【美容内服】種類別の効果と副作用をチェック!効果ないといわれる理由も解説

【美容内服】種類別の効果と副作用をチェック!効果ないといわれる理由も解説

美容内服は、皮膚科やクリニックでの処方が必要な内服薬のこと。ニキビや肝斑などの肌悩みに対し、体の内側からアプローチしてお悩み解消をサポートします。今回は代表的な美容内服の種類と、それぞれの効果・副作用をご紹介。美容内服を使う前に知っておきたい、メリットとデメリットも解説していきます。その他、「美容内服は効果ないと聞いたこともある」といった不安のある方に向けて、その理由も探っていきましょう。

1.美容内服とは?保険適用される?

美容内服は、体の内側から肌悩みにアプローチする内服薬のこと。“医療用医薬品”にあたるため、皮膚科や美容皮膚科、クリニックでの処方が必要です。美容内服には、医療機関でしか取り扱いのない医薬品を、一人ひとりの肌悩みに合わせて処方してもらえるという特徴があります。有効成分の含有量は化粧品・サプリメントと比べて多く、高い効果が期待できるのが特徴。いくつかの薬を組み合わせて治療すれば、複合的な肌悩みにアプローチすることもできます。

<美容内服はこんな方におすすめ>

  • 敏感肌でニキビができやすいなど、複数の肌悩みがある
  • 化粧品・サプリメントの効果が実感できない
  • 敏感肌で美容医療の施術を受けることに不安がある
  • 美容施術との併用を考えている

■美容内服は保険適用される?

美容内服が保険適用になるかどうかは、処方の目的がポイントになります。

疾患の治療 保険適用(保険診療)
美容目的 保険適用外(自由診療)

保険適用になる疾患の代表例は、ニキビ痕の色素沈着や慢性的なニキビなど。症状の度合いと治療の必要性をふまえて医師が判断するので、同じ疾患を持つ方でも保険適用になるとは限りません。美容目的と医師が判断すれば、保険適用外での処方になります。

2.代表的な美容内服の種類5つ

出典:photoAC

「美肌に効果が期待できる内服薬は?」「皮膚科でもらえる薬で美白効果を狙いたい」そんな方に向けて、美容内服薬のランキングでも上位に入る代表的な種類をご紹介します。それぞれの特徴や効果、副作用をチェックしましょう。

■トラネキサム酸│肝斑に

メラニンの生成を抑制する働きを持つ「トラネキサム酸」。期待できる美容効果は、シミや肝斑、ニキビ痕の色素沈着の改善などです。ただし、「トラネキサム酸」には肝斑に対する有効性を示す報告がいくつかあり、肝斑の治療薬として用いられるのが一般的です。

副作用……かゆみ、頭痛、食欲不振、吐き気、胸やけ、下痢 など

■アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム│シミやそばかすに

「アスコルビン酸・パントテン酸カルシウム」は「シナール」の名称で知られる薬のことで、ビタミンC・ビタミンB5を含むビタミン剤です。メラニンの生成や皮脂分泌を抑える働きを持つことから、シミやそばかす、毛穴を目立ちにくくする効果が期待できます。

副作用……下痢、胃の不快感、吐き気 など

■トコフェロール酢酸エステル│加齢による肌悩みに

主成分がビタミンEの「トコフェロール酢酸エステル」。強い抗酸化作用を持ち、肌の老化抑制やシワ・たるみのお悩み解消をサポートする効果が期待できます。また、血流促進の効果もあることから、肌の血色を高めたい方向けの薬ともいえるでしょう。

副作用……便秘、胃の不快感、下痢、発疹、口の渇き など

■L-システイン│シミやそばかすに

アミノ酸を主成分とする「L-システイン」は、「ハイチオール」の名称で知られる薬のこと。メラニンの生成を抑えるだけでなく、過剰なメラニンを排出する働きを持ちます。シミやそばかす、くすみ、肌荒れなどの肌悩みに効果が期待できるとされる薬剤です。

副作用……吐き気、下痢、口の渇き、軽度の腹痛、発疹 など

■グルタチオン│乾燥によるくすみに

「グルタチオン」は3つのアミノ酸からつくられています。強力な抗酸化作用を持ち、老化の原因である酸化から肌を守る効果のある薬です。「グルタチオン」は体内で生成される補酵素の1つですが、年齢とともに減少していきます。若々しい肌を保ちたい方、肌トラブルを解消したい方向けの薬といえるでしょう。

