BIANCA CLINIC
南 寿美(みなみ すみ)先生
東京慈恵会医科大学皮膚科入局を経て、2019年BIANCA CLINICに入職。2022年大垣美容クリニック指導医就任、2024年ARTEMISLIFT KOL就任、2025年HYDRO KOL就任、REJURAN®KOL就任

「横顔に自信がない」「正面は盛れても、横から見たときの印象が気になる」そんな悩みを持つ方に注目されているのが、Eラインを意識した横顔美人のつくり方。
いくつかある方法の中でも人気のアプローチが、手軽に自然な変化を出せるヒアルロン酸注射です。
そこで今回は、BIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)の南 寿美(みなみ すみ)先生に、Eラインの重要性やヒアルロン酸注射をする際のポイントを詳しく教えてもらいました。
横顔美人の条件はEラインにあり
横顔美人の条件は、Eラインにあります。詳しく見ていきましょう。
横顔美人の条件、Eラインとは?
横顔の美しさを語る上で欠かせないのがEラインです。Eラインは、横から見たときの鼻先と下あごの先端を直線で結んだラインのこと。
このラインの内側に上唇・下唇が収まっていると、バランスのとれた美しい横顔とされています。Eラインの正式名称はエステティックラインといい、1954年に美容大国アメリカの矯正歯科医であるロバート・リケッツ氏が提唱しました。
ただし、この基準はもともと欧米人を対象としたものであり、骨格的に鼻が低い日本人にそのまま当てはめるのは難しいという側面もあります。
そのため、上唇がEライン上、下唇がEラインよりも2mmほど内側にある状態が、日本人にとって理想的なEラインとされています。
美意識が高い方は横顔に注目している
鏡や写真で自分の顔をチェックするとき、つい正面ばかりに目が行きがちですが、実際に他人が目にしているのは横顔の方が多いのです。
例えば、電車の中や会話中のふとした瞬間、何気ない仕草の中で、ふと横顔は目に入ることが多いはず。そのため、横顔の印象は想像以上に人の記憶に残りやすく、印象を左右する大きなポイントになっています。
鼻や顎の形、口元の引き締まりといった細かな要素が、横顔全体の美しさに直結するため、とくに美意識の高い方は、正面だけでなく横顔のバランスやラインにも注目しています。
「正面は整っているのに、なぜか印象が薄い」「写真で横顔が気になる」と感じる方は、Eラインを意識してみることで、自分の新たな魅力に気づけるかもしれません。
自分の横顔は?Eラインを確かめる方法
正面の顔は自分で簡単に確認できますが、横顔となると、なかなかチェックする機会は少ないでしょう。とくにEラインは自分では見えにくいため、意識して確認することが大切です。
人差し指を使って、自分で手軽にEラインをチェックする方法もあります。人差し指を鼻先と顎先に軽く当て、唇が指に触れないか、またはわずかに触れる程度であれば、理想的なEラインに近い状態です。
逆に、唇が大きく触れてしまう場合は、口元が出ている可能性があります。Eラインのチェック方法を南 寿美先生(以下、すみ先生)にお聞きしました。
ノーマルカメラで横顔の写真を撮ってもらい、横顔をチェックするのもおすすめの方法です。
このときのポイントは、キメ顔ではない自然な表情で撮影してもらうこと。自分で撮るとどうしても意識的な角度や表情になりがちですが、第三者に自然なタイミングで撮ってもらうと、より客観的に横顔を確認できます。
自分の横顔を知ることは、美容や印象づくりの第一歩。まずは気軽にチェックしてみましょう。

ヒアルロン酸注射で横顔を整えるには|鼻・あごに注入して横顔美人を目指す
「自撮りは盛れるのに、横顔になると急に自信がなくなる」「鼻が低くてあごも小さいから、Eラインなんて夢のまた夢」
そんな悩みを抱える方に注目されているのが、ヒアルロン酸注射によるEライン形成す。詳しく解説していきます。
Eラインを整えるアプローチ方法は
Eラインを整えるためには、鼻、口、あごのバランスが重要です。
例えば、受け口や出っ歯の場合、口元が前に出て見えるため、歯並びや噛み合わせを矯正することが効果的です。歯並びが整うことで、Eラインが美しくなることもあります。
また、鼻やあごの高さが足りない場合は、これらの部位にボリュームを出すことで横顔全体のバランスを整えることができます。
鼻整形やプロテーゼ挿入、糸リフトなどが代表的な施術方法ですが、メスを使う手術に抵抗がある方には、ヒアルロン酸注射で印象を変えるという方法もあります。
ヒアルロン酸製剤を鼻筋や顎先に注入することで、自然で美しい変化を目指すことができます。

