BIANCA CLINIC
明石 仙姫(あかし せんひめ)先生
名古屋大学医学部を卒業後、静岡済生会総合病院にて初期臨床研修を修了。以後、糖尿病・内分泌内科、腎臓・内分泌・代謝内科など、内科領域で幅広い研鑽を積む。2022年より美容外科クリニックに入職し、院長を歴任。2024年よりBIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)で、美容内科・美容外科・美容皮膚科と多岐にわたる分野で活躍している。日本語・中国語・韓国語に精通しており、海外からの患者とのスムーズなコミュニケーションも可能。注目の次世代スキンブースター「GOURI(ゴウリ)」のKOLを務める。

ナノステムとは、「皮膚を再生させる」ことに着目した世界規模で注目されている次世代医療。自身の脂肪由来成分を注入するため生体適合性が高く、幹細胞やエクソソームの働きによる恩恵が期待できるとされています。
今回は、国内の美容医療業界において先駆けてこの技術を導入しているBIANCA CLINIC(ビアンカクリニック)の明石仙姫先生(姫先生)に、ナノステムの魅力や再生医療としての可能性、ビアンカでの施術の特徴を教えてもらいます。
INDEX
ビアンカがいち早く導入するナノステムで細胞からバックエイジング
日本国内ではビアンカが先駆けて導入しているナノステム。次世代再生医療として将来性が期待され、今後さらに進化し絶大な支持を集める可能性を秘めた技術です。
ナノステムは従来の脂肪注入とは発想が異なる次世代手法
ナノステムとは、ナノファットとダーマペン4を掛け合わせた次世代エイジングケア*施術です。施術では、脂肪吸引で採取した自分の脂肪から作ったナノファットを、マイクロニードリング装置であるダーマペン4で真皮浅層へ均一に注入します。
【ナノファットとは?】
太腿や腹部などから採取した脂肪を2本のシリンジ間で繰り返し往復移送させることで乳化させ、特殊な方法で濾過して繊維組織や大きな脂肪粒子を除去した脂肪液です。
高密度の幹細胞や、成長因子が豊富に含まれています。

*エイジングケア……年齢に応じたお手入れのこと
ナノステムが注目される理由
ナノステムは、従来の脂肪注入や脂肪幹細胞注入のような「ボリュームを足す」発想を転換し、「皮膚を再生させる」ことに着目して根本的な肌質改善を期待する手法として開発されました。
論文においてさまざまな症例、結果が発表されている中で、とくに期待が寄せられているのが肌質の総合的なバックエイジングです。
シルキーファットに含まれる患者由来の幹細胞や成長因子による組織再生と、ダーマペン4施術の自然治癒力にアプローチしてコラーゲン産生を促す働きのかけ合わせで、肌にハリやなめらかさをもたらします。
【ナノステムはこんな方から選ばれています】
- 細かいシワや目元の小ジワが気になる方
- くすみや色むらを改善したい方
- 肌の元気がなくなってきたように感じる方
- ハリや弾力低下、たるみが気になり始めている方
- 毛穴の開大が目立つ方
- 瘢痕(はんこん)治療をしたい方
ナノステムはさまざまな肌悩みに適用し、肌にハリやなめらかさをもたらすほか、色素沈着や瘢痕の改善も期待できます。また、真皮浅層への注入でも凹凸にならず、目の下へのアプローチも可能です。
施術後数ヶ月かけて徐々に肌の変化を感じる方が多く、6ヶ月前後でピークに達するとされています。
美容医療においては、線維芽細胞移植や脂肪幹細胞移植といった自己幹細胞移植の選択肢もありますが、ナノステムはこれらの治療法と比較して費用を抑えられることもメリットです。
医療機関により異なりますが、線維芽細胞移植や脂肪幹細胞移植の相場が百万~数百万円であるのに対し、ビアンカのナノステムは約35万円から受けられることも特徴と明石先生は語ります。

ナノステムはリスクの低さやダウンタイムの短さも魅力の1つ
ナノステムは幅広い効果が期待できるだけでなく、拒絶反応やアレルギーのリスクが低く、現在まで重篤な有害事象の報告がほとんどないことでも注目されています。
注入するシルキーファットは自己組織由来。そのため、生体適合性が高く生物学的に安全性が高いとされているのが特徴です。
副作用やダウンタイムとしては、施術時の点状出血や軽い疼痛、術後の注入部位のむくみや発赤、脂肪採取部位の小さな出血斑などが挙げられますが、数日~1、2週間ほどで落ち着きます。
また、従来の脂肪注入では、注入部の凹凸や脂肪のしこり(脂肪壊死塊)、肉芽腫形成などが生じるケースも報告されていますが、シルキーファットではこうしたリスクがほぼないと言われています。
シルキーファットはなめらかな液状で、従来の脂肪注入より粒子が小さく、生きた脂肪細胞を含まないためです。

