オージーカーブのある顔になりたいとお悩みの方へ。オージーカーブは美人の条件の1つとされており、整えるだけでぐっと若々しい印象へと変わります。この記事では、オージーカーブとは何か?を解説するとともに、オージーカーブを作って自然に美しくなるための美容医療施術をご紹介。「横顔美人になりたい」「顔のバランスを整えたい」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
1.横顔美人の特徴「オージーカーブ」とは?
みなさんは、「オージーカーブ」という言葉を耳にしたことはありますか?オージーカーブは、Eラインのように美人の条件に並ぶ特徴の1つです。まずは、オージーカーブの基本知識を見ていきましょう。
■オージーカーブは美しい印象を与える「頬の曲線」
「オージーカーブ(ogeecurve)」とは、もともと建築やデザインの世界で使われる言葉です。「S字を描くなめらかな曲線」という意味があり、人が美しいと感じる図形と言われています。美容においてのオージーカーブは、こめかみから頬の膨らみをつないだ曲線のこと。オージーカーブが存在する顔は、横から見ても斜めから見ても立体的で、美しい顔立ちになります。
■オージーカーブが整えば美人顔に近づく
一般的に、横顔のEラインや、くっきりしたフェイスラインがあると「綺麗な人」と連想されます。Eラインは、鼻の先とオトガイと呼ばれるあご先をつないだラインのことで、美人の特徴としてなくてはならい要素でしょう。しかし、美しいと感じる要素は複数あり、どこか1箇所を整えただけでは美は成り立ちません。オージーカーブもそのうちの1つ。頬のふっくらとした丸みは、「若さの象徴」とも言われるほどです。Eラインやフェイスラインと併せて整えることで、より自然で、調和のとれた美人顔を目指せます。
2.オージーカーブのバランスが崩れる5つの要因
オージーカーブが若さの象徴と言われるように、子どもや若い方はふっくらとした頬が目立ちます。しかし、オージーカーブは年齢とともに失われていくもの。骨や脂肪、筋肉など、老化が進む部位は肌だけではありません。ここからは、オージーカーブが崩れる原因を解説していきます。
■頭蓋骨の萎縮
頭蓋骨は、年齢とともに萎縮していくのをご存知ですか?頭蓋骨が萎縮すると、目のくぼみは拡大し、鼻や上あご、下あごの骨は縮みます。顔の土台となる骨が変わるため、頬のコケや目元の痩せ、こめかみの凹みが出現し、オージーカーブの崩れが目立ちやすくなります。
■脂肪の減少・下垂
ダイエットの大敵である脂肪も、若々しい印象には必要な要素です。顔の脂肪は年齢とともに減少するだけでなく、下垂して輪郭をもたつかせたり、疲れた印象を与えたりします。とくに、頬の脂肪は平坦になりやすく、オージーカーブ特有のふっくら感が失われる要因に。また、ゴルゴラインの強調にもつながり、横顔の美しさにも影響します。
■筋肉の衰え
実は目のまわりや口まわり、頬やこめかみの表情筋はすべてつながっています。表情筋には皮膚を支える役割があり、筋力が衰えることでたるみが進行。日頃から動かすことを意識していなければ、筋肉が下へ下へと引っ張られ、顔のバランスが崩れてしまうのです。
■靭帯(リガメント)のゆるみ
靭帯(リガメント)は、骨と肌内部の組織をつなぐ橋のような役割があります。意外と知られていませんが、靭帯がゆるむと皮膚や表情筋を支えきれず、シワやたるみを強調する原因になると言われています。靭帯は骨萎縮と平行してゆるみやすく、一度伸びると元に戻らないため日頃のケアも大切です。
■皮膚の機能低下
皮膚の老化も、オージーカーブの崩れに関係します。肌の成分コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、年齢とともに減少し、皮膚の生まれ変わり機能やバリア機能を低下させます。うるおいやハリが失われた肌は、シワやたるみの原因に。老化が進むと、頬のコケやフェイスラインのもたつきなど、見た目にも大きな変化が現れます。
3.オージーカーブの作り方は?美容医療でできる治療5選