ヒアルロン酸注射によるアプローチがおすすめなのはこんな方!
ヒアルロン酸注射は、メスを使わず手軽に横顔の印象を整えたい方に適しています。ボリュームが欲しい部位にヒアルロン酸を注入することで立体感を出し、Eラインを整えられます。
フェイスラインをすっきり見せたり、顎先をシャープに整えたりすることで、相対的に小顔効果を期待できる場合もあります。
注射のみで施術が完了するため、施術時間が短く、切開を伴わないため、腫れや内出血が起こりにくいのが特徴です。ほとんどの場合、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。

Eラインを整え横顔美人を叶えた症例写真
ヒアルロン酸注射によってどのような変化が得られるのか、BIANCA CLINICの症例写真をもとにご紹介します。
まずは、あごにヒアルロン酸注射をしてEラインを整えた症例です。

【術式】ヒアルロン酸注射(あご)
【写真の説明】左:施術前、右:施術後
【料金】Restylane lift:84,700円、別途施術料:24,200円
【麻酔方法】局所麻酔
【リスク】腫れ、内出血、感染、血流障害、凹凸など
【ダウンタイム】腫れ・内出血数日〜1週間程度
【抜糸】なし
あごが引っ込んでいる方は、ヒアルロン酸で少し前に出すだけでEラインが整い、より洗練された横顔になります。あご下のたるみが改善して見えるのも、注目したいポイントです。

【術式】ヒアルロン酸注射(あご)
【写真の説明】左:施術前、右:施術後
【料金】Restylane lift:84,700円、別途施術料:24,200円(税込)
【麻酔方法】局所麻酔
【リスク】 腫れ、内出血、感染、血流障害、凹凸など
【ダウンタイム】腫れ・内出血数日〜1週間程度
【抜糸】なし
こちらは、あごにヒアルロン酸を注入し、ナチュラルにEラインを整えた症例です。面長が目立ちやすい方には、あごの長さは出さず前方へのボリュームだけを調整し、バランスの取れた横顔に仕上げています。
次にご紹介するのは、鼻とあごなど、複数の部位にヒアルロン酸を注入してEラインを整えた症例です。

【術式】ヒアルロン酸注射(鼻、あご)
【写真の説明】左:施術前、右:施術後
【麻酔方法】局所麻酔
【料金】あごRestylane lift:84,700円、鼻翼基部(貴族)Juvederm VOLUMA XC :84,700円、本別途施術料:24,200円(税込)
【リスク】 腫れ、内出血、感染、血流障害、凹凸など
【ダウンタイム】腫れ・内出血数日〜1週間程度
【抜糸】なし
あごを前に出すことでEラインを整えると同時に、鼻と頬の境目にあるくぼみ(鼻翼基部)にもヒアルロン酸を注入。これにより、ほうれい線が目立ちにくくなり、若々しい印象へと導く効果が期待できます。

【術式】ヒアルロン酸注射(額、鼻、唇)
【写真の説明】左:施術前、右:施術後
【麻酔方法】局所麻酔
【料金】額、鼻翼基部(貴族)Juvederm VOLUMA XC :84,700円、唇Juvederm VOLBELLA :84,700円、別途施術料:24,200円(税込)
【リスク】 腫れ、内出血、感染、血流障害、凹凸など
【ダウンタイム】腫れ・内出血数日〜1週間程度
【抜糸】なし
こちらは、額・鼻・唇にヒアルロン酸を注入し、口元の突出感を改善した症例です。口元の印象が和らぎ、すっきりとしたバランスの良い横顔へと変化しています。

