肉割れは医療アートメイクで目立たなくなる?施術の仕組みや注意点も解説

肉割れは医療アートメイクで目立たなくなる?施術の仕組みや注意点も解説

肉割れや妊娠線をカバーする方法として「医療アートメイク」が注目されています。今回は、肉割れにお悩みの方に向けて、医療アートメイクとはどのような施術か紹介します。肉割れはなぜできるのかという基礎知識や、医療アートメイクで肉割れが目立たなくなる仕組みを解説。医療アートメイクを受ける前に知っておきたい注意点もまとめました。ひどい状態の肉割れにお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

1.肉割れは医療アートメイクで目立ちにくくなる!

一度できてしまったストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)や傷痕は、時間経過とともに目立ちにくくなりますが、完全に消えることはありません。
クリームやオイルを塗るなどのスキンケアは、肉割れの予防には効果が期待できます。しかし、肉割れの根源である真皮層までは浸透しないため、既にできてしまった肉割れの完治は困難です。
肉割れを修正する施術の1つにレーザー治療がありますが、肉割れの状態によっては効果を感じにくいケースも。
しかし、医療アートメイクなら、スキンケアやレーザー治療で治せなかった肉割れを目立ちにくくすることが可能です。

2.ストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)とは?

出典:photoAC

ストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)とは、太ももやお尻にできた裂け目のような痕のこと。正式名称は「線状皮膚萎縮症」といいます。できて間もない肉割れは赤紫色ですが、時間が経つと退色して白っぽくなります。表面がデコボコしていることも特徴です。

◾️ストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)ができる仕組み

皮膚が過度に伸びると、真皮層のコラーゲン繊維が破壊されます。
表皮・真皮・皮下組織と皮膚を構成する3層のうち、表皮はやわらかく伸びやすいことが特徴です。一方の真皮は柔軟性が低いため、急に体型が変化すると真皮層に負荷がかかってしまうのです。
真皮のコラーゲン繊維が裂けると、肌表面にひび割れが起き、結果肉割れが生じます。

◾️おもな原因は体重の増加

ストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)のおもな原因は、急激な体型・体重の変化です。
“妊娠”線という言葉のとおり、肉割れ・妊娠線が妊娠期や急に体重が増えたタイミングで起きやすいことはよく知られています。ときには成長期や過剰な筋力トレーニングが原因で肉割れが起きる場合も。一度肉割れができると、元の体重に戻ってもなかなか治りません。

◾️年齢を重ねると肉割れができやすくなる

年齢を重ねると、妊娠期でも体重が急激に増えたわけでもないのに肉割れができてしまうことも。
年齢を重ね真皮のコラーゲンが減少すると、皮膚の弾力が失われ、肉割れが発生しやすくなるのです。

3.肉割れはどこにできやすい?

出典:photoAC

とくに肉割れができやすいのは、お腹・お尻・太もも・二の腕などです。
共通するのは、脂肪や筋肉がつきやすい部位であること。妊娠中はバストにも起きやすく、人によっては、脇の下・ふくらはぎ・腰周りにできる場合もあります。

4.肉割れが目立たなくなる!医療アートメイクはどんな施術?

肉割れを目立ちにくくするには、医療アートメイクが効果的です。
医療アートメイクとはどのような施術か、タトゥーとの違いについても解説します。

◾️肉割れや傷痕に色素を注入して目立ちにくくする施術

医療アートメイクとは、皮膚に色素を注入して、ストレッチマーク(肉割れ・妊娠線)・傷痕・白斑などを目立ちにくくする医療技術のこと。肉割れや傷痕を完全に消す・治す施術ではありませんが、周辺の肌になじませることが可能です。

◾️医療アートメイクとタトゥーの違いは?

