚み、大きさ、色などに違和感があっても人と比較しにくく、自分の形状や状態が果たして正常なのか異常なのか判断するのも難しいでしょう。何らかのトラブルを抱えていてもプライベートな部位だからこそ受診までのハードルが高く、多くの方がその問題を一人で抱え込んでしまうのです。
3.デリケートゾーンの悩みを解消!クリニック選びで重視したい3つのポイント
女性器の悩みは人に相談しにくいデリケートな問題ですが、形や大きさ、機能が改善されれば、コンプレックスが解消し、快適な日常生活を送ることができるようになります。では、満足のいく婦人科形成を受けるには、どのような点に着目してクリニックを選ぶと良いのでしょうか?
カウンセリングの丁寧さ
カウンセリングは医師の性格や人柄、考え方を知るうえで貴重な機会です。デリケートな部位だからこそ、丁寧に話を聞いてくれるかどうかはクリニック選びにおいて重要な要素となります。どれほど経験や実績が豊富な医師でも、相性が合わなければ満足に悩みを打ち明けることはできません。一方で、話しやすいと感じる医師にはしっかりと希望を伝えられるため、自分に合った治療法を選択しやすくなります。
とくに婦人科形成は、治療の内容によっては一生ものとなる手術です。後悔や失敗のリスクを避けるには、自分が受ける手術のメリットやデメリット、リスクについてきちんと理解しておく必要があります。
カウンセリングが丁寧な医師は、患者さんの話を遮ることなく真剣に耳を傾け、手術について分かりやすく説明してくれます。患者さんの気持ちに寄り添い、不安や疑問に対しても親身になって対応してくれるでしょう。納得して治療を受けるには、カウンセリングの時間を十分確保してくれるクリニックを選ぶのがポイントです。
医師との信頼関係
婦人科形成はプライベートな部分の治療です。医師とある程度の信頼関係が構築できていなければ、デリケートゾーンを晒すことはできません。信頼できる医師は、何気ない会話や相談の中で患者さんと積極的にコミュニケーションを取り、心を開きやすい環境を作ってくれます。
クリニックを選ぶ際には、ホームページやSNSで情報収集するケースが多いと思いますが、信頼できる医師かどうかは直接会って話をしてみなければ分かりません。実際に足を運べば、医師との相性だけでなくクリニックの雰囲気や清潔感、スタッフの対応も確認できます。
あちこちのクリニックでカウンセリングを受けるのは手間や労力がかかりますが、満足できる婦人科形成を受けるには重要な工程です。インターネットの情報だけでクリニックを選ぶのはなく、自分の目で「この人ならまかせられる!」と思える医師を見極めましょう。
提案力の高さ
デリケートゾーンの大きさや形状を整えるうえで、一番大切なのがデザインです。しかし、女性器の形は千差万別。どれが良いというわけではなく、理想とするゴールには個人差があります。
だからこそ、婦人科形成で定評のある医師は、偏見や押し付けではなくフラットな目線でデザインを提案してくれます。デリケートゾーンは顔のようにいつも誰かに見られる場所ではありませんが、一生付き合っていく大切な体の一部。それは自分だけでなく、パートナーにとっても同じことです。簡単にやり直しができない手術だからこそ、どこまで切除するか、どんな形にするかは慎重に判断しなければなりません。
クリニック選びでは医師の人柄や相性ももちろん重要なポイントではありますが、悩みやコンプレックスに対する引き出しが多く、患者さんが目指す状態を具現化できるのは、いくつもの症例を経験してきた熟練の医師のみが成せる業。症例数が多いということは、人気と実力を兼ね備えていることの証ともいえます。
【NERO’s Check Point】 婦人科形成の場合は、技術力ももちろんですが、 ・男性目線・女性目線どちらを重視するのか ・機能性重視・自己の理想追及が目的の場合と、異性からの見え方を意識した場合、どの状態を理想の状態とするのか、ドクターと認識共有ができているか? は確認が必要です。 |
まとめ
一部の産婦人科や皮膚科、形成外科でも婦人科形成は受けられます。しかし、機能回復と仕上がりの美しさを両立するのなら、美容外科での施術が適しています。プライベートな場所だけに誰にも相談できずに悩んでいる方かもいるかもしれませんが、婦人科形成は思い切って治療に踏み切れば長年の悩みやコンプレックスを解決する道筋が見いだせる可能性が高い手術です。快適な性生活を送るためにも、デリケートゾーンでお悩みの場合はホームページやSNS、カウンセリングで自分に合ったクリニックを見極め、信頼できる医師に相談してみることをおすすめします。
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