「シミがなかなか消えない……」というときは、ケアの仕方が間違っているのかも。
シミにはいくつかの種類があり、それぞれアプローチも異なります。しかし、その見極めは医師でも難しく、効果の出ないまま間違ったケアを続けてしまう人も少なくありません。
まずは「自分のシミは何なのか?」を知ることが、シミ改善への大事な1歩。今回は、シミをケアしてもなかなか効果を実感できていない方へ、正しいシミとの向き合い方をお伝えします。
老人性色素斑・肝斑・ADM|代表的な3つのシミの見分け方
シミにはいくつか種類があり、その中でも代表的なものは次の3つです。
- 老人性色素斑
- 肝斑
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
見分けるポイントは、【色>・境界・左右対称性】。まずは、それぞれのシミの特徴について解説します。
老人性色素斑
老人性色素斑とは、いわゆる一般的なシミのこと。
紫外線の当たりやすい顔や手、腕などにできやすく、茶褐色や黒色の濃い色をしています。
境界ははっきりしており、大きさは大小さまざま。左右非対称に全身にできます。
“老人性”という名前のとおり加齢とともにできやすくなりますが、紫外線を浴びる機会が多ければ若くても発症することがあります。
肝斑
肝斑は、頬骨あたりに左右対称に広がる淡い色味のシミで、境界がはっきりしないところが特徴です。
原因は、日々のメイクなどによる摩擦やホルモンバランスの乱れ、ストレスなど。
とくに女性ホルモンの影響を強く受けるため、閉経すると薄くなりやすいとされています。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、20~30代をピークに頬の下部やこめかみなどにできやすいシミ。
通常のシミが表皮にできるのに対し、ADMはより深い真皮にできるため一般的なシミ治療では改善が難しいとされています。
原因はまだはっきりと解明されておらず、肝斑と見分けがつきにくいため注意が必要です。
こちらの表で3つのシミの特徴を整理しました。今、まさにシミに悩んでいるという人はぜひ鏡を見てセルフチェックしてみてください。
| シミの種類 | 色 | 境界 | 左右対称 |
| 老人性色素斑 | 茶褐色や黒 | はっきり | 非対称 |
| 肝斑 | 淡い褐色 | ぼんやり | 対称 |
| ADM | 青や灰のくすんだ色 | ぼんやり(小さな点状) | 対称 |
▼シミの種類別治療法とダウンタイムの過ごし方
そのケアで合ってる?シミへのアプローチを間違える人が多い理由
さまざまなアプローチの選択肢があり、美容クリニックでも人気のシミ治療ですが、実は自覚のないまま間違ったケアを続けている人は少なくありません。
なぜシミのケア方法を間違う人が多いのか、そこには次の3つの理由が考えられます。
シミの種類の見極めが難しく、自己判断や初診で誤認されやすい
シミの見極めは【色・境界・左右対称性】の3つがポイントだとお伝えしましたが、実際にはその違いを正しく見極めるのは医師でも簡単ではありません。
とくにADMと肝斑はどちらも左右対称にできるシミで、現れる位置も似ているため、混同されやすい傾向にあります。
シミにはそれぞれ特徴があり、正しく自己判断できればシミを改善できる可能性もあるでしょう。しかし、誤ったケアによってむしろ悪化してしまうこともあります。
自分のシミにとって正しいケアを知るためには、多くのシミ症例と向き合ってきた医師のもとで診断を受けることが一番の近道といえます。
「シミはとりあえずレーザー」という認識が広まりすぎている
シミ治療と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、「レーザー」ではないでしょうか。確かにレーザーは正しく使えば、シミの改善に効果が期待できる方法。
クリニックの広告などでも見かける機会が多く、美容医療デビューとしてレーザーによるシミ取りを受ける人も多くいるでしょう。
しかし、シミの種類によっては、必ずしもレーザーが効くとは限りません。例えば、肝斑のようにレーザーとの相性が悪く、かえって悪化してしまうケースもあるのです。
また、レーザーと一言で言ってもさまざまな機器や照射モードがあり、それらを見誤るとせっかくの治療効果が得られない場合もあります。
症例写真や広告が成功例に偏り、個人差やリスクが見えにくい
シミ取りの症例写真は変化が分かりやすいため、多くの美容クリニックが公式ホームページやSNSなどに掲載しています。実際に、症例写真の劇的な変化を見て「私もこんな風になれるかも!」と、シミ治療に興味を持つようになった人も多いのではないでしょうか。
しかし、注意したいのが成功例ばかりに目を向けていると、効果の個人差やリスクについて見落としやすくなってしまうこと。クリニックによってはシミ治療のメリットだけを語り、デメリットをしっかりと伝えないところもあるようです。
信頼できるのはシミ取りの良いところだけでなく、リスクやデメリットについても丁寧に説明してくれるクリニック。また、過去の症例写真ばかりで更新されていないクリニックは要注意です。
症例写真の更新が定期的に行われているかどうか、照明や加工の違いによって変化を強調していないかなどもチェックすべきポイントです。
シミの症状に合った「正しいアプローチ」とは?
シミにはそれぞれどのような治療法が合っているのでしょうか?一般的なアプローチについて表にまとめました。
| シミの種類 | 一般的な治療法 |
| 老人性色素斑 | ・レーザー(Qスイッチレーザーやピコレーザー) ・フォトフェイシャル |
| 肝斑 | ・内服薬や外用薬の処方 ・肝斑に特化したレーザー照射(ピコトーニングなど) |
| ADM | ・レーザー(Qスイッチレーザーやピコレーザー) ※他のシミと異なり、内服薬が効きにくく、治療期間が長引きます。 |
上記の治療は、あくまで一般的な例です。一人ひとりのシミの状況によって適切なアプローチや組み合わせる施術は異なるため、正しいケアには医師による専門的な視点からの診断が欠かせません。
また、シミをすぐに改善したいからといって、さまざまなケアをやり過ぎるとかえって改善が難しくなることもあります。ときには「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」の判断も必要。
あらゆるアプローチの中から正しいケアを取捨選択し、根気よく続けることが改善の近道となるかもしれません。
そのためには、シミ取りは長期的な治療であることを理解し、1回の施術で効果を期待し過ぎないようにしましょう。また、治療の内容や経過に違和感があったら、そのまま続けずに一度立ち止まることも大切です。
まとめ
シミは私たちにとって身近な肌悩みの1つ。ケア方法や治療方法もさまざまあり、調べれば誰でも簡単に情報を得ることができます。しかしその分、誤った情報を正しいと信じてしまったり、何が正しいのか判断できなかったりすることも。
シミ治療を成功へ導くためには、まず“自分のシミが何なのか”を正しく知ることが一番の近道になります。
シミ対策にはセルフケアも大切ですが、しっかりと改善を目指すなら医師による診断を受けるのが得策。過去の症例や経歴なども見ながら、信頼できるクリニックを探すところから始めてみましょう。
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