【術式】ヒアルロン酸注射(鼻、あご、鼻翼基部、法令線)
【写真の説明】左:施術前、右:施術後
【麻酔方法】局所麻酔
【料金】鼻、あご:Restylane lift:84,700円、鼻翼基部:Juvederm VOLUMA XC :84,700円、ほうれい線:Juvederm VOLITE 84,700円、別途施術料:24,200円(税込)
【リスク】腫れ、内出血、感染、血流障害、凹凸など
【ダウンタイム】腫れ・内出血数日〜1週間程度
最後にご紹介するのは、鼻・あご・鼻翼基部・ほうれい線にヒアルロン酸を注入し、Eラインを整えた症例です。横顔がより洗練された印象になり、ほうれい線の改善によってリフトアップしたような若々しい雰囲気に仕上がっています。
横顔美人をヒアルロン酸注射でつくるポイントは?
ヒアルロン酸注射で横顔を整える際に、重視したいポイントを押さえていきましょう。
骨格や顔立ちに合わせたヒアルロン酸注射が重要
ヒアルロン酸注射で美しいEラインを目指すうえで大切なのは、自分の骨格や顔立ちに合った注入デザインです。
顔の形やパーツのバランスは一人ひとり異なるため、画一的なEラインに無理に寄せようとすると、かえって不自然な印象になることもあります。
自然で美しい横顔に仕上げるためには、顔全体のトータルバランスを考えたデザインが欠かせません。
どの部位にどの程度、どのヒアルロン酸製剤を注入するのか、その判断には、経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングと的確な施術が必要です。

注入量と持続期間の見極めもポイント
ヒアルロン酸注射で理想的な仕上がりを目指すには、注入量や製剤の選び方、持続期間の見極めも重要なポイントです。
使用するヒアルロン酸製剤の種類によって、硬さやなじみやすさ、触り心地などに違いがあり、部位や目的に応じた使い分けが必要です。
また、少量の注入でも効果を実感できるケースは少なくありません。自然な変化を目指すことで、より洗練された印象に仕上がることもあります。
ヒアルロン酸注射の持続期間は、使用する製剤の種類だけでなく、個人の体質や代謝のスピードによっても異なります。施術前のカウンセリングでは、これらの特性について十分に説明を受け、納得したうえで施術を受けるかどうか決めましょう。
私がよく使用しているのは、厚生労働省の承認を得ている「レスチレン®リフトTMリド」やアレルギーの起きにくい「NEAUVIA(ニュービア)」という新しいヒアルロン酸製剤です。
骨上はラインがきれいに出るよう固い製剤を使う、触ったときに固いと違和感のある唇はやわらかい製剤にするなど、部位により使い分けています。
ビアンカクリニックのヒアルロン酸注射で重視しているのは、「少量でドラマティックな変化」。少量の注入でも効果を実感でき、第三者から見て違和感のある施術は行わないようにしています。

▽ビアンカ式ヒアルロン酸メソッドについてはこちら
信頼できる医師とクリニック選びが成功のカギ
ヒアルロン酸注射は医師のスキルで仕上がりが左右されます。そのため、ヒアルロン酸注射で理想の横顔を手に入れるためには、医師選びが重要です。
まず注目したいのは、医師の実績。経験した症例が多いほど、技術力も身についており、さまざまな症例に対応できることが多いです。クリニックのホームページやインスタグラムに掲載されている症例をチェックして、医師の美的センスを確認しましょう。
カウンセリング時の対応も重要です。悩みや希望をしっかりとヒアリングしたうえで、仕上がりがイメージできるような提案をしてくれる医師であれば、安心して任せることができるでしょう。
医師はもちろん、クリニックの体制もチェックしておくことをおすすめします。施術後の万が一に備え、必要に応じたフォローが受けられる体制があるかどうか、事前にチェックしておきましょう。

カウンセリングでは、リスクについてきちんと説明してくれるかどうかも重要です。リスクが起きた場合、どのような対応をするかきちんと説明してくれる医師を選ぶと安心でしょう。
症例数を積んでいる医師であれば、それなりにリスクも経験し迅速な対応もできると思いますが、症例数が少ない医師の場合、ヒアルロン酸製剤を溶かすヒアルダニローゼを扱った経験がない可能性もあるでしょう。万が一の際の引き出しがあるかどうか、事前に確認しておくと安心です。

ヒアルロン酸注射で横顔美人が目指せる!
ヒアルロン酸注射は、理想の横顔に近づくための有効なアプローチの1つ。メスを使わずに印象を整えられることから、初めての美容施術として選ばれる方も多くいます。
この施術で大切なのは、「自分に合うデザインを見極めてくれる医師」と出会うこと。骨格や顔立ちに調和したナチュラルな美しさを引き出すためには、経験豊富な医師による丁寧なカウンセリングと、的確な施術計画、そして万全のアフターケア体制が欠かせません。
信頼できるクリニックを見つけて、自分らしい理想の横顔を目指してみてはいかがでしょうか。
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【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12ヶ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。