
目の下たるみ取りのダウンタイムについて解説します。年齢とともに気になり始める目の下のたるみやクマ。
これらの悩みにアプローチしたい場合は、さまざまな選択肢があるのをご存知ですか。
今回は、目の下のたるみやクマで悩む方に向けて、美容治療の種類や傷の回復を早めるためのコツをまとめました。ダウンタイム中の言い訳などもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
INDEX
目の下たるみ取り・クマ取りの美容外科治療の種類・ダウンタイムは?

出典:photoAC
目の下たるみ取りで美容治療を受けたい場合、下眼瞼除皺術・経結膜脱脂術・ハムラ法・裏ハムラ法という4つの選択肢があります。
まずは、これらの目の下たるみ取り・クマ取り治療の内容やダウンタイム経過についてご説明します。
■【目の下たるみ取り手術1】下眼瞼除皺術のダウンタイム
下眼瞼除皺術(かがんけんじょすうじゅつ)は、まつ毛の生え際の皮膚を切除し、ゆるみを取り除く手術です。
主に、まぶたの皮膚が余っている場合に効果的な治療法で、目元をすっきりさせる効果があります。
下眼瞼除皺術の際に切開するのは、下まつ毛の2mmほど下の部位。施術の1週間後に抜糸するまでは、糸が見えた状態となります。
下眼瞼除皺術による目の下たるみ取り・クマ取りのダインタイム中には、痛み、腫れ、内出血といった症状が見られます。
落ち着くまでの期間は、強い腫れが1~2週間程度、内出血が10日程度です。
なお、施術後は当日からシャワーが可能。アイメイクは、抜糸した翌日からとなっています。
■【目の下たるみ取り手術2】経結膜脱脂術のダウンタイム
下まぶたの裏側の結膜を切開し、目の下の眼窩脂肪を取り出してたるみやクマ改善を目指す治療です。
結膜を切開するため、皮膚表面を傷つけることなく悩みの改善が叶うことがメリットといえます。
また、脂肪により圧迫されていた下まぶたの開きが良くなることから、目がやや大きく見えるようになることも特徴です。
経結膜脱脂術が適しているのは、目の下と頬の境目のくぼみが少ないケースやたるみが軽度のケース。目の下に濃い影ができるほどのくぼみがあるケースには適しません。
経結膜脱脂術による目の下の脂肪取り治療には、10日程度のダウンタイムがあります。
個人差はありますが、腫れが落ち着くまで数日、内出血が消退するまで10日程度を見込んでおきましょう。施術後、シャワーは当日、メイクは翌日から可能です。
■【目の下たるみ取り手術3】ハムラ法のダウンタイム
下まぶたのまつ毛のライン上(皮膚表面)を切開し、目の下にある眼窩脂肪を目元のくぼみに移動・固定する治療のことをハムラ法といいます。
ハムラ法のメリットは、皮膚のたるみとくぼみの悩みに同時にアプローチできること。脂肪を除去するのみではくぼみが目立ってしまうケースもありますが、移動させて固定することでそのリスクを回避できます。
ハムラ法も、腫れや内出血などの症状が出るリスクがあります。ハムラ法のダウンタイムの目安は、強い腫れがある場合で1~2週間程度、内出血が見られる場合で10日程度です。
クリニックによって見解は異なりますが、シャワーは治療当日から、そしてメイクは約1週間後の抜糸翌日からできるようになります。
■【目の下たるみ取り手術4】裏ハムラ法のダウンタイム
裏ハムラ法は、下まぶたの裏側(粘膜)を切開し、眼窩脂肪の移動・固定を行う治療です。ハムラ法との違いの1つが、切開する部位です。
裏ハムラ法は、ハムラ法のように皮膚を切開しないため、ダウンタイムが短いのが魅力といえるでしょう。また、抜糸の必要がないことなどもメリットです。
ただし、ハムラ法のように皮膚のゆるみが原因のたるみには対応しづらいでしょう。
裏ハムラ法の治療後は、腫れや内出血などが起こる可能性があります。個人差がありますが、腫れは1週間程度、内出血は10日程度で落ち着くでしょう。
ご紹介してきたように、目の下たるみ取りをするための美容外科治療には、ダウンタイムがあります。
そのため、スケジュールを考えずに施術を受けると、腫れや痛みのある状態で仕事をしなければならなくなるケースもあるでしょう。
クマ取り治療を受けるときは、ダウンタイムの経過画像などもチェックしつつ、仕事や家庭のスケジュールから逆算して計画を立てましょう。
目の下たるみ取り・クマ取りのダウンタイムをできるだけ早く終わらせるには?