「幹細胞」と「エクソソーム」に注目!ダブルの恩恵を受けられるのがナノステム
ここからは「ナノステムの効果をより深く知りたい!」という方へ、肌にバックエイジングをもたらすシルキーファットの“カギ”となる成分をご紹介します。ポイントは、幹細胞とエクソソームです。
シルキーファット成分の秘密①SVF由来の幹細胞
シルキーファットの中で注目されている成分の1つに、SVF(Stromal Vascular Fraction:間質血管分画)があります。
SVFは脂肪組織から抽出され、脂肪細胞を除く多様な細胞を含んでいるのが特徴で、間葉系幹細胞(MSC)の1種である脂肪由来幹細胞(ADSCs)や、血管構成細胞、免疫細胞などが濃縮されています。
さて、ここでポイントとなるのが、SVF由来の幹細胞の2つの働きです。
働き①:さまざまな細胞に分化することで組織の構築・再生に寄与する
働き②:成長因子やサイトカインなどを分泌し、周囲の細胞に働きかけて組織の再生を促す
シルキーファットに含まれる幹細胞は、このような働きで、皮膚の再生・修復を多角的に促進し、根本的な肌質改善やバックエイジングといった効果をもたらすのです。
シルキーファット成分の秘密②間葉系幹細胞由来のエクソソーム
SVF由来の幹細胞(間葉系幹細胞)は、成長因子やサイトカインのほか、エクソソームを多く放出する細胞であることもポイントです。
エクソソームは、体を構成するあらゆる細胞から放出される微粒子で、マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNA、たんぱく質などを含みます。
皮膚再生のほか、コラーゲンの生産や抗酸化作用を促す効果が期待され、肌質の向上やエイジングケア治療に広く使用されていることからなじみがある方もいるでしょう。
ナノステムは自身の脂肪から抽出した成分を利用し、エクソソームと類似した機能・効果を期待できることから、「自家製エクソソーム治療」とも呼ばれています。
ビアンカドクター姫先生に聞く!ナノステムのリアル
日本国内ではまだ採用例が少ないナノステム。そこで、いち早く導入したビアンカがこだわっているポイントや施術の取り入れ方、将来に寄せられる期待について、姫先生に教えてもらいました。

ビアンカは美容皮膚科、美容外科、美容内科といった各分野のプロフェッショナルがそろったクリニックです。
そのため各分野の専門性を極めた医師からのアドバイスをもとに、脂肪採取からシルキーファット加工、注入まで、どのステップにおいても論文ベースの信頼性の高い施術を提供しています。
また、ダーマペン4については技術をしっかりと習得したナースが担当していることもポイント。ビアンカのオリジナルメソッドとして、高レベルの施術を提供していることが最大の特徴です。
ナノステムは若い方から年齢を重ねた方まで、幅広く受けられます。とくに30代以上の方は、ご自身の脂肪を採取するご負担も加味しながら、数年に1回のペースで取り入れると、良い状態のキープや年齢を重ねることへの対策につながるのではないでしょうか。
ビアンカではナノステムとそのほかの施術の複合療法も考案しており、創傷治癒を促す目的で高濃度ビタミンC点滴のかけ合わせをおすすめしています。
ナノファットの生成には、お腹周りや太腿といった気になる部位の脂肪組織を生かすことができます。
例えば豊胸術など、別の施術のために抽出した脂肪組織を使うことができる点もメリットで、今後さらに身近な施術として広がっていくのではないでしょうか。
また、将来性に関しては、日々研究が進められ、そう遠くない未来に、自身の脂肪細胞を保存・保管しておき定期的にシルキーファットとして注入できる時代がくるかもしれません。多様な可能性を秘めた分野であることも特筆しておきたいポイントです。
新世代の再生医療ナノステムで肌本来の力を呼び覚まそう
世界的に注目される次世代再生医療「ナノステム」は、幹細胞やエクソソームの恩恵を受けられる年齢に応じたケアとして今後さらに注目度が高まる見込みです。
国内で先駆けて導入しているビアンカでは、脂肪採取から独自メソッドのシルキーファット加工、注入まで、どのステップにおいても信頼性・技術力の高い施術を提供しています。あなたの美容医療の選択肢の1つに、将来を見越したナノステムも加えてみてはいかがでしょうか。
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【治療の内容】ナノステム(脂肪吸引して作ったシルキーファットをダーマペン4で注入する施術)
【治療期間および回数の目安】1回※状態によって異なります。
【費用相場】脂肪抽出加工料 ¥242,000ナノステム1回 ¥110000~¥220,000※部位によって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、痛み、赤み、乾燥、ひりつき、硬結、凹凸、アレルギー反応など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。