副作用……食欲不振、吐き気、胃痛、頭痛、発疹 など

3.美容内服のメリット

出典:photoAC

続いて、美容内服のメリットを見ていきましょう。

■肌に対する直接的な負担が少ない

美容内服は体の内側から肌悩みにアプローチするもの。そのため、肌への直接的な負担は少なくなります。敏感肌でレーザー治療などの美容医療の施術を受けられない方、施術自体に不安のある方にとって、挑戦しやすい美容法と言えるでしょう。

■市販品よりも高い効果が期待できる

厚生労働省に承認された医療用医薬品は、効果が保証されており、安心して服用可能。化粧品・サプリメントなどの市販品よりも有効成分の含有量が多く、高い効果が期待できます。

4.美容内服のデメリット

メリットと合わせてデメリットもチェックしておきましょう。

■即効性は期待できない

美容内服は効果が実感できるまでに時間がかかるもの。美容施術のような即効性がない点はデメリットといえます。また、毎日服用する必要があり、飲み忘れに気を付けなければいけません。効果をすぐに実感したい方、飲み続けることが負担な方には、美容内服は不向きといえるでしょう。

■他の内服薬との組み合わせに注意が必要

他の疾患で内服薬を飲んでいる方は、治療に影響が出る可能性があるため飲み合わせに注意を払うことが大切です。薬の効果が弱まったり強くなりすぎたりする場合があるので、内服薬と併用する方は、事前に医師と相談してから決めると良いでしょう。

副作用のリスクがある

美容内服にはさまざまな副作用のリスクがあります。薬の種類によって考えられる副作用が違ったり、症状の出方に個人差があったりしますが、リスクは避けられません。服用後に体調の変化を感じたら必ず医師に相談しましょう。

5.美容内服は効果ない?その理由とは

「美容内服は効果ない」という意見もありますが、それは誤解です。ここでは効果ないと言われる理由を見ていきましょう。

■服用期間が短い

美容内服には即効性がなく、長く服用し続けることで効果が実感できるとされています。効果の出方に個人差はあるものの、一般的には3ヶ月以上の服用が必要です。肌がターンオーバーを繰り返すことで少しずつ肌悩みが解消されていくので、自身のターンオーバーの周期を意識することがポイント。長期的な視点で美容内服を続けましょう。

■効果の感じ方には個人差がある

美容内服の効果は、一人ひとりの生活習慣や体質によって異なります。というのも、肌がターンオーバーを繰り返すことで肌悩みが解消に向かっていく美容内服ですが、紫外線や摩擦、ストレス、睡眠不足などによってターンオーバーが乱れ、効果に影響が出ることもあるのです。また、美容内服薬が体質や肌悩みに合っていない可能性も考えられるので、効果が実感できないときには医師に相談して薬の種類を変えることも検討してみましょう。

■用法・用量を守っていない

美容内服は、継続して服用することはもちろん、正しい用法・用量を守ることで効果を発揮するものです。飲み忘れたり自己判断で服用を中止したりすると、期待していた効果が得られない可能性があります。また、服用のタイミングや用量を守らないと副作用のリスクも高まるので、医師の指示どおりに内服するようにしましょう。

6.美容内服の入手方法│美容クリニックのオンライン診療の利用がおすすめ

出典:photoAC

美容皮膚科やクリニックへ行く時間が取れない方、自宅で相談して内服薬を選びたい方におすすめなのがオンライン診療。スマホやパソコン、タブレットを使ってその場で診察が可能です。何よりも、自身の都合に合わせて、自宅にいながら医師の診断を受けられることがオンライン診療のメリット。また、院内で他の患者と顔を合わせることもないので、「美容皮膚科で知り合いに会うのは避けたい」という方にとってオンライン診療はおすすめといえます。
「美容内服セットを買うなら安いほうがいい」という方は、美容内服薬をオンラインで購入する場合に必要な合計費用の確認も欠かせません。薬以外に、初診料や再診料、送料、処方箋発行料などにもお金がかかります。また、処方箋がないと別途診察料が発生するクリニックもあるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

まとめ

体の内側から肌悩みにアプローチする美容内服薬は、長期間服用することで効果が期待できるもの。短期間で劇的な変化を期待すると「効果ない」と感じることもあるので、医師の指示に沿って服用を続けてみましょう。美容内服には、トラネキサム酸やグルタチオンなどさまざまな種類がありますが、肌悩みに合わせた処方が大切です。それぞれ期待できる効果や副作用が異なるので、医師に肌悩みをじっくり相談したうえで処方してもらうようにしましょう。

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