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目の下たるみ取り・クマ取りのダウンタイムを早く終わらせるには、どのような点に注意したら良いのでしょうか。回復を早めるための過ごし方のポイントをまとめました。
■安静に過ごす
体の回復のためには、十分な休息が必要です。とくに、治療当日と翌日は安静に過ごすことを意識しましょう。
ただし、ストレッチやウォーキング程度の軽い運動であれば回復を早めるのに役立ちます。
激しい運動や飲酒は、血行が良くなり腫れが悪化する可能性があります。
また、喫煙をすると、血管が収縮して酸素や栄養が運ばれにくくなり、傷の回復が遅くなることも。感染のリスクも高くなるため、治療後しばらくは激しい運動・飲酒・喫煙を避けましょう。
■施術部位を冷やす
施術後48時間以内の時期に、アイスパックなどを使用し目の周りを定期的に冷やして、腫れや内出血を抑えることも大切です。
ポイントは、皮膚を冷やしすぎないこと。直接冷やすと傷の治りが悪くなることもあるため、必ずタオルやガーゼで保護しましょう。
冷やす時間の目安は、1回あたり10~15分です。術後72時間以降は、腫れの悪化がなければ、ホットタオルなどを使って少し温めるのも有効です。
■枕を高くして仰向けの体勢で寝る
治療後は、枕を高くして寝ることも重要です。頭を心臓より高い位置に保つと、目元に血液が集中するのを防げます。
その結果、腫れや内出血を軽減しやすくなるでしょう。上半身をやや起こした状態で寝るようにしてください。
また、仰向けで寝ることも心がける必要があります。うつ伏せで寝ると、顔に圧力がかかって血行が悪くなる恐れがあります。傷の回復が遅れる可能性があるためご注意ください。
■施術部位への刺激を避ける
4つ目のポイントは、施術部位を刺激しないこと。目元を触ったりこすったりすると、傷の回復を妨げてしまう可能性があります。
また、目を見開くような動きをすることや、無理に表情をつくることもやめましょう。
刺激を避けるという点では、紫外線対策も重要です。治療後の肌は非常にデリケートです。紫外線の影響を受けやすくなっているため、外出する際はサングラスや帽子を使って直射日光を避けましょう。
また、傷の状態にもよりますが、日焼け止めクリームの使用も効果的です。
ダウンタイムを短くしたい場合は、クリニックの指示に従うことが大切です。体や傷に負担がかからないように、過ごし方のポイントを守りましょう。
目の下たるみ取り・クマ取りダウンタイム中はどう言い訳する?隠す方法は?

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目の下たるみ取り・クマ取り治療後のダウンタイムに使える言い訳をご紹介します。隠す方法もまとめたので、ぜひ参考にしてください。
■目の下たるみ取りダウンタイム中に使える言い訳
ダウンタイムの症状が出ているときに使える言い訳は、以下のとおりです。
【ダウンタイム中の言い訳】
- 目の治療をした
- 顔をぶつけてしまった
- ひどいアレルギーで目が腫れてしまった
クマ取り後に見られる症状は、悪化したものもらいに対して行われる切開手術後の目元の状態と似ています。
「両目のものもらいを手術してもらった」と伝えれば、納得してもらえる可能性が高いでしょう。また「顔をぶつけた」という言い訳も使える可能性があります。
高いところからものが落ちてきたり転んだりして、顔をぶつけたことがある方は少なくないでしょう。そのため「ぶつけたことで内出血が生じた」と説明すれば、とくに違和感はありません。
クマ取りのダウンタイム中は、ほかに「ひどいアレルギー症状が出てしまった」という言い訳なども有効です。
■目の下たるみ取りのダウンタイムを隠す方法
ダウンタイムを周りにバレずに乗り切る方法について、以下にまとめました。
- アイメイク
- 帽子や眼鏡
- マスク
治療後の症状は、アイメイクや帽子、眼鏡などで隠すと良いでしょう。ただしメイクに関しては、施術翌日からできる治療とそうでない治療があります。
抜糸の翌日までメイクができない施術もあるため、確認しましょう。眼鏡を用いる場合は、フレームの下側に縁があるものがおすすめ。
施術部位の腫れや赤みを隠しやすいでしょう。ほかには、マスクなども目元を隠せるので検討してみてください。
まとめ
目の下たるみ取りには主に4つの種類があり、ダウンタイムもそれぞれ異なります。後悔しないためには、ダウンタイムを理解した上でスケジュールを考えることが大切です。
自分の悩みや状態にどのような治療が合っているのかを、医師に確認して予定を考えましょう。
また、治療後の症状は、セルフケア次第で早期回復が望める可能性もあります。過ごし方の注意点もぜひ参考にしてください。
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【治療の内容】経結膜脱脂法
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回約¥200,000~¥400,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、結膜出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】表ハムラ(眼窩脂肪移動術)
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】出血、血腫、化膿、感染、眼瞼外反など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】経結膜的眼窩脂肪移動術(裏ハムラ法)
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回約¥300,000~¥550,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】感染症、目の下の凹み、神経障害、術後の腫れや内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】下眼瞼除皺術
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】1回約¥300,000~¥700,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】血腫、感染、知覚鈍麻、複視、仕上がりの左右差など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。