ピーリングをしないほうがいい人は?ピーリングってどんな種類があるの?

ピーリングをしないほうがいい人は?ピーリングってどんな種類があるの?

ピーリングをしないほうがいいとされるのはどんな人なのでしょうか。今回はピーリングにスポットをあて、市販品と美容医療の違い、デメリットなどを解説していきます。記事後半では、ピーリングをしないほうがいい人に考えられるリスクも解説。その他、ピーリングを検討中の人におすすめの種類や、施術を受けるときのポイントについてもご紹介します。

1.ピーリングとは?市販品と美容医療の違いも

出典:photoAC

ピーリングは“皮をむく”という意味を持つ言葉で、肌表面の古い角質を取り除いて透明感を高める美容法のことです。薬剤を使って肌表面の角質層をやわらかくし、はがしていきます。古い角質を取り除くことで肌のターンオーバーを促し、肌悩み改善を図るのがピーリングの目的です。

■ピーリングのデメリットとは

ピーリングのデメリットは、赤みや炎症、乾燥、色素沈着などの肌トラブルを引き起こす可能性があること。その他、皮膚のバリア機能低下、疾患の悪化、やりすぎると逆効果になるといったこともデメリットの1つです。古い角質が溜まっていない肌をピーリングすると、健康な細胞まで取り除くことになります。ピーリング後は肌が乾燥しやすく、紫外線ダメージを受けやすい状態であることも意識しましょう。
ケミカルピーリングのデメリットとしては、薬剤の刺激によるピリピリとした痛み、効果を実感するには複数回繰り返す必要があることも挙げられます。施術間隔は約2~4週間を目安に、肌への負担を考慮しながら施術を進めていきましょう。

■市販品と美容医療│ピーリングの違いとは

ピーリングには、自宅でセルフケアの一環としてできる市販品と、美容皮膚科・クリニックで受ける施術の2種類があります。

<市販品のピーリング>

  • 洗顔料
  • 拭き取り化粧水
  • ジェル
  • スクラブ など

<美容皮膚科・クリニックのピーリング>

  • ケミカルピーリング……グリコール酸ピーリング、サリチル酸マクロゴールピーリング
  • 浸透型ピーリング……「マッサージピール」、「ミラノリピール」
  • マシンピーリング……レーザーピーリング、ハイドラフェイシャル など

自宅で行うピーリングは、洗顔や拭き取りによって肌表面を整えることが目的です。使用可能なピーリング成分の種類、濃度、pHなどに制限があります。一方、美容皮膚科・クリニックで受けられるピーリングはそれらの制限が異なるのが特徴です。美容皮膚科・クリニックなら肌の角質層以下にもアプローチできる薬剤や濃度の取り扱いが可能なので、期待できる効果も高まります。美容皮膚科・クリニックで受けられるピーリングに期待できる効果は、肌のくすみやザラつき、ニキビ改善などです。

2.ピーリングをしないほうがいい人って?

出典:photoAC

自己判断でピーリングをしないほうがいい人にあてはまるのは、敏感肌や乾燥肌タイプ。敏感肌タイプはもともと角質が薄く、外部の刺激を受けやすい状態です。ピーリングによりさらに角質が減少する可能性があるので“ピーリングをしないほうがいい”と言えます。

また、敏感肌タイプは季節や体調の変化で肌状態が変わりやすく、ピーリング剤による刺激が肌トラブルにつながりかねません。乾燥肌タイプについては、ピーリングにより乾燥が悪化する可能性もあり、ピーリングをしないほうがいいと言えるでしょう。セルフでのピーリングのリスクが不安な方は、クリニックでのピーリングを検討するのも1つの方法です。クリニックには敏感肌対応の薬剤もあり、医師に相談できるのでリスクを減らせるでしょう。

ケミカルピーリングについては、施術後のダウンタイムを確保できない人はしないほうがいいと言えます。その理由は、施術後にかさぶたができる可能性があるから。ケミカルピーリングはダウンタイムがほぼないとされていますが、かさぶたができた場合、回復に約1~2週間かかることを考慮しておきましょう。その他、施術時すでに日焼けしている人、日焼けする予定がある人、使用する薬剤にアレルギー反応を示す可能性がある人も、ケミカルピーリングはしないほうがいいと言えます。

3.ピーリングをしないほうがいい人に考えられるリスクは?

ピーリングをしないほうがいい人にとってのリスクを見ていきましょう。

■赤みやかゆみなどの肌荒れ

肌への過剰な刺激や角質のはがれは、肌荒れのリスクにつながります。ケミカルピーリングでは薬剤を使って皮膚の表皮を薄くはがすので、炎症が起こり赤みやかゆみが出ることもあるでしょう。

■肌が乾燥しやすくなる

ピーリングをすると肌の水分を保つ必要な角質や皮脂まで取り除かれ、乾燥しやすくなることもリスクの1つです。肌の乾燥が進むと顔の皮むけが起こることもあり、ピーリングが原因で乾燥がひどくなるケースも考えられます。

■紫外線の影響を受けやすくなる

ピーリングで肌の表面が薄くなるとバリア機能が低下します。紫外線の影響を受けやすい肌状態になるので、紫外線対策が欠かせません。

4.ピーリングを検討中の人におすすめの種類をチェック!

美容皮膚科・クリニックで受けられるピーリングにはいくつか種類があります。ここではおすすめの種類をご紹介しましょう。

■ララピール

「ララピール」は、LHA(カプリロイルサリチル酸)にアルカリを結合させたピーリングのこと。“むく”ことに重点を置いていた従来のピーリングに比べ、「ララピール」は“満たす”ことにもフォーカスしています。弱酸性で刺激が弱く、肌を守りながら古い角質を取り除く施術なので、乾燥が気になる方や敏感肌の方向けです。ケミカルピーリングとは異なるアプローチ方法で肌悩み改善を図るので、施術の痛みが気になる人、ダウンタイムや副作用のリスクをなるべく減らしたい人向けと言えるでしょう。

施術可能部位……顔

■プロフェッショナルピール

プロフェッショナルピールはケミカルピーリングの一種で、複数の成分がバランス良く配合されています。従来の単剤タイプよりも高い効果を期待でき、ダウンタイムやリスクを抑えられるところが特徴です。刺激感に配慮したピーリングなので敏感肌の方にもおすすめ。他のピーリングで炎症を起こしたことのある人でも挑戦しやすいでしょう。

施術可能部位……顔

■マヌカピール

「マヌカピール」は、サリチル酸、乳酸、グリコール酸にマヌカハニーを組み合わせたピーリング剤のこと。希少性の高いマヌカハニーには強い殺菌・抗菌作用を持つ成分が含まれ、ニキビや肌荒れ予防にも効果が期待できます。繰り返す肌荒れや肌のゴワつきが気になる方や敏感肌の方向けと言えるでしょう。

施術可能部位……顔、背中、ヒップなど

■バイオリピール(ミラノリピール)

「バイオリピール(ミラノリピール)」は、TCA(トリクロロ酢酸)のピーリング剤です。期待できる効果は、美白、リフティング、ハリ、肌のくすみ改善など。間接的に生体刺激を与える5種類の酸と、肌細胞を直接的に刺激するアミノ酸やビタミンが肌悩み改善にアプローチします。「バイオリピール(ミラノリピール)」は顔以外の部位の施術を検討している方にもおすすめです。

施術可能部位……顔、デコルテ、背中、肩、ヒップ、肘、膝、脇、手足の甲など

5.ピーリングの施術を受けるときに心がけたいポイント

出典:photoAC

ピーリングの施術を受けるなら、肌ケア、施術頻度、クリニック選びに注目しましょう。

■肌ケアを入念に

ピーリング後の肌は敏感な状態なので、乾燥や紫外線への対策が欠かせません。いつも以上に保湿を入念に行い、肌を乾燥から守りましょう。紫外線は肌への刺激になり、乾燥を悪化させる可能性があります。日焼け止めや日傘を使うなど、紫外線対策を心がけることも大切です。

■施術頻度の目安を守る

短期間で繰り返し施術を受けると肌を傷つける原因になりかねません。肌荒れや炎症によって毛穴が目立ち、「ケミカルピーリングで毛穴が悪化した」と感じるケースを避けるためにも、施術頻度の目安を守り、医師の指示に従うことが大切です。

■信頼できるクリニックを選ぶ

ピーリングはやりすぎるとさまざまなリスクが高まる施術なので、信頼できるクリニック選びが大切です。クリニックの経験と実績はもちろん、施術頻度の調整やアフターケアの面にも注目してみましょう。口コミや症例写真も参考になります。

まとめ

古い角質を取り除くピーリングは、肌の透明感アップやゴワつき改善などに効果が期待できますが、場合によっては肌荒れを起こすこともあります。“ピーリングをしないほうがいい人”にあたる敏感肌・乾燥肌タイプの人はリスクをきちんと把握し、自己判断でピーリングするのを避けましょう。クリニックでのピーリング施術を検討するなら、自分の肌に合うかどうか医師に相談するのがおすすめです。ご紹介したピーリングの種類も参考に、肌悩み改善に役立つ施術を探しましょう。

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