オージーカーブがない人は美容医療の力を借りて、芸能人のような横顔を目指してみませんか?今回は、整形など美容外科で施術する方法と、ヒアルロン酸注入といった美容皮膚科で施せる治療をご紹介します。なお、オージーカーブを作るには、現在の顔の状態を知り、原因に合った方法を選択することが大切です。どの治療を選べば良いのか分からないという方は、一度美容クリニックで相談してみましょう。
■クマ取り治療
骨や脂肪などの老化が進むと、現れやすいのが黒クマです。黒クマは眼窩脂肪のせり出しによる目の下の凸凹や、頬の脂肪(メーラーファット)の下垂などが要因となっているため、クマ取り治療で崩れたオージーカーブを整えられる可能性があります。クマ取り治療には「脱脂手術」や「裏ハムラ法」があり、下まぶたの裏側から余分な脂肪を取り除いたり、適切な位置に再配置したりすることでクマの凸凹をフラットにします。
脱脂手術や裏ハムラ法は、比較的傷が目立ちにくく、ダウンタイムも少ない手法です。しかし、皮膚のたるみも併発している場合は、切開を伴う「表ハムラ法」が選択されることもあるでしょう。また、術後も目の下の凹みが見られる場合は、「脂肪注入」や「ヒアルロン酸注入」を追加することで、より理想的なオージーカーブを作りやすくなります。
■糸リフト
「糸リフト」は、微細なトゲがついた医療用糸を肌の内側に通し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。あごからこめかみにかけてリフトアップさせることで、下顔面に集中していたたるみが頬に移動し、自然なオージーカーブを作りやすくなります。輪郭もすっきりし、同時に小顔効果を得られるのも魅力。糸は徐々に体内に吸収され、吸収された糸はコラーゲンなどの生成を促すため、美肌効果が一定期間持続するのも特徴です。施術後は一時的に引きつりや痛みを感じることがありますが、多くの場合、1週間~1ヶ月で落ち着くと言われています。
■骨切り・頬骨セットバック
オージーカーブの悩みには、頬骨が前に突出して凹凸が強い、また横に突出してコケて見えるなど骨格が原因となっているケースもあります。この場合、頬骨の整形手術が適していることも。「骨切り」や「頬骨セットバック」といった方法があり、骨を切ってつなぎ直す手術になるため、理想の骨格を永久的に手に入れられる点がメリットです。ただし、感染リスクや一時的な知覚鈍麻などの副作用を伴いやすいことと、ダウンタイムが長い治療のため、医師とよく相談しながら決めましょう。
■ヒアルロン酸注入
「ヒアルロン酸注入」は、ヒアルロン酸製剤を肌に注入し、内側からボリュームアップさせる施術です。こめかみから頬にかけてヒアルロン酸を入れ、オージーカーブを作っていきます。メスを使用することなく輪郭や顔の印象を変えることができ、施術直後から変化を実感できるのがメリット。また、ヒアルロン酸は保水力があるため、肌にうるおいやハリ、ツヤを与えてくれるのも魅力です。一方で、医師によるデザイン力が必要なことや、徐々に体内に吸収されるため、効果が永久的ではないことに注意が必要です。
■HIFU(ハイフ)
オージーカーブをマシンによる施術で作るという方法もあります。「HIFU(ハイフ)」は、専用マシンで熱エネルギーを照射し、皮下組織と表情筋の間に存在するSMAS筋膜を引き締める施術です。さらに、熱によるダメージを修復する過程でコラーゲンが増生するため、ボリュームアップも期待できます。しかし、ハイフの熱は脂肪も溶かすため、骨格や脂肪の量によっては頬がコケる可能性も。ハイフを受ける際は、オージーカーブを作りたいことを医師に相談し、照射位置を計画的に考えることが大切です。
■まとめ
オージーカーブは、美人の条件の1つ。古来から人類が「曲線美」に魅了されてきたように、こめかみから頬にかけてのなめらかなS字ラインは、美しさを追及する上で欠かせない要素です。美容医療の力で美しくなりたいとお考えでしたら、紹介した施術を参考にしてください。オージーカーブの治療方法は、クマ取りやヒアルロン酸注入などさまざまです。まずは信頼できる美容クリニックで、ご自身のお悩みを相談するところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
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