足の血色が悪い原因は?美容医療による改善方法をピックアップ

足の血色が悪い原因は?美容医療による改善方法をピックアップ

「足の血色が悪い……」そんなお悩みはありませんか?「年齢を重ねるにつれて、以前よりも足の色味が悪くなった」と感じている方は多くいらっしゃいます。そこで今回は、足の血色が悪いときの原因を徹底解説!足の血色の悪さへアプローチできる美容治療法もご紹介するので、くすんだ肌の色味や冷え性にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

1.足の血色が悪い原因は?

出典:photoAC

「足の血色が悪い……」「足が冷たい……」そんなときには、以下のような病気が潜んでいる可能性があります。
主な原因となる5つの病気の実態をチェックしておきましょう。

■閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化により足の血管が細くなる、詰まるといった事態が生じることで十分な血流が維持できなくなる病気です。足の血行が悪いと出る症状には、皮膚の血色の変化や冷たさ、しびれなどがあり、進行すると歩行障害を引き起こすことも。とくに50歳以上の男性に多く、肥満や高血圧などが原因といわれています。

■下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

下肢静脈瘤とは、足の静脈がこぶのようにボコボコと膨らむ症状のこと。血管が目立つため、足の血色に変化をもたらします。そのほか、しびれやだるさ、痛みなどの症状を引き起こすことも。
下肢静脈瘤の関連因子としては、長時間同じ姿勢で過ごすことの多いデスクワークや立ち仕事、妊娠や出産、加齢などが挙げられます。「年齢とともに、足の血色が悪いと感じることが多くなった」「妊娠や出産を経験して以降、肌の色が気になり始めた……」そのような方は、下肢静脈瘤が原因かもしれません。

■糖尿病足病変

糖尿病足病変は、糖尿病患者の足に起こるトラブルの総称です。具体的な症状としては、足の色の変化や水虫、指の変形、足の壊疽などがあります。
糖尿病と診断されていて、「足の肌色が悪い」「足の指が紫色になって痛い」といった症状があれば、糖尿病足病変の疑いがあるかもしれません。とくに、糖尿病を患っている期間が長い方や高齢者、喫煙者は発症リスクが高いため注意が必要です。

■足チアノーゼ

チアノーゼとは、血中の酸素不足によって足の血色が悪い状態となること。足チアノーゼを発症した方の症例画像を見ると、皮膚が青紫色に変色しています。血流障害が原因であることが多く、足先や足の裏などに生じやすい症状です。

■レイノー現象・レイノー病

足の動脈が冷気や冷水にさらされることで皮膚が青白く変色する現象は、レイノー現象と呼ばれています。「冬季に足の色が悪いことが多く、紫色になる」「寒さで足先やふくらはぎが冷える」「帰宅した子どもの足が冷たい」そんなときには、しっかりと温めることが大切です。足だけ冷える病気としては、原因不明でレイノー現象が起こるレイノー病が挙げられます。

2.足の血色の悪さへアプローチする美容医療はある?

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動脈硬化や糖尿病など病的な理由で足の血色が悪いときには、一度専門的な診療を行っている医療機関で検査してもらったほうが良いかもしれません。しかし、一般的な血行不良が原因であれば、美容医療で症状を軽減できる可能性があります。
「冷え性で足が痛い」「血行不良で足の血色が悪い」「赤紫色に変色した足の色を改善したい」そのような方に向いている美容治療法をご紹介しましょう。

■硬化療法

硬化療法は、細い静脈の異常によって生じている分枝型・蜘蛛の巣状・網目状の静脈瘤に適している治療法です。気になる静脈に、泡状にした硬化剤を注入して血管を閉塞。浮き出た血管を目立ちにくくします。
硬化療法のメリットは、治療時に麻酔や入院の必要がなく、傷が残りにくいといった点です。ただし、大きな静脈瘤の治療には向いていません。施術後には、包帯や弾性ストッキングによる圧迫を1~2週間程度行う必要があります。また、美容目的で行う硬化療法は保険適用外となっているため注意が必要です。

■体外照射レーザー療法

体外照射レーザー療法は、血管径が3mm未満である蜘蛛の巣状・網目状の細かい静脈瘤に適している治療法です。脱毛レーザーと同様に、皮膚の外側からレーザーを照射し、動脈にエネルギーを届けます。
体外照射レーザー療法は、硬化療法で効果が得られにくい紫色や赤色の毛細血管が拡張してできる静脈瘤にもアプローチ可能です。施術を受けたあとに圧迫する必要がない点も大きな特徴といえるでしょう。

■プラセンタ注入

冷え性に悩んでいる方であれば、プラセンタ注入が適しているかもしれません。プラセンタに含まれる成分には、血管を拡張する作用があるといわれています。末梢血管の血流を促進することで、冷え性を軽減できる可能性があるでしょう。
また、プラセンタにはホルモンのバランスを整える効果も期待できます。ホルモンバランスの乱れは、自律神経の異常を引き起こす原因に。プラセンタ注入を行うことで、自律神経の異常によって生じていた冷え性や血圧異常などを改善できる可能性があります。

3.足の血色が悪いときにできるセルフケア方法

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「足の血色が悪い」「寒さで足が冷えて痛い」そんなときにできるセルフケア方法をまとめました。

■運動する

血行不良によって常に足の血色が悪いときには、日常生活の中に適度な運動を取り入れてみましょう。まずは、ストレッチから始めてみると良いかもしれません。就寝前に適宜実施することで、こむら返りや足のつりも生じにくくなります。
余裕のある方は、少しでも足を動かす機会を増やしてみましょう。血流改善には、ウォーキングやかかとを上げ下げするエクササイズなどが向いています。ふくらはぎの冷えが気になる方は、ヒラメ筋を動かすことを意識しましょう。

■足を温める

初期の血行不良は、足を温めることで改善する可能性があります。足を温める方法としては、入浴がおすすめです。血液が滞りやすい足先から全身の血管を拡張できるため、血流改善効果が期待できます。ただし、動脈硬化が生じている場合には脳血管疾患や心疾患などの合併症リスクを伴うため、十分に注意しましょう。
ほかにも、湯たんぽやブランケット型の電気毛布などがありますが、低温やけどを起こす可能性があるため、使用する際は気をつけてください。

■足をマッサージする

足の血色が悪いときには、足をマッサージしてみても良いでしょう。とくに、ふくらはぎのマッサージは、しっかりともむことで足のポンプ機能のサポートにもなります。足全体の血流改善を図るなら、まずはふくらはぎからアプローチしてみると良いかもしれません。
もみ方の基本は下から上へ。まずは毎日続けてみることから始めましょう。

■足を清潔に保つ

足の血色が悪いときには、水虫をはじめとした細菌によって肌が悪影響を受けるリスクも高まっています。感染症を引き起こさないためにも、足を清潔に保つ必要があるでしょう。
また古い角質は、細菌が繁殖しやすい部分。角質肥大やひび割れを起こしてしまう前に角質ケアを行って肌をきれいに保ちましょう。

まとめ

足の血色が悪いときの原因と美容医療でできる改善方法、自分でできるケア方法をまとめてご紹介しました。動脈硬化や糖尿病など、病的なことが原因となっている場合には専門の医療機関で相談する必要があります。しかし、一般的な血行不良であれば美容医療やセルフケアによる改善の余地もあるかもしれません。足の血色が悪い原因を特定し、適切な治療法を検討しましょう。

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【治療期間および回数の目安】1~2ヶ月に1回、計3回程度 ※症状や治療目的によって異なります。
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【治療の内容】プラセンタ注射
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【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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