医療アートメイクとタトゥーは施術の目的・色素を注入する深さ・持続期間がそれぞれ異なります。

医療アートメイク タトゥー
施術の目的 素肌・素顔を美しく見せること
コンプレックスのカバー
メイク時間の短縮
装飾
ファッション
色素を注入する深さ 表皮層 真皮層
色落ち 数年かけて徐々に色が落ちる 半永久的に色が残る

アートメイクもタトゥーも、施術の際に皮膚を傷つけるため、程度に違いはありますがどちらも痛みを伴います。
しかし、アートメイクの施術を行うのは、タトゥーよりも浅い表皮層です。そのため、医療アートメイクはタトゥーに比べて痛みが少ない傾向にあります。また、クリニックによっては、アートメイクの施術時、麻酔クリームを使用できる場合も。
「肉割れは気になるけれど、医療アートメイクの施術は痛いのでは……?」と不安な方もいるかもしれません。医療アートメイクとタトゥーを混同しないようにしましょう。

◾️肉割れ・傷痕に適した医療アートメイク「スカーレス」

スカーレスとは、傷痕をあらわすscarと、少ないという意味のlessを合わせた単語で、傷痕修正の医療アートメイクのことを指します。現在多くのクリニックで導入されているのが、韓国発祥の「Skin52」という機器を使った医療アートメイクで、測定器を肌にかざすとAIが肌に注入する色素を調合します。施術時間は10~30分程度と短時間で、麻酔不要な場合もあるようです。
肉割れは、健康面では大きな害はないものの、心理的ストレスの原因となる場合があります。医療アートメイクで見た目のコンプレックスを解消すれば、気持ちが明るくなり、生活の質も向上するでしょう。

5.【肉割れ×アートメイク】知っておきたいリスク・注意点

出典:photoAC

肉割れに医療アートメイクを施すうえで知っておきたい、デメリット・注意点を解説します。

◾️肉割れを“治す”施術ではない

肉割れに医療アートメイクを施しても、皮膚を元通りの状態には戻せません。皮膚に色素を注入し、周囲の皮膚になじませることはできますが、表面の凹凸は残ります。
あくまで医療アートメイクは肉割れを“目立ちにくくする”施術であり“治す”施術ではないことを理解しましょう。

◾️色味が定着するまで約1ヶ月

医療アートメイクは痛みの少ない施術ですが、ダウンタイムがまったくないわけではありません。数日間は、肉割れや傷痕の部分に腫れ・内出血・赤みが出ることも。
医療アートメイクは、施術後約1ヶ月かけて徐々に色味が定着します。効果が感じられるまでは、しばらく時間がかかることを知っておきましょう。

◾️効果は永続的ではない

肉割れに医療アートメイクを施した場合の効果は、個人差もありますが1年~1年半程度です。一度施術すれば、一生肉割れが目立ちにくくなるわけではありません。ある程度の期間が経てば、リタッチが必要です。

◾️できたての傷には施術できない

どんな肉割れにも、医療アートメイクが適応するわけではありません。医療アートメイクを行えるのは、できて半年以上経過した肉割れや傷痕です。施術部位が白くなっていれば施術可能ですが、まだ肉割れ部分に赤みがある場合は施術できません。

◾️妊娠中は施術できない

妊娠中の方は医療アートメイクの適応外です。産後、肉割れの部位が白く変色してから、施術を受けましょう。授乳期間の施術は、クリニックにより実施可否が異なります。「授乳中だけれど、医療アートメイクを受けたい」とお考えの方は、クリニックに相談しましょう。

◾️日焼けに注意

アートメイク後に日焼けをしても、施術した肉割れ部分は日焼けしません。そのため、日焼けすると、肉割れ部分と周辺の皮膚の色の違いが目立ちやすくなります。
医療アートメイクを行った箇所は、日焼けをしないよう心がけましょう。

まとめ

肉割れは、医療アートメイクで目立ちにくくできます。医療アートメイクとは、皮膚に色素を注入して周辺部位と色味をなじませる施術です。ただし「効果は永続的ではない」「できたばかりの肉割れには施術できない」「日焼けに注意しなければいけない」など、施術を受けるうえで注意点があります。
医療アートメイクは、肉割れを完全に治すものではありませんが、肉割れにお悩みの方にとってはよき選択肢の1つとなるでしょう。医療アートメイク治療を受けるかお悩みの方は、施術実績の豊富な専門医にご相談